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公開番号2024164639
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023080265
出願日2023-05-15
発明の名称印刷システム、印刷方法およびドライバ
出願人シャープ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類H04N 1/387 20060101AFI20241120BHJP(電気通信技術)
要約【課題】同じ定形サイズの複数の原稿画像を、紙折りされる用紙の各面に割り当てる場合、各面の大きさが異なっても違和感や問題が生じないようにレイアウトする。
【解決手段】印刷装置は、長尺サイズの用紙を複数の箇所で折って出力する紙折りユニットを備え、紙折りユニットは少なくとも何れかが他の面と異なる大きさになる位置で前記用紙を折り、ドライバは、同じ定形サイズで面と同数の原稿画像を何れかの面に重複なく割り当てる原稿割当て部と、紙折りの位置を印刷装置から取得する紙折り情報取得部と、面の横長さと定形サイズの横長さとを一致させる横フィット倍率および縦長さと定形サイズの縦長さとを一致させる縦フィット倍率を求めるフィット倍率算出部と、縦フィット倍率および横フィット倍率のどちらかを原稿の縦横両方向に適用したレイアウト画像を得るレイアウト画像生成部と、を備える印刷システム。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
印刷装置と、ドライバと、前記ドライバを有する情報処理装置と、を備える印刷システムであって、
前記印刷装置は、
長尺サイズの用紙を長尺方向の複数の個所で折って出力する紙折りユニットを備え、
前記紙折りユニットは紙折りによってできる複数の面の少なくとも何れかが他の面と異なる大きさになる位置で前記用紙を折り、
前記ドライバは、
同じ定形サイズで前記紙折りによる面と同数の原稿の画像を何れかの面に重複なく割り当てる原稿割当て部と、
前記紙折りの位置を前記印刷装置から取得する紙折り情報取得部と、
何れかの面について長尺方向に沿う横長さと前記定形サイズの横長さとを一致させる横フィット倍率および前記紙折りの折り目の方向に沿う縦長さと前記定形サイズの縦長さとを一致させる縦フィット倍率を求めるフィット倍率算出部と、
前記縦フィット倍率および前記横フィット倍率のどちらかをその面に割り当てられる原稿の縦横両方向に適用したレイアウト画像を得、他の面に割り当てられる原稿についてもその倍率を適用するかまたは各面に応じた縦フィット倍率または横フィット倍率を縦横両方向に適用したレイアウト画像を各面について得るレイアウト画像生成部と、
各面に割り当てられたレイアウト画像に基づく印刷データを生成して前記印刷装置に提供する印刷データ生成部と、
を備える印刷システム。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記フィット倍率算出部は、各面のうちで最大の大きさの最大面に対する前記縦フィット倍率および前記横フィット倍率を求め、
前記レイアウト画像生成部は、前記縦フィット倍率または前記横フィット倍率を縦横両方向に適用したレイアウト画像を得、他の面に割り当てられる画像についてもその倍率を適用して各面のレイアウト画像を得る請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記ドライバは、前記原稿の前記レイアウト画像が、その画像が割り当てられるべき面に収まらない場合、前記レイアウト画像の端部をトリミングして割り当てる請求項1に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記ドライバは、前記定形サイズの縦横比と前記面の縦横比とが異なる場合、前記縦フィット倍率と前記横フィット倍率のうち大きい方の倍率を前記面に割り当てられる原稿の縦横両方向に適用する請求項1に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記ドライバは、前記定形サイズの縦横比と前記面の縦横比とが異なる場合、前記縦フィット倍率と前記横フィット倍率のうち小さい方の倍率を前記面に割り当てられる原稿の縦横両方向に適用する請求項1に記載の印刷システム。
【請求項6】
前記ドライバは、前記面が原稿の画像より大きいために対応する画像のない領域が面内に存在する場合にその領域を所定の色で塗りつぶす請求項5に記載の印刷システム。
【請求項7】
前記ドライバは、各原稿の画像とその画像を割り当てるべき面の、縦横両方向の中央、左上隅、左端の縦方向中央、左下隅、右上隅、右端の縦方向中央または右下隅の何れかの位置を互いに一致させて各面のレイアウト画像を得る請求項3に記載の印刷システム。
【請求項8】
前記ドライバは、前記定形サイズの縦横比と前記面の縦横比とが異なる場合、前記縦フィット倍率または前記横フィット倍率のどちらかをその面に割り当てられる原稿の縦横両方向に適用することに代えて、縦方向については縦フィット倍率を横方向については前記横フィット倍率をその原稿に適用する請求項1に記載の印刷システム。
【請求項9】
前記フィット倍率算出部は、各面に固有の前記縦フィット倍率および前記横フィット倍率を求め、
前記レイアウト画像生成部は、各面に固有の前記縦フィット倍率または前記横フィット倍率を縦横両方向に適用して各面のレイアウト画像を得る請求項1に記載の印刷システム。
【請求項10】
紙折りに係る複数の面の少なくとも何れかが他の面と異なる大きさになるように長尺サイズの用紙を長尺方向の複数の箇所で折って出力する紙折りユニットを備えた印刷装置に対し、印刷の指示を行うドライバの処理が、
同じ定形サイズで前記紙折りによる面と同数の原稿の画像を何れかの面に重複なく割り当てるステップと、
前記紙折りの位置を前記印刷装置から取得するステップと、
何れかの面について長尺方向に沿う横長さと前記定形サイズの横長さとを一致させる横フィット倍率および前記紙折りの折り目の方向に沿う縦長さと前記定形サイズの縦長さとを一致させる縦フィット倍率を求めるステップと、
前記縦フィット倍率および前記横フィット倍率のどちらかをその面に割り当てられる原稿の縦横両方向に適用したレイアウト画像を得、他の面に割り当てられる原稿についてもその倍率を適用するかまたは各面に応じた縦フィット倍率または横フィット倍率を縦横両方向に適用したレイアウト画像を各面について得るステップと、
各面に割り当てられた各レイアウト画像に基づく印刷データを生成して前記印刷装置に提供するステップと、を備える印刷方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、長尺方向の複数の箇所で紙折りされる長尺サイズの用紙に印刷を行う印刷システムおよび印刷方法に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
法帳折りや三つ折りを前提として広幅用紙サイズや長尺用紙サイズの画像形成が可能な画像処理装置が知られている。例えば、入力された画像データに対して所定の画像処理を行い、画像処理された画像データを出力する画像処理装置において、出力する用紙の大きさや折り方を入力し、入力された折り方に基づいて折り線または枠の位置を設定する。設定された折り線または枠に基づいて出力される画像の大きさ及び/又は配置を設定することにより、法帳折りや三つ折りに対応するというものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この明細書で長尺サイズは、縦方向の長さ(縦長さ)が定形サイズの一辺と同じであり、長尺方向である横方向の長さ(横長さ)がその定形サイズよりも長い用紙サイズを指す。横長さは特に限定されない。多用される長尺サイズの例として、縦長さがA4サイズの長辺と同じ297mmで横長さが900mmのもの、横方向がさらに長い297mm×1200mmのものが挙げられる。その他、縦方向がA4サイズの短辺と同じ210mmで横長さが900mmのものや、縦長さがB4サイズの長辺と同じ320mmで横長さが1200mmのものも挙げられる。それらのサイズの用紙が用いられる代表的な用途の一つは、垂れ幕、ポスターあるいは店頭のポップの印刷である。
もう一つの代表的な用途は、二つ折りまたは三つ折りされて使用される印刷物である。例えば、レストランのメニューはそのように二つ折りまたは三つ折りされたものが多い。カタログや地図などにも二つ折りまたは三つ折りされたものがある。そのような用途に用いられる長尺サイズとして、例えば二つ折りの場合は縦長さがA4サイズの長辺と同じ297mmで横長さがA4サイズの短辺の2倍、即ち420mmのものが挙げられる。同様に、三つ折りの場合は、横長さがA4サイズの短辺の3倍、即ち630mmのものが挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-092307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
長尺方向に同じ定形サイズの複数の原稿を並べた大きさの長尺サイズの用紙(以下、長尺用紙ともいう)を紙折りして出力する印刷装置において、折り目の位置が等間隔でなく異なる間隔にされることがある。異なる間隔にすることによって、紙折りによってできる各面が異なる大きさになる。例えば、折り目を等間隔にすると、巻き三つ折りされる用紙の一端が折り目当たってしまう場合がある。それを避けるためには折り目の間隔を調整しなければならない。あるいは、等間隔の折り目の位置で紙折りすると隠れてしまう面の一部を、紙折りされた状態でも見えるようにしたい場合がある。そのような目的で折り目の位置が等間隔でないように設定されると、紙折りによってできる各面が原稿画像に対して大きくなる場合や小さくなる場合が生じる。等倍率の原稿画像を各面に対応させると、原稿画像より大きい面については、対応する原稿画像のない余白の領域が生じる。原稿画像よりも小さい面については、折り目の位置に、原稿画像の重要な部分が配置されてしまうことがある。
【0006】
特許文献1では、折り線と枠数を決めて全体画像のサイズ変更や枠のサイズ変更に対応してレイアウトを調整することについて開示されている。しかし、折り目を等間隔にしない場合に生じる課題については開示がない。
本開示は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、同じ定形サイズの複数の原稿の画像を、紙折りされる長尺用紙の複数の面に割り当てる場合、各面の大きさが異なっても違和感や問題が生じず、かつ容易にレイアウトできる印刷システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、印刷装置と、と、前記ドライバを有する情報処理装置と、ドライバを備える印刷システムであって、前記印刷装置は、長尺サイズの用紙を長尺方向の複数の個所で折って出力する紙折りユニットを備え、前記紙折りユニットは前記紙折りによってできる複数の面の少なくとも何れかが他の面と異なる大きさになる位置を折り目として前記用紙を折り、前記ドライバは、同じ定形サイズで前記紙折りによる面と同数の原稿の画像を何れかの面に重複なく割り当てる原稿割当て部と、前記紙折りの位置を前記印刷装置から取得する紙折り情報取得部と、何れかの面について長尺方向に沿う横長さと前記定形サイズの横長さとを一致させる横フィット倍率および前記紙折りの折り目の方向に沿う縦長さと前記定形サイズの縦長さとを一致させる縦フィット倍率を求めるフィット倍率算出部と、前記縦フィット倍率および前記横フィット倍率のどちらかをその面に割り当てられる原稿の縦横両方向に適用したレイアウト画像を得、他の面に割り当てられる原稿についてもその倍率を適用するかまたは各面に応じた縦フィット倍率または横フィット倍率を縦横両方向に適用したレイアウト画像を各面について得るレイアウト画像生成部と、各面に割り当てられたレイアウト画像に基づく印刷データを生成して前記印刷装置に提供する印刷データ生成部と、を備える印刷システムを提供する。
【0008】
また、異なる観点から本開示は、紙折りに係る複数の面の少なくとも何れかが他の面と異なる大きさになるように長尺サイズの用紙を長尺方向の複数の箇所で折って出力する紙折りユニットを備えた印刷装置に対し、印刷の指示を行うドライバの処理が、同じ定形サイズで前記紙折りによる面と同数の原稿の画像を何れかの面に重複なく割り当てるステップと、前記紙折りの位置を前記印刷装置から取得するステップと、何れかの面について長尺方向に沿う横長さと前記定形サイズの横長さとを一致させる横フィット倍率および前記紙折りの折り目の方向に沿う縦長さと前記定形サイズの縦長さとを一致させる縦フィット倍率を求めるステップと、前記縦フィット倍率および前記横フィット倍率のどちらかをその面に割り当てられる原稿の縦横両方向に適用したレイアウト画像を得、他の面に割り当てられる原稿についてもその倍率を適用するかまたは各面に応じた縦フィット倍率または横フィット倍率を縦横両方向に適用したレイアウト画像を各面について得るステップと、各面に割り当てられた各レイアウト画像に基づく印刷データを生成して前記印刷装置に提供するステップと、を備える印刷方法を提供する。
【0009】
さらに、異なる観点から本開示は、長尺サイズの用紙を長尺方向の複数の個所で折って出力する紙折りユニットを備えた印刷装置に印刷を提供するドライバであって、前記紙折りユニットは紙折りによってできる複数の面の少なくとも何れかが他の面と異なる大きさになる位置で前記用紙を折り、同じ定形サイズで紙折りによる面と同数の原稿の画像を何れかの面に重複なく割り当てる原稿割当て部と、前記紙折りの位置を前記印刷装置から取得する紙折り情報取得部と、何れかの面について長尺方向に沿う横長さと前記定形サイズの横長さとを一致させる横フィット倍率および前記紙折りの折り目の方向に沿う縦長さと前記定形サイズの縦長さとを一致させる縦フィット倍率を求めるフィット倍率算出部と、前記縦フィット倍率および前記横フィット倍率のどちらかをその面に割り当てられる原稿の縦横両方向に適用したレイアウト画像を得、他の面に割り当てられる原稿についてもその倍率を適用するかまたは各面に応じた縦フィット倍率または横フィット倍率を縦横両方向に適用したレイアウト画像を各面について得るレイアウト画像生成部と、各面に割り当てられたレイアウト画像に基づく印刷データを生成して前記印刷装置に提供する印刷データ生成部と、を備えるドライバを提供する。
【発明の効果】
【0010】
本開示による印刷システムにおいて、画像レイアウト部は、縦フィット倍率および横フィット倍率のどちらかを、各原稿の縦横両方向に適用したレイアウト画像を各面の何れかに割り当てるので、同じ定形サイズの各原稿に基づいて紙折りされる長尺用紙の複数の面の大きさが異なってもみる者に違和感を与えず、かつ容易に印刷できる。
本開示による印刷方法も同様の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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