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公開番号2024164596
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023080197
出願日2023-05-15
発明の名称自動販売機
出願人株式会社マースウインテック
代理人弁理士法人綿貫国際特許・商標事務所
主分類G07F 7/02 20060101AFI20241120BHJP(チェック装置)
要約【課題】商品代金の決済後において、自動販売機内において商品が詰まってしまう不具合の発生を可及的に低減することで、ユーザに対する決済金額の返還処理が不要な自動販売機を提供すること。
【解決手段】商品収容部30、商品選択ボタン13、商品取出口12、選択された商品20を商品取出口12へ送る選択商品送り出し機構40、商品取出口12を閉塞したロック状態を基本状態とする自動開閉シャッタ14、決済部50、動作制御部70および決済部50において決済が完了しなかった場合に、商品取出口12に送り出された商品20を収納する決済未完遂商品収納庫90を具備し、動作制御部70は、選択された商品20を商品取出口12へ送り出す処理、決済完了時に自動開閉シャッタ14をロック解除し、商品取出口12を開口する処理、決済失敗時に商品取出口12の商品20を決済未完遂商品収納庫90に収納する処理を実行する自動販売機100である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
商品が収容された複数の商品収容部と、
商品選択ボタンと、
商品取出口と、
前記商品選択ボタンにより選択された前記商品を、各前記商品収容部のいずれかから前記商品取出口へ送り出す選択商品送り出し機構と、
前記商品取出口に取り付けられていて、前記商品取出口を閉塞したロック状態を基本状態とする自動開閉シャッタと、
決済部と、
自動販売機の全体動作を制御する動作制御部と、
前記決済部において決済が完了しなかった場合に、前記商品取出口に送り出された前記商品を収納する決済未完遂商品収納庫と、を具備し、
前記動作制御部は、
前記商品選択ボタンが操作されて前記商品が選択された後に、前記選択商品送り出し機構を駆動して選択された前記商品を前記商品取出口へ送り出す処理と、
選択された前記商品の前記商品取出口への送り出し後において、前記決済部において決済が完了した場合に、前記商品取出口から前記商品を取り出せるように前記自動開閉シャッタのロックを解除して、前記商品取出口を開口する処理と、
前記商品取出口から前記商品が取り出された後、または、予め設定されたロック解除時間の経過後に前記自動開閉シャッタを前記基本状態にする処理と、
選択された前記商品の前記商品取出口への送り出し後において、前記決済部において決済が完了しなかった場合に、前記自動開閉シャッタのロックを解除せずに、前記商品取出口へ送り出された前記商品を前記決済未完遂商品収納庫に収納する処理と、を実行することを特徴とする自動販売機。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記決済未完遂商品収納庫は各々に識別子が設定された状態で複数設けられており、
前記動作制御部は、前記商品を前記決済未完遂商品収納庫に収納する処理の実行時以降に前記決済未完遂商品収納庫に収納された前記商品について、少なくとも商品名を前記決済未完遂商品収納庫の前記識別子と紐づけした状態で記憶部に収納庫商品データとして記憶させる収納庫商品データ記憶処理をさらに実行することを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
【請求項3】
前記動作制御部は、前記商品選択ボタンにより選択された前記商品が前記収納庫商品データに対応する前記商品と一致した場合、前記決済未完遂商品収納庫に収納された前記商品を前記商品取出口に送り出しする処理をさらに実行することを特徴とする請求項2記載の自動販売機。
【請求項4】
前記商品取出口には前記商品が取り出されたことが検出可能な商品取り出し検出センサが配設されており、
前記商品取り出し検出センサは、前記商品取出口から前記商品が取り出されると、前記動作制御部に商品取り出し検出信号を送信し、
前記動作制御部は、前記商品取り出し検出信号を受信すると、前記ロック解除時間の範囲内であっても、前記自動開閉シャッタを前記基本状態にする処理をさらに実行することを特徴とする請求項1~3のうちのいずれか一項に記載の自動販売機。
【請求項5】
前記選択商品送り出し機構は、
前記商品収容部から前記商品を送り出しする商品送り出し体と、
前記商品送り出し体の送り出し方向前方位置で前記商品を受け取るバケットと、
前記バケットを各前記商品収容部における前記商品送り出し体の送り出し方向前方位置と前記商品取出口との間で往復動するするバケット駆動部と、を具備し、
前記決済未完遂商品収納庫は、前記バケットの背面側において前記バケットに隣接して配設されていることを特徴とする請求項1~3のうちのいずれか一項に記載の自動販売機。
【請求項6】
前記選択商品送り出し機構は、
前記商品収容部から前記商品を送り出しする商品送り出し体と、
前記商品送り出し体の送り出し方向前方位置で前記商品を受け取るバケットと、
前記バケットを各前記商品収容部における前記商品送り出し体の送り出し方向前方位置と前記商品取出口との間で往復動するするバケット駆動部と、を具備し、
前記決済未完遂商品収納庫は、前記バケットの背面側において前記バケットに隣接して配設されていることを特徴とする請求項4記載の自動販売機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動販売機に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
自動販売機の決済手段にもキャッシュレス化傾向が強まる一方、日本における現金決済システムのニーズは依然として高く、現金決済システムの廃止にはまだまだ至らない状況である。このことから日本国内の自動販売機は、当面の間、現金決済システムとキャッシュレス決済システムが併存すると考えられる。このような現金決済システムとキャッシュレス決済システムが選択可能な自動販売機の構成については、特許文献1(特開2021-92961号公報)に開示されているようなものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-92961号公報(請求項8、請求項11等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている自動販売機は、現金決済とキャッシュレス決済としての複数の図形コード決済のいずれかを商品購入者であるユーザに対して選択可能な構成が採用されており、ユーザに対する決済選択の自由度が高められており有用である。特許文献1に開示されている自動販売機を含む従来の自動販売機においては、とくにキャッシュレス決済によって商品代金が決済された後に、自動販売機の内部で商品が詰まる等の不具合が生じた場合、キャッシュレス決済を行ったユーザに対する商品代金の返還処理は煩雑であるといった課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで本発明は上記課題を解決するためのものであり、その目的とするところは次のとおりである。すなわち、商品代金の決済後において、自動販売機内において商品が詰まってしまう不具合の発生を可及的に低減することで、ユーザに対する決済金額の返還処理の発生を大幅低減させることが可能な自動販売機を提供することにある。
【0006】
上記課題を解決するため発明者が鋭意研究した結果、以下の構成に想到した。すなわち、本発明は、商品が収容された複数の商品収容部と、商品選択ボタンと、商品取出口と、前記商品選択ボタンにより選択された前記商品を、各前記商品収容部のいずれかから前記商品取出口へ送り出す選択商品送り出し機構と、前記商品取出口に取り付けられていて、前記商品取出口を閉塞したロック状態を基本状態とする自動開閉シャッタと、決済部と、自動販売機の全体動作を制御する動作制御部と、前記決済部において決済が完了しなかった場合に、前記商品取出口に送り出された前記商品を収納する決済未完遂商品収納庫と、を具備し、前記動作制御部は、前記商品選択ボタンが操作されて前記商品が選択された後に、前記選択商品送り出し機構を駆動して選択された前記商品を前記商品取出口へ送り出す処理と、選択された前記商品の前記商品取出口への送り出し後において、前記決済部において決済が完了した場合に、前記商品取出口から前記商品を取り出せるように前記自動開閉シャッタのロックを解除して、前記商品取出口を開口する処理と、前記商品取出口から前記商品が取り出された後、または、予め設定されたロック解除時間の経過後に前記自動開閉シャッタを前記基本状態にする処理と、選択された前記商品の前記商品取出口への送り出し後において、前記決済部において決済が完了しなかった場合に、前記自動開閉シャッタのロックを解除せずに、前記商品取出口へ送り出された前記商品を前記決済未完遂商品収納庫に収納する処理と、を実行することを特徴とする自動販売機である。
【0007】
これにより、ユーザに購入商品が選択された商品を商品代金の決済前の段階で商品取出口の直前位置まで搬送しておくことで、商品代金の決済後に自動販売機内で商品が詰まってしまうことが防止される。よって、商品代金決済後にはユーザに確実に商品を提供することができ、ユーザに対する決済金額の返還処理の発生を大幅低減させることが可能になる。また、商品代金の決済ができなかった場合には、商品収容部から商品取出口に取り出された商品を決済未完遂商品収納庫に収納することで、商品取出口を空けておくことができる。
【0008】
また、前記決済未完遂商品収納庫は各々に識別子が設定された状態で複数設けられており、前記動作制御部は、前記商品を前記決済未完遂商品収納庫に収納する処理の実行時以降に前記決済未完遂商品収納庫に収納された前記商品について、少なくとも商品名を前記決済未完遂商品収納庫の前記識別子と紐づけした状態で記憶部に収納庫商品データとして記憶させる収納庫商品データ記憶処理をさらに実行することが好ましい。
【0009】
これにより、各々の決済未完遂商品収納庫に収納されている商品を把握することができ、商品管理を確実に行うことができる。
【0010】
また、前記動作制御部は、前記商品選択ボタンにより選択された前記商品が前記収納庫商品データに対応する前記商品と一致した場合、前記決済未完遂商品収納庫に収納された前記商品を前記商品取出口に送り出しする処理をさらに実行することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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