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公開番号2024164589
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023080186
出願日2023-05-15
発明の名称DC-DCコンバータ
出願人日新電機株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類H02M 3/28 20060101AFI20241120BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】低損失で様々な状況での送電を可能にすることを目的とする。
【解決手段】第1端子対(13)に接続されたブリッジ回路(10)と、第2端子対(23)に接続されたブリッジ回路(20)と、の間にトランス(Tr)を備えたDC-DCコンバータ(1)は、トランスについての換算電圧として表した第1端子対および第2端子対における端子間電圧のより大きくない方を第1電圧と称し、より小さくない方を第2電圧と称し、送電する電流、第1電圧および第2電圧に基づき、ブリッジ間位相差、第1レグ間位相差、および第2レグ間位相差を決定し、各スイッチング素子を制御する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数のスイッチング素子を含み、第1端子対の間に2つのレグを有したブリッジ回路と、
複数のスイッチング素子を含み、第2端子対の間に2つのレグを有したブリッジ回路と、
トランスを有し、前記2つのブリッジ回路の間に接続される変換部と、
前記2つのブリッジ回路の各スイッチング素子のスイッチングを制御する制御部と、を備えたDC-DCコンバータであって、
前記制御部は、
前記トランスについての換算電圧として表した、前記第1端子対および前記第2端子対における端子間電圧のうち、より大きくない方の端子間電圧を第1電圧Vsmallと称し、より小さくない方の端子間電圧を第2電圧Vlargeと称したとき、
前記第1端子対側から前記第2端子対側へと送電する電力または電流に応じて、前記第1電圧側の前記ブリッジ回路における前記レグ間の位相差である第1レグ間位相差φL_largeを決定し、
前記第1レグ間位相差に、前記第1電圧の前記第2電圧に対する電圧比を乗じた値を、前記第2電圧側の前記ブリッジ回路におけるレグ間の位相差である第2レグ間位相差φL_smallとして決定し、
前記第1端子対の前記端子間電圧Vaと、前記第2端子対の前記端子間電圧Vbと、に基づいて、前記2つのブリッジ回路の間のブリッジ間位相差を決定し、
前記各スイッチング素子におけるデューティを一定として、決定した前記ブリッジ間位相差と前記第1レグ間位相差と前記第2レグ間位相差とに従って、前記各スイッチング素子のスイッチングを制御する、DC-DCコンバータ。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記ブリッジ間位相差は、前記第1端子対側の前記ブリッジ回路が前記第2端子対側の前記ブリッジ回路よりも進み位相の場合を正として、前記電圧比が大きくなるほど減少するように決定する、請求項1に記載のDC-DCコンバータ。
【請求項3】
前記制御部は、
前記第1電圧Vsmallと前記第2電圧Vlargeの差異と、予め定められた設定電圧と、の差の前記設定電圧に対する比率を算出し、
前記第1端子対の前記端子間電圧Vaを用いた所定の関数によって算出された値と、前記比率との積から、前記2つのブリッジ回路の間のブリッジ間位相差を算出し、
更に、前記第1端子対の前記端子間電圧Vaが前記第2端子対の前記端子間電圧Vbよりも大きい場合には、当該ブリッジ間位相差に対して、前記第1レグ間位相差φL_largeと前記第2レグ間位相差φL_smallとの差を減算することによって、前記ブリッジ間位相差を決定する、請求項1に記載のDC-DCコンバータ。
【請求項4】
前記設定電圧と、前記所定の関数とは、前記DC-DCコンバータを動作させたときの各スイッチング素子における損失と、前記トランスにおける損失の合計が最小になるように定められている、請求項3に記載のDC-DCコンバータ。
【請求項5】
前記所定の関数は、数式(1)である、請求項3に記載のDC-DCコンバータ。
TIFF
2024164589000008.tif
9
170
【請求項6】
前記制御部は、前記レグ間位相差を、前記第1端子対側から前記第2端子対側へと送電する電力または電流を参照したフィードバック制御により決定する、請求項1に記載のDC-DCコンバータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はDC-DCコンバータに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
直流電力の送電に、デュアルアクティブブリッジ方式(以下、DABと省略する)のDC-DCコンバータが広く用いられている。特許文献1には、ブリッジ回路を構成する各スイッチング素子にコンデンサを並列に接続することで、該コンデンサに循環電流を流すことによってZVS(Zero Volt Switching)する手法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-005332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような従来技術はコンデンサを必要とするために、装置の大型化につながる。また、大容量のコンバータになった場合に、大電流を吸収できるコンデンサが現実的に存在しない。
【0005】
さらに、循環電流を流してソフトスイッチングしているために、スイッチング損失を低減していても、導通損失が大きくなる。
【0006】
本発明の一態様は、低損失で様々な状況での送電を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るDC-DCコンバータは、複数のスイッチング素子を含み、第1端子対の間に2つのレグを有したブリッジ回路と、複数のスイッチング素子を含み、第2端子対の間に2つのレグを有したブリッジ回路と、トランスを有し、前記2つのブリッジ回路の間に接続される変換部と、前記2つのブリッジ回路の各スイッチング素子のスイッチングを制御する制御部と、を備えたDC-DCコンバータであって、前記制御部は、前記トランスについての換算電圧として表した、前記第1端子対および前記第2端子対における端子間電圧のうち、より大きくない方の端子間電圧を第1電圧Vsmallと称し、より小さくない方の端子間電圧を第2電圧Vlargeと称したとき、前記第1端子対側から前記第2端子対側へと送電する電力または電流に応じて、前記第1電圧側の前記ブリッジ回路における前記レグ間の位相差である第1レグ間位相差φL_largeを決定し、前記第1レグ間位相差に、前記第1電圧の前記第2電圧に対する電圧比を乗じた値を、前記第2電圧側の前記ブリッジ回路におけるレグ間の位相差である第2レグ間位相差φL_smallとして決定し、前記第1端子対の前記端子間電圧Vaと、前記第2端子対の前記端子間電圧Vbと、に基づいて、前記2つのブリッジ回路の間のブリッジ間位相差を決定し、前記各スイッチング素子におけるデューティを一定として、決定した前記ブリッジ間位相差と前記第1レグ間位相差と前記第2レグ間位相差とに従って、前記各スイッチング素子のスイッチングを制御する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、低損失で様々な状況での送電を可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係るDC-DCコンバータの回路図である。
制御部の動作を示すブロック図である。
定格電圧動作における力行時のグラフである。
定格電圧動作における回生時のグラフである。
割合Vdiff_rateが0の場合の、昇圧動作における力行時のグラフである。
割合Vdiff_rateが0の場合の、昇圧動作における回生時のグラフである。
割合Vdiff_rateが0.5の場合の、昇圧動作における力行時のグラフである。
割合Vdiff_rateが0.5の場合の、昇圧動作における回生時のグラフである。
割合Vdiff_rateが0の場合の、降圧動作における力行時のグラフである。
割合Vdiff_rateが0の場合の、降圧動作における回生時のグラフである。
割合Vdiff_rateが0.5の場合の、降圧動作における力行時のグラフである。
割合Vdiff_rateが0.5の場合の、降圧動作における回生時のグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔実施形態〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るDC-DCコンバータ1の回路図である。DC-DCコンバータ1は、1次側ブリッジ回路10と、2次側ブリッジ回路20と、変換部30と、制御部40と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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