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公開番号
2024164504
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-27
出願番号
2023080020
出願日
2023-05-15
発明の名称
転がり軸受、転がり軸受の製造方法、及び軸受装置
出願人
日本精工株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16C
33/58 20060101AFI20241120BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】電食の発生を確実に抑制することができる転がり軸受、転がり軸受の製造方法、及び軸受装置を提供する。
【解決手段】転がり軸受1は、内輪2と、径方向における外側の外周面32、及び軸方向における一方の側の第1端面33を有する外輪3と、内輪2と外輪3との間に配置された複数の転動体4と、外周面32及び第1端面33上に連続的に形成された絶縁膜6と、を備える。外輪3には、第1端面33の内縁33aに沿って軸方向における他方の側に凹むように第1外輪段差部37が形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
内輪と、
径方向における外側の外輪外周面、及び軸方向における一方の側の第1外輪端面を有する外輪と、
前記内輪と前記外輪との間に配置された複数の転動体と、
前記外輪外周面及び前記第1外輪端面上に連続的に形成された絶縁膜と、を備え、
前記外輪には、前記第1外輪端面の内縁に沿って前記軸方向における他方の側に凹むように第1外輪段差部が形成されている、転がり軸受。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記内輪は、前記軸方向における前記一方の側の第1内輪端面を有し、
前記内輪には、前記第1内輪端面の外縁に沿って前記軸方向における前記他方の側に凹むように第1内輪段差部が形成されている、請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項3】
前記第1外輪段差部及び前記第1内輪段差部は、前記軸方向に垂直な底面、周方向に平行な外側側面、及び前記周方向に平行な内側側面によって画定されている、請求項2に記載の転がり軸受。
【請求項4】
前記外輪は、前記軸方向における前記他方の側の第2外輪端面を更に有し、
前記内輪は、前記軸方向における前記他方の側の第2内輪端面を更に有し、
前記絶縁膜は、前記外輪外周面、前記第1外輪端面及び前記第2外輪端面上に連続的に形成されており、
前記外輪には、前記第2外輪端面の内縁に沿って前記軸方向における前記一方の側に凹むように第2外輪段差部が形成されており、
前記内輪には、前記第2内輪端面の外縁に沿って前記軸方向における前記一方の側に凹むように第2内輪段差部が形成されている、請求項2に記載の転がり軸受。
【請求項5】
前記外輪外周面及び前記第1外輪端面には、ショットピーニング処理、化成処理、及びパルスレーザによる表面加工処理のうち、少なくとも一つの処理が施されている、請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項6】
請求項1に記載の転がり軸受を製造するための方法であって、
前記内輪、前記外輪及び前記複数の転動体が組み合わされたユニットを用意する第1ステップと、
前記第1外輪段差部に対応する環状部を有するマスキング治具を用意する第2ステップと、
前記第1ステップ及び前記第2ステップの後に、前記第1外輪段差部に前記環状部を配置することにより、前記ユニットのうち前記径方向において前記第1外輪端面よりも内側に位置する部分を前記マスキング治具によって覆う第3ステップと、
前記第3ステップの後に、前記外輪外周面及び前記第1外輪端面上に前記絶縁膜を連続的に形成する第4ステップと、を備える、転がり軸受の製造方法。
【請求項7】
請求項1に記載の転がり軸受と、
前記外輪が嵌め合わされたハウジングと、を備え、
前記外輪は、前記外輪外周面と前記第1外輪端面との間の外輪面取り面を更に有し、
前記絶縁膜は、前記外輪外周面、前記第1外輪端面及び外輪面取り面上に連続的に形成されており、
前記ハウジングは、前記絶縁膜を介して前記外輪外周面と向かい合っているハウジング内周面、及び前記絶縁膜を介して前記第1外輪端面と向かい合っているハウジング端面を有し、
前記絶縁膜のうち前記外輪面取り面上に形成された部分は、前記ハウジング内周面と前記ハウジング端面との間の隅部から離間している、軸受装置。
【請求項8】
前記ハウジングには、前記ハウジング端面の内縁に沿って前記軸方向における前記一方の側に凹むようにハウジング段差部が形成されており、
前記軸方向から見た場合に、前記ハウジング端面の前記内縁は、前記第1外輪端面の前記内縁の外側に位置している、請求項7に記載の軸受装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、転がり軸受、転がり軸受の製造方法、及び軸受装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
電食の発生を抑制するためにハウジングと外輪とを電気的に絶縁するように構成された転がり軸受として、径方向における外側の外周面、及び軸方向における一方の側の端面を有する外輪と、外輪の外周面及び端面に連続的に形成された絶縁膜と、を備える転がり軸受が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-134800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述したような転がり軸受では、外輪の外周面及び端面に絶縁膜が適切に形成されていないと、絶縁膜が剥離し、転がり軸受に電食が発生するおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、電食の発生を確実に抑制することができる転がり軸受、転がり軸受の製造方法、及び軸受装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の転がり軸受は、[1]「内輪と、径方向における外側の外輪外周面、及び軸方向における一方の側の第1外輪端面を有する外輪と、前記内輪と前記外輪との間に配置された複数の転動体と、前記外輪外周面及び前記第1外輪端面上に連続的に形成された絶縁膜と、を備え、前記外輪には、前記第1外輪端面の内縁に沿って前記軸方向における他方の側に凹むように第1外輪段差部が形成されている、転がり軸受」である。
【0007】
上記[1]に記載の転がり軸受では、外輪が、径方向における外側の外輪外周面、及び軸方向における一方の側の第1外輪端面を有しており、外輪に、第1外輪端面の内縁に沿って軸方向における他方の側に凹むように第1外輪段差部が形成されている。これにより、転がり軸受の製造時に、内輪、外輪及び複数の転動体が組み合わされたユニット、並びに、第1外輪段差部に対応する環状部を有するマスキング治具を用意し、第1外輪段差部に環状部を配置することにより、ユニットのうち径方向において第1外輪端面よりも内側に位置する部分をマスキング治具によって覆えば、外輪外周面及び第1外輪端面上に絶縁膜を効率良く且つ確実に形成することができる。よって、上記[1]に記載の転がり軸受によれば、電食の発生を確実に抑制することができる。
【0008】
本発明の転がり軸受は、[2]「前記内輪は、前記軸方向における前記一方の側の第1内輪端面を有し、前記内輪には、前記第1内輪端面の外縁に沿って前記軸方向における前記他方の側に凹むように第1内輪段差部が形成されている、上記[1]に記載の転がり軸受」であってもよい。当該[2]に記載の転がり軸受によれば、転がり軸受の製造時に、第1外輪段差部及び第1内輪段差部に対応する環状部を有するマスキング治具を用意し、第1外輪段差部及び第1内輪段差部に環状部を配置することにより、ユニットのうち径方向において第1外輪端面よりも内側に位置する部分をマスキング治具によって安定的に覆うことができる。したがって、外輪外周面及び第1外輪端面上に絶縁膜をより効率良く且つより確実に形成することができる。
【0009】
本発明の転がり軸受は、[3]「前記第1外輪段差部及び前記第1内輪段差部は、前記軸方向に垂直な底面、周方向に平行な外側側面、及び前記周方向に平行な内側側面によって画定されている、上記[2]に記載の転がり軸受」であってもよい。当該[3]に記載の転がり軸受によれば、転がり軸受の製造時に、第1外輪段差部及び第1内輪段差部にマスキング治具の環状部を安定的に配置することができる。したがって、外輪外周面及び第1外輪端面上に絶縁膜をより効率良く且つより確実に形成することができる。
【0010】
本発明の転がり軸受は、[4]「前記外輪は、前記軸方向における前記他方の側の第2外輪端面を更に有し、前記内輪は、前記軸方向における前記他方の側の第2内輪端面を更に有し、前記絶縁膜は、前記外輪外周面、前記第1外輪端面及び前記第2外輪端面上に連続的に形成されており、前記外輪には、前記第2外輪端面の内縁に沿って前記軸方向における前記一方の側に凹むように第2外輪段差部が形成されており、前記内輪には、前記第2内輪端面の外縁に沿って前記軸方向における前記一方の側に凹むように第2内輪段差部が形成されている、上記[2]又は[3]に記載の転がり軸受」であってもよい。当該[4]に記載の転がり軸受によれば、転がり軸受の製造時に、第1外輪段差部及び第1内輪段差部に対応する環状部を有するマスキング治具を用意し、第1外輪段差部及び第1内輪段差部に環状部を配置することにより、ユニットのうち径方向において第1外輪端面よりも内側に位置する部分をマスキング治具によって安定的に覆うことができる。同様に、転がり軸受の製造時に、第2外輪段差部及び第2内輪段差部に対応する環状部を有するマスキング治具を用意し、第2外輪段差部及び第2内輪段差部に環状部を配置することにより、ユニットのうち径方向において第2外輪端面よりも内側に位置する部分をマスキング治具によって安定的に覆うことができる。したがって、外輪外周面、第1外輪端面及び第2外輪端面上に絶縁膜をより効率良く且つより確実に形成することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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