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公開番号2024164271
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-26
出願番号2024150958,2022181669
出願日2024-09-02,2017-08-30
発明の名称振動計の変化の検出及び識別
出願人マイクロ モーション インコーポレイテッド
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類G01F 1/84 20060101AFI20241119BHJP(測定;試験)
要約【課題】振動計の変化を検出及び識別する必要性がある。
【解決手段】振動計(5)の変化を検出及び識別するための計器電子装置(20)が提供される。計器電子装置(20)は、計器アセンブリ(10)からセンサ信号(100)を受信し、センサ信号(100)に基づいて情報を提供するように構成されたインターフェイス(201)と、インターフェイス(201)に通信可能に接続された処理システム(202)と、を含む。処理システム(202)は、情報を使用して、振動計(5)の導管(130、130´)の第1位置に関連付けられた第1剛性変化(244)を決定し、振動計(5)の導管(130、130´)の第2位置に関連付けられた第2剛性変化(254)を決定し、第1剛性変化及び第2剛性変化に基づいて導管(130、130´)の状態を判定するように構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
振動計(5)の変化を検出及び識別するための計器電子装置(20)であって、
計器アセンブリ(10)からセンサ信号(100)を受信し、前記センサ信号(100)に基づいて情報を提供するように構成されたインターフェイス(201)と、
前記インターフェイス(201)に通信可能に結合された処理システム(202)であって、前記情報を使用して、
前記振動計(5)の導管(130、130´)の第1位置に関連付けられた第1剛性変化を決定し、
前記振動計(5)の前記導管(130、130´)の第2位置に関連付けられた第2剛性変化を決定し、かつ
前記第1剛性変化及び前記第2剛性変化に基づいて前記導管(130、130´)の状態を判定する、ように構成されている処理システム(202)と、を備える、計器電子装置(20)。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1位置が、前記振動計(5)の前記導管(130、130´)上の左側ピックオフセンサ(170l)の位置であり、
前記第2位置が、前記振動計(5)の前記導管(130、130´)上の右側ピックオフセンサ(170r)の位置である、請求項1に記載の計器電子装置(20)。
【請求項3】
前記第1剛性変化が、ドライバ(180)と前記導管(130、130´)の前記第1位置との間の前記導管(130、130´)の物理的な剛性変化を表し、
前記第2剛性変化が、前記ドライバ(180)と前記導管(130、130´)の前記第2位置との間の前記導管(130、130´)の物理的な剛性変化を表す、請求項1又は2に記載の計器電子装置(20)。
【請求項4】
前記計器電子装置(20)が、前記導管(130、130´)の剛性対称性を判定するようにさらに構成されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の計器電子装置(20)。
【請求項5】
前記導管(130、130´)の前記剛性対称性が、前記第1剛性変化及び前記第2剛性変化に基づいて判定される、請求項4に記載の計器電子装置(20)。
【請求項6】
前記処理システム(202)が、前記導管の前記状態の前記判定に基づいて警報を提供するようにさらに構成されている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の計器電子装置(20)。
【請求項7】
前記導管(130、130´)の前記状態が、前記振動計(5)の前記導管(130、130´)の浸食、腐食、損傷、及び被膜のうちの少なくとも1つを含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の計器電子装置(20)。
【請求項8】
前記処理システム(202)が、前記導管(130、130´)の残留可撓性、ダンピング、及び質量のうちの少なくとも1つに基づいて前記導管(130、130´)の前記状態を判定するようにさらに構成されている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の計器電子装置(20)。
【請求項9】
振動計(5)の変化を検出及び識別するための計器電子装置(20)であって、
計器検証パラメータの中心傾向値及び前記計器検証パラメータの分散値を記憶するように構成された記憶システム(204)を含む処理システム(202)であって、
前記記憶システム(204)から前記中心傾向値及び前記分散値を取得し、
前記中心傾向値及び前記分散値に基づいて確率を決定して、前記中心傾向値がベースライン値と異なっているかどうかを検出する、ように構成されている、処理システム(202)を備える、計器電子装置(20)。
【請求項10】
前記中心傾向値及び前記分散値に基づいて確率を決定するように構成されている前記処理システム(202)が、t値を計算し、前記t値を使用して前記確率を計算するように構成されている前記処理システム(202)を備える、請求項9に記載の計器電子装置(20)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
以下に説明する実施形態は、振動計の変化に関し、より詳細には、振動計の変化を検出及び識別することに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、コリオリ質量流量計、液体密度計、気体密度計、液体粘度計、気体/液体比重計、気体/液体相対密度計、及び、気体分子量計のような振動計が一般に知られており、流体の特性を測定するために使用されている。一般に、振動計は、計器アセンブリ及び電子機器部を備える。計器アセンブリ内の物質は、流動又は静止し得る。センサのタイプごとに固有の特性がある場合があり、計器は、最適な性能を達成するためにこの特性を考慮する必要がある。例えば、いくつかのセンサは、特定の変位レベルで振動するために管装置を必要とする場合がある。他の計器アセンブリタイプは、特別な補償アルゴリズムが必要な場合がある。
【0003】
計器電子装置は、他の機能を実行する中でもとりわけ、典型的には、使用されている特定のセンサのための記憶されたセンサ較正値を含む。例えば、計器電子装置は、剛性測定値を含むことがある。基準センサの剛性は、例えば、基準条件下の工場で測定されるような、又は最後に較正されたときの、特定の計器アセンブリのセンサ幾何学的形状に関する基本的な測定値を表す。振動計を顧客の現場に設置した後に測定される剛性と、基準センサの剛性との間の変化は、他の原因に加えて、計器アセンブリ内の導管の被膜、浸食、腐食、又は損傷による計器アセンブリの物理的な変化を表すことがある。計器検証又はヘルスチェックテストでは、これらの変化を検出することができる。
【0004】
計器検証は、測定された剛性と基準剛性との差が範囲内であるかどうかを判定することができる。例えば、比較は、測定された剛性が基準剛性の範囲内であるかどうかを判定することができる。比較により、範囲よりも大きな、又は範囲外の変化が示された場合、振動計は、警報を送信してユーザに障害を調査するように通知することができる。しかしながら、単一の剛性値のこの単純な比較では、障害の根本的な原因を示すことができない場合がある。すなわち、ユーザは、障害が浸食/腐食、損傷(例えば、凍結、過圧など)によるものなのか、被膜によるものなのかが分からない。これは、導管に対する可能性のある根本的な原因又は変化をすべて含むように、及び導管の変化に起因しない原因による誤警報を防止するように範囲が設定されているためである。誤警報の例は、高速又は高ノイズのガス流によって引き起こされる剛性測定値の変動の増加である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
変化を正しく検出することができる場合、変化を、それらが形成される早い段階で検出することができる。さらに、変化を正しく検出することで、誤警報を最小限に抑えることができる。導管に対する変化を識別することができる場合、変化の性質の兆候をユーザに通知することができる。これにより、誤警報による振動計のダウンタイムを防止し、警報後の手順が振動計の状態により適していることを確実にすることができる。したがって、振動計の変化を検出及び識別する必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
振動計の変化を検出及び識別するための計器電子装置が提供される。一実施形態によると、計器電子装置は、計器アセンブリからセンサ信号を受信し、センサ信号に基づいて情報を提供するように構成されたインターフェイスと、インターフェイスに通信可能に結合
された処理システムと、を備える。処理システムは、情報を使用して、振動計の導管の第1位置に関連付けられた第1剛性変化を決定し、振動計の導管の第2位置に関連付けられた第2剛性変化を決定し、第1剛性変化及び第2剛性変化に基づいて導管の状態を判定するように構成されている。
【0007】
振動計の変化を検出及び識別するための計器電子装置が提供される。一実施形態によると、計器電子装置は、計器検証パラメータの中心傾向値及び計器検証パラメータの分散値を記憶するように構成された記憶システムを含む処理システムを備える。処理システムは、記憶システムから中心傾向値及び分散値を取得し、中心傾向値及び分散値に基づいて確率を決定して、中心傾向値がベースライン値と異なるかどうかを検出するように構成されている。
【0008】
振動計の変化を検出及び識別するための方法が提供される。本方法は、振動計の導管の第1位置に関連付けられた第1剛性変化を決定することと、振動計の導管の第2位置に関連付けられた第2剛性変化を決定することと、第1剛性変化及び第2剛性変化に基づいて導管の状態を判定することと、を含む。
【0009】
振動計の導管の変化を検出及び識別するための方法が提供される。一実施形態によると、本方法は、振動計の計器電子装置内の記憶装置から計器検証パラメータの中心傾向値及び計器検証パラメータの分散値を取得し、中心傾向値及び分散値に基づいて確率を決定して、中心傾向値がベースライン値と異なるかどうかを判定する。
【0010】
態様
一態様によると、振動計(5)の変化を検出及び識別するための計器電子装置(20)は、計器アセンブリ(10)からセンサ信号(100)を受信し、センサ信号(100)に基づいて情報を提供するように構成されたインターフェイス(201)と、インターフェイス(201)に通信可能に結合された処理システム(202)と、を備える。処理システム(202)は、情報を使用して、振動計(5)の導管(130、130´)の第1位置に関連付けられた第1剛性変化を決定し、振動計(5)の導管(130、130´)の第2位置に関連付けられた第2剛性変化を決定し、第1剛性変化及び第2剛性変化に基づいて導管(130、130´)の状態を判定するように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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