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公開番号
2024164254
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-26
出願番号
2024148552,2023196867
出願日
2024-08-30,2018-12-27
発明の名称
エリア管理装置及びエリア管理方法
出願人
株式会社東芝
,
東芝インフラシステムズ株式会社
代理人
弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類
G07B
15/00 20110101AFI20241119BHJP(チェック装置)
要約
【課題】 大規模な有料道路網であっても経路に応じた多様な料金体系による料金収受などの料金処理を容易に実現できる料金処理システム、中央装置及び出口料金所機器を提供する。
【解決手段】 実施形態によれば、料金処理システムは、エリア管理装置と入口料金所機器と出口料金所機器と経路機器と関所機器とを具備する。関所機器は、関所を通過する車両と通信した場合、移動元のエリアのエリア管理装置と移動先のエリアのエリア管理装置の両方または少なくとも一方に対し、当該車両がエリアを移動したことを示すエリア跨ぎ情報を送信する関所制御部を有する。エリア管理装置は、関所機器からエリアを移動した車両を示すエリア跨ぎ情報を受信した場合、車両が通行した経路または経路に応じた変動額を示す引継情報を隣接エリアのエリア管理装置との間で引継を行う中央制御部を有する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のエリアに分けられた有料道路における通行料金を処理する料金処理システムに用いられ、出口料金所で車両の出場処理を行う出口料金所機器であって、
前記有料道路における前記エリア毎に設けられたエリア管理装置のうち前記出口料金所が配置される自エリアに設けられたエリア管理装置と通信する通信部と、
前記出口料金所に進入してきた車両に搭載された車載器と通信する車両通信部と、
前記車両通信部の通信によって取得した前記車両に関する情報に基づいて、入口と出口との組み合わせに対応する基本テーブルにより算出される基本料金と、当該車両が他のエリアから自エリアへ移動してきた車両である場合に当該車両の移動元のエリアに対応するエリア管理装置から前記自エリアのエリア管理装置が引き継いだ累積変動額または経路情報を含む引継情報により変動課金テーブル用いて算出される変動料金と、前記基本料金に前記変動料金を適用して算出される通行料金に基づいて前記車両に対する出場処理を行う制御部と、
を有する出口料金所機器。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記制御部は、
前記自エリアのエリア管理装置に対して、所得した前記出口料金所に進入してきた車両情報を示す情報を転送し、
前記自エリアのエリア管理装置で、入口と出口との組み合わせに対応する基本課金テーブルにより算出される基本料金に、前記エリア管理装置から取得した前記引継情報により前記変動課金テーブル用いて算出される変動料金を適用して算出された前記車両に課する通行料金を示す情報を取得し、
取得した通行料金に基づいて前記車両に対する出場処理を行う、
請求項1に記載の出口料金所機器。
【請求項3】
変動額を示す変動課金テーブルは、エリア別に変動額が設定された変動課金テーブルである、
請求項2に記載の出口料金所機器。
【請求項4】
前記引継情報は、移動元のエリア管理装置から引き継いだ変動額を、移動先のエリアのエリア管理装置が更新することで算出される累積変動額を含む情報である、
請求項2記載の出口料金所機器。
【請求項5】
前記引継情報は、移動元のエリア管理装置から移動先のエリアのエリア管理装置に対して当該車両の経路情報を引継ぎで更新し、更新された累積の経路情報に基づいて算出される累積変動額を含む情報である、
請求項2記載の出口料金所機器。
【請求項6】
出口料金所機器は、さらに、前記有料道路全体における入口と出口との組み合わせに対応する基本料金を示す基本テーブルを有し、
前記制御部は、
前記車両通信部によって前記車載器から取得する前記車両の入口と出口との組み合わせに対応する基本料金を前記基本テーブルから引当て、
前記自エリアのエリア管理装置から、前記エリア管理装置で変動課金テーブルを用いて算出された前記車両に対する変動額を示す情報を取得し、
前記基本料金に前記変動額を適用して算出する通行料金に基づいて前記車両に対する出場処理を行う、
請求項1に記載の出口料金所機器。
【請求項7】
変動額を示す変動課金テーブルは、エリア別に変動額が設定された変動課金テーブルである、
請求項6に記載の出口料金所機器。
【請求項8】
前記引継情報は、
前記車両に対する前記移動元のエリアまでの累積変動額を含む情報である、
請求項6に記載の出口料金所機器。
【請求項9】
前記引継情報は、
前記車両における全経路を示す全経路情報を含む引継情報である、
請求項6に記載の出口料金所機器。
【請求項10】
出口料金所機器は、さらに、前記有料道路全体における入口と出口との組み合わせに対応する基本料金を示す基本テーブルと、前記自エリアにおける経路に対して設定される変動額を示す変動課金テーブルと、を有し、
前記制御部は、
前記車両通信部によって前記車載器から取得した前記車両の入口と出口との組み合わせから前記基本テーブルに基づいて基本料金を算出し、
前記自エリアのエリア管理装置から前記車両に対する前記移動元のエリアまでの引継情報を取得し、
前記移動元のエリアまでの引継情報に基づいて前記変動課金テーブルから引当てた変動額を算出し、
算出した変動額の合計を前記基本料金に適用して算出する通行料金に基づいて前記車両に対する出場処理を行う、
請求項1に記載の出口料金所機器。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、出口料金所機器、関所機器、出口処理方法及び関所処理方法に関する。
続きを表示(約 4,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、高速道路などの有料道路では、車両に搭載された車載器との無線通信により料金を収受するETCシステムが普及してきている。また、有料道路では、利用促進あるいは混雑緩和などを目的として多様なサービスが提案されている。例えば、車両が通過する経路や日時などに応じて料金を割り引くサービスなどが提案されている。一方で、高速道路などの道路網は、全国規模でつながっており、新規路線の追加などでエリアが拡大して経路も複雑になってきている。このため、各車両について、通行した経路などの情報を管理して多様な料金体系に対応した料金処理を実現することが難しくなってきている。
【0003】
従来、高速道路を車両が通行した経路を管理する方法としては、車両に搭載した記憶媒体(車載器にセットしたETCカードなど)に経路情報を書き込む方法が考えられる。しかしながら、現行のETCシステムでは、ETCカードの記憶領域に全国規模の経路情報を記憶するのは困難である。また、技術的にはETCカードの記憶領域を拡張することが考えられるが、移行コストが高額となるため、現実的ではない。
【0004】
また、別の方法としては、ITSスポットと呼ばれる道路の各所に設定された複数の情報収集装置が収集するGPS情報を含む経路情報を集約して1つの車両が通行した経路を算出することが技術的には可能である。しかしながら、道路を通行する複数の車両に対する複数の経路情報を一括して取り扱ったり、実際には誤差が生じるGPS情報をマップマッチングなどの処理によって車両ごとの経路を特定したりする処理は、多くの処理時間がかかり、出口料金所での料金精算に間に合うように各車両の経路を特定するのは実際には困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-151969号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように、従来の料金処理システムでは、大規模な有料道路網において実際に通行した経路を車両ごとに管理し、各車両に対して経路に応じた通行料金を算出して料金収受などの処理を実行することは難しいという課題がある。
本発明は、上記課題を解決するものであり、大規模な有料道路網であっても経路に応じた多様な料金体系による料金収受などの料金処理を容易に実現できる出口料金所機器、関所機器、出口処理方法及び関所処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、出口料金所機器は、通信部と車両通信部と制御部とを有する。出口料金所機器は、複数のエリアに分けられた有料道路における通行料金を処理する料金処理システムに用いられ、出口料金所で車両の出場処理を行う。通信部は、前記有料道路における前記エリア毎に設けられたエリア管理装置のうち前記出口料金所が配置される自エリアに設けられたエリア管理装置と通信する。車両通信部は、前記出口料金所に進入してきた車両に搭載された車載器と通信する。制御部は、前記車両通信部の通信によって取得した前記車両に関する情報に基づいて、入口と出口との組み合わせに対応する前記基本テーブルにより算出された基本料金と、当該車両が他のエリアから自エリアへ移動してきた車両である場合に当該車両の移動元のエリアに対応するエリア管理装置から前記自エリアのエリア管理装置が引き継いだ累積変動額または経路情報を含む引継情報により変動課金テーブル用いて算出された変動料金と、前記基本料金に前記変動料金を適用して算出する通行料金に基づいて前記車両に対する出場処理を行う。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態に係る料金処理システムを概略的に説明するための模式図である。
図2は、第1実施形態に係る料金処理システムにおける各機器の制御系の構成例を示すブロック図である。
図3は、実施形態に係る基本テーブルの構成例を示す図である。
図4は、実施形態に係る変動課金テーブルの構成例を示す図である。
図5は、第1実施形態に係る料金処理システムの運用例を模式的に示す図である。
図6は、第1実施形態に係る料金処理システムにおけるエリア管理装置の動作例を説明するためのフローチャートである。
図7は、第1実施形態に係る料金処理システムにおける関所機器の動作例を説明するためのフローチャートである。
図8は、第1実施形態に係る料金処理システムにおける出口料金所機器の動作例を説明するためのフローチャートである。
図9は、第1実施形態の第1変形例に係る料金処理システムの運用例を模式的に示す図である。
図10は、第1実施形態の第2変形例に係る料金処理システムの運用例を模式的に示す図である。
図11は、第1実施形態の第2変形例に係る料金処理システムにおけるエリア管理装置の動作例を説明するためのフローチャートである。
図12は、第2実施形態に係る料金処理システムにおける各機器の制御系の構成例を示すブロック図である。
図13は、第2実施形態に係る料金処理システムの運用例を模式的に示す図である。
図14は、第2実施形態に係る料金処理システムにおけるエリア管理装置の動作例を説明するためのフローチャートである。
図15は、第2実施形態に係る料金処理システムにおける出口料金所機器の動作例を説明するためのフローチャートである。
図16は、第2実施形態の第1変形例に係る料金処理システムの運用例を模式的に示す図である。
図17は、第2実施形態の第2変形例に係る料金処理システムの運用例を模式的に示す図である。
図18は、第2実施形態の第2変形例に係る料金処理システムにおけるエリア管理装置の動作例を説明するためのフローチャートである。
図19は、第3実施形態に係る料金処理システムにおける各機器の制御系の構成例を示すブロック図である。
図20は、第3実施形態に係る料金処理システムの運用例を模式的に示す図である。
図21は、第3実施形態に係る料金処理システムにおけるエリア管理装置の動作例を説明するためのフローチャートである。
図22は、第3実施形態に係る料金処理システムにおける出口料金所機器の動作例を説明するためのフローチャートである。
図23は、第3実施形態の第1変形例に係る料金処理システムの運用例を模式的に示す図である。
図24は、第3実施形態の第2変形例に係る料金処理システムの運用例を模式的に示す図である。
図25は、第3実施形態の第2変形例に係る料金処理システムにおけるエリア管理装置の動作例を説明するためのフローチャートである。
図26は、第4実施形態に係る料金処理システムの運用例を模式的に示す図である。
図27は、第4実施形態に係る料金処理システムにおけるエリア管理装置の動作例を説明するためのフローチャートである。
図28は、第4実施形態に係る料金処理システムにおける関所機器の動作例を説明するためのフローチャートである。
図29は、第4実施形態に係る料金処理システムにおける出口料金所機器の動作例を説明するためのフローチャートである。
図30は、第4実施形態の第1変形例に係る料金処理システムの運用例を模式的に示す図である。
図31は、第4実施形態の第2変形例に係る料金処理システムの運用例を模式的に示す図である。
図32は、第4実施形態の第2変形例に係る料金処理システムにおけるエリア管理装置の動作例を説明するためのフローチャートである。
図33は、第4実施形態の第2変形例に係る料金処理システムにおける出口料金所機器の動作例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、各実施形態に係る料金処理システムの概略について説明する。
料金処理システムが適用される有料道路は、同一発着(入口と出口とが同一)では同一料金とすることを基本(原則)としている。更に、渋滞対策などの様々な施策によって、特定の経路または料金(通行料金)を変動させる予め設定した経路(区間)や、通過日時などの条件を満たした車両に対して料金(通行料金)を値引く(または料金を加算する)施策を行っている。例えば、渋滞を軽減させるための施策として、有料道路における経路別の混雑度に応じて経路ごとの変動額(値引き金額又は加算金額など)が設定されるものとする。
【0010】
上記のような、経路、区間、または通過時間による変動課金を実施する場合、料金計算の元となる料金テーブルが、複雑かつ膨大になるため、運用に限界がある。このため、各実施形態に係る料金処理システムでは、料金処理の対象となる1つの有料道路網を複数のエリアに分けてエリアごとに経路などの情報を管理し、当該有料道路網から出場する場合に経路などに応じて変動する通行料金を算出する。複数のエリアは、有料道路を管理する道路事業者ごとに分かれるエリアだけではなく、1つの道路事業者の有料道路網(1つの有料道路)を複数のエリアに分けたものでもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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