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公開番号2024163813
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-22
出願番号2023079714
出願日2023-05-12
発明の名称ブロー成形ボトル容器及び包装ボトル容器
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類B65D 1/02 20060101AFI20241115BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】薄肉でありながら、強度及び成形性を両立できるブロー成形ボトル容器を提供すること。
【解決手段】ブロー成形ボトル容器10は、樹脂量W(g)を容器容量V(mL)の2/3乗で除した係数A(A=W/V2/3)が0.40以下であり、バイオ由来ポリエチレンP1、高密度ポリエチレンP2及び直鎖状低密度ポリエチレンP3を含む。ブロー成形ボトル容器10は、下記割合Bが20%以上50%以下であり、(P1+P2):P3の比率Cが40:60~60:40である。
割合B(%)=[P1/(P1+P2)]×100
ブロー成形ボトル容器は、容器容量V(mL)が1100mL以上であることが好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂量W(g)を容器容量V(mL)の2/3乗で除した係数A(A=W/V
2/3
)が0.40以下であり、
バイオ由来ポリエチレン、高密度ポリエチレン及び直鎖状低密度ポリエチレンを含み、
前記バイオ由来ポリエチレンの質量をP1、前記高密度ポリエチレンの質量をP2、及び前記直鎖状低密度ポリエチレンの質量をP3としたとき、
下記割合Bが20%以上50%以下であり、
(P1+P2):P3の比率Cが40:60~60:40である、ブロー成形ボトル容器。
割合B(%)=[P1/(P1+P2)]×100
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記容器容量V(mL)が1100mL以上である、請求項1に記載のブロー成形ボトル容器。
【請求項3】
前記バイオ由来ポリエチレン及び前記高密度ポリエチレンが混合された混合ポリエチレンを含み、
前記混合ポリエチレンは、190℃における2.16kg荷重下のメルトフローレートが0.20g/10min以上0.50g/10min以下である、請求項1又は2に記載のブロー成形ボトル容器。
【請求項4】
ノズル部、底部、胴部、並びに該胴部と該ノズル部間に位置する把持胴部を備えており、
前記把持胴部に、前記ブロー成形ボトル容器の高さ方向に延びる把持部形成用の貫通孔が形成されている、請求項1~3の何れか1項に記載のブロー成形ボトル容器。
【請求項5】
請求項4に記載のブロー成形ボトル容器と、前記胴部の周囲の全周を被覆する被覆シートとを備えた、包装ボトル容器。
【請求項6】
前記被覆シートの下端が、前記底部の上縁よりも下方に位置している、請求項5に記載の包装ボトル容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロー成形ボトル容器及び包装ボトル容器に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
飲料や洗剤等の液体は、ボトル容器等の容器に収容された状態で流通している。ボトル容器は、ブロー成形により形成されたものが一般的である。本出願人は、先に、密度、メルトフローレート及び引張り衝撃強度それぞれの値が特定範囲であるポリエチレン組成物を用いてブロー成形により製造された、薄肉中空成形容器を提案している(特許文献1)。
また近年、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂量の削減の観点から、薄肉化したボトル容器が知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-253424号公報
特開2018-034829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ボトル容器を薄肉化した場合、ボトル容器の強度が低下することで、落下したときの衝撃に対する耐久性が低下する傾向にある。また製造時のボトル容器の成形性が低下することがある。特許文献1及び2の技術は、薄肉化されたボトル容器に関し、強度及び成形性を両立させることに改善の余地があった。
【0005】
本発明は、薄肉でありながら、強度及び成形性を両立できる、ボトル容器に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ブロー成形ボトル容器に関する。
前記ブロー成形ボトル容器は、樹脂量W(g)を容器容量V(mL)の2/3乗で除した係数A(A=W/V
2/3
)が好ましくは0.40以下であり、より好ましくは0.35以下である。
前記ブロー成形ボトル容器は、バイオ由来ポリエチレン、高密度ポリエチレン及び直鎖状低密度ポリエチレンを含むことが好ましい。
前記ブロー成形ボトル容器は、前記バイオ由来ポリエチレンの質量をP1、前記高密度ポリエチレンの質量をP2、及び前記直鎖状低密度ポリエチレンの質量をP3としたとき、下記割合Bが20%以上50%以下であることが好ましい。
割合B(%)=[P1/(P1+P2)]×100
前記ブロー成形ボトル容器は、(P1+P2):P3の比率Cが40:60~60:40であることが好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明のボトル容器によれば、薄肉でありながら、強度及び成形性を両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明に係る包装ボトル容器の一実施形態を示す斜視図である。
図2は、図1のII-II線断面図である。
図3は、図2に示すブロー成形ボトル容器の底部近傍を示す断面図である。
図4は、図1に示すブロー成形ボトル容器の製造方法を説明するための概略図である。
図5は、図4に示す押出し機のダイ近傍と、該押出し機により形成されるパリソンとを示す鉛直方向に沿う断面図である。
図6(a)は図4に示すバリ付きボトル容器の上部を示す斜視図であり、図6(b)はバリとボトル容器との接続部分を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1~図3には、本発明の包装ボトル容器1の一実施形態が示されている。本実施形態の包装ボトル容器1は、図1に示すように、液体を収容するブロー成形ボトル容器10と、該ブロー成形ボトル容器10のノズル部2に着脱可能に装着されるキャップ6と、該ブロー成形ボトル容器10の胴部3を被覆する被覆シート5とを備えている。
【0010】
本実施形態のボトル容器10又は包装ボトル容器1に収容される液体の種類は特に限定されない。当該液体としては、シャンプー、ヘアコンディショナー、ヘアリンス等の液状のヘアケア剤、ボディソープやハンドソープ等の液体石鹸、衣類や食器用の液体洗剤、柔軟剤や漂白剤、バストイレや床洗浄用の液体洗浄剤、液状の化粧品、液状の飲料、食品、医薬品、エンジンオイル等が挙げられる。また、クリーム等の粘度の高い液体であってもよい。液体は、ボトル容器10内部の収容空間Sに収容される。
(【0011】以降は省略されています)

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