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公開番号2024163794
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-22
出願番号2023079680
出願日2023-05-12
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60W 20/50 20160101AFI20241115BHJP(車両一般)
要約【課題】トルク制限機構の異常の発生要因に応じた点検を行えるようにすることができる車両の制御装置を提供する。
【解決手段】トルク制限機構に滑りが発生しているときに、トルク制限機構の入力トルク又は出力トルクが所定トルクを下回っていると判定された場合には、トルク制限機構の実際の伝達トルクの制限値過小に起因するトルク制限機構の異常の発生が判定される。一方で、トルク制限機構に滑りが発生していないときに、トルク制限機構の入力トルク又は出力トルクが所定トルクを超えていると判定された場合には、トルク制限機構の実際の伝達トルクの制限値過大に起因するトルク制限機構の異常の発生が判定される。これにより、トルク制限機構の異常の発生要因を判別することができる。よって、トルク制限機構の異常の発生要因に応じた点検を行えるようにすることができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
動力源と、前記動力源と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた、所定トルクよりも大きいトルクの伝達を制限するトルク制限機構と、を備えた車両の、制御装置であって、
前記トルク制限機構の入力回転速度と出力回転速度とが一致していないことによって前記トルク制限機構に滑りが発生していると判定したときに、前記トルク制限機構の入力トルク又は出力トルクが前記所定トルクを下回っていると判定した場合には、前記トルク制限機構の実際の伝達トルクの制限値過小に起因する前記トルク制限機構の異常の発生を判定する一方で、
前記トルク制限機構の入力回転速度と出力回転速度とが一致していることによって前記トルク制限機構に滑りが発生していないと判定したときに、前記トルク制限機構の入力トルク又は出力トルクが前記所定トルクを超えていると判定した場合には、前記トルク制限機構の実際の伝達トルクの制限値過大に起因する前記トルク制限機構の異常の発生を判定することを特徴とする車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トルク制限機構を備えた車両の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
動力源と、前記動力源と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた、所定トルクよりも大きいトルクの伝達を制限するトルク制限機構と、を備えた車両の制御装置が良く知られている。例えば、特許文献1に記載されたハイブリッド車両がそれである。この特許文献1には、トルク制限機構に滑りが発生した場合、その滑りの発生回数が所定回数以下のときは、動力源の出力を制限して走行を許可し、その滑りの発生回数が所定回数よりも多いときは、レディオフすることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-63429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、トルク制限機構の滑りを検知するだけでは、トルク制限機構自体の異常やその要因を適切に判定することは難しい。そうすると、トルク制限機構に異常が発生したときに、その要因に応じた点検が難しくなるおそれがある。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、トルク制限機構の異常の発生要因に応じた点検を行えるようにすることができる車両の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明の要旨とするところは、(a)動力源と、前記動力源と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた、所定トルクよりも大きいトルクの伝達を制限するトルク制限機構と、を備えた車両の、制御装置であって、(b)前記トルク制限機構の入力回転速度と出力回転速度とが一致していないことによって前記トルク制限機構に滑りが発生していると判定したときに、前記トルク制限機構の入力トルク又は出力トルクが前記所定トルクを下回っていると判定した場合には、前記トルク制限機構の実際の伝達トルクの制限値過小に起因する前記トルク制限機構の異常の発生を判定する一方で、(c)前記トルク制限機構の入力回転速度と出力回転速度とが一致していることによって前記トルク制限機構に滑りが発生していないと判定したときに、前記トルク制限機構の入力トルク又は出力トルクが前記所定トルクを超えていると判定した場合には、前記トルク制限機構の実際の伝達トルクの制限値過大に起因する前記トルク制限機構の異常の発生を判定することにある。
【発明の効果】
【0007】
前記第1の発明によれば、トルク制限機構に滑りが発生しているときに、トルク制限機構の入力トルク又は出力トルクが所定トルクを下回っていると判定された場合には、トルク制限機構の実際の伝達トルクの制限値過小に起因するトルク制限機構の異常の発生が判定される。一方で、トルク制限機構に滑りが発生していないときに、トルク制限機構の入力トルク又は出力トルクが所定トルクを超えていると判定された場合には、トルク制限機構の実際の伝達トルクの制限値過大に起因するトルク制限機構の異常の発生が判定される。これにより、トルク制限機構の異常の発生要因を判別することができる。異常の発生要因が実際の伝達トルクの制限値過小に起因するものであれば、トルク制限機構の伝達トルクが小さいのにトルク制限機構が滑るという異常であり、異常の発生要因が実際の伝達トルクの制限値過大に起因するものであれば、トルク制限機構の伝達トルクが大きいのにトルク制限機構が滑らないという異常である。よって、トルク制限機構の異常の発生要因に応じた点検を行えるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明が適用される車両の概略構成を説明する図であると共に、車両における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。
トルクリミッタの一例を説明する断面図である。
電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、トルクリミッタの異常の発生要因に応じた点検を行えるようにする為の制御作動を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明が適用される車両10の概略構成を説明する図であると共に、車両10における各種制御の為の制御機能の要部を説明する図である。車両10は、エンジン12、第1電動機MG1、及び第2電動機MG2を備えたハイブリッド車両である。車両10は、動力源としてのエンジン12と、駆動輪14と、の間の動力伝達経路PTにおいて、エンジン12側から順に、ダンパ装置16、入力軸18、差動機構20、出力歯車22、大径歯車24、噛合式クラッチ26、小径歯車28、ディファレンシャルギヤ30、及び左右一対のドライブシャフト32が連結されている。車両10は、点火装置等を含むエンジン制御装置50、インバータ52、及び電子制御装置70などを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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