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公開番号2024163723
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-22
出願番号2023079572
出願日2023-05-12
発明の名称情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類H04L 9/08 20060101AFI20241115BHJP(電気通信技術)
要約【課題】データプロバイダとデータコンシューマの間のデータ交換における取引記録を、データ交換と不可分にかつ少ない手間で記録可能な技術を提供する
【解決手段】データプロバイダ(DP)とデータコンシューマ(DC)の間のデータ取引を仲介する情報処理システムであって、前記データプロバイダと前記データコンシューマの間で交換されるデータを暗号化した暗号データの暗号鍵を前記データコンシューマが入手可能な状態にすること、または、前記暗号鍵を前記データコンシューマが実際に入手することと、前記データプロバイダと前記データコンシューマの間の取引完了を記録することとを、不可分に実行する、制御部を備える、情報処理システム。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
データプロバイダとデータコンシューマの間のデータ取引を仲介する情報処理システムであって、
前記データプロバイダと前記データコンシューマの間で交換されるデータを暗号化した暗号データの暗号鍵を前記データコンシューマが入手可能な状態にすること、または、前記暗号鍵を前記データコンシューマが実際に入手することと、前記データプロバイダと前記データコンシューマの間の取引記録を取引完了として記録することとを、不可分に実行する、制御部を備える、情報処理システム。
続きを表示（約 1,400 文字）【請求項２】
前記制御部は、分散台帳基盤を介して前記暗号鍵を前記データプロバイダから前記データコンシューマに提供する、
ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理システム。
【請求項３】
前記制御部は、分散台帳基盤に前記取引記録を記録する、
ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理システム。
【請求項４】
前記制御部は、分散台帳基盤のスマートコントラクト機能を用いて、前記暗号鍵を前記データコンシューマが入手可能な状態にすること、または、前記暗号鍵を前記データコンシューマが実際に入手することと、前記取引記録を取引完了として記録することとを、不可分に実行する、
ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理システム。
【請求項５】
前記制御部は、
前記暗号鍵を前記データプロバイダから受信したことに応答して、前記暗号鍵を前記分散台帳基盤のうち前記データコンシューマのみが読み取りアクセス可能なデータ空間への記録、および前記取引完了の記録を、前記スマートコントラクト機能を用いて不可分に実行する、
ことを特徴とする請求項４に記載の情報処理システム。
【請求項６】
前記制御部は、
前記暗号鍵を前記分散台帳基盤のうち前記データコンシューマのみが読み取りアクセス可能なデータ空間へ記録し、
前記暗号鍵の取得要求を前記データコンシューマから受信したことに応答して、前記暗号鍵の前記データコンシューマへの送信、および前記取引完了の記録を、前記スマートコントラクト機能を用いて不可分に実行する、
ことを特徴とする請求項４に記載の情報処理システム。
【請求項７】
前記制御部は、
前記暗号データのハッシュ値を前記データプロバイダから取得することと、
前記データコンシューマが自ら計算した前記暗号データのハッシュ値と、前記データプロバイダから取得した前記ハッシュ値とが一致する場合に、前記暗号鍵を前記データコンシューマに提供することと、
を実行する、請求項１に記載の情報処理システム。
【請求項８】
前記制御部は、
前記暗号データに対応する平文データのハッシュ値を前記データプロバイダから取得することと、
前記データコンシューマが前記暗号鍵を用いて前記暗号データを復号して得た平文データから計算したハッシュ値と、前記データプロバイダから取得した前記平文データの前記
ハッシュ値とが一致しない場合に、前記データ取引の状態を取引中止に更新することと、
を実行する、請求項１に記載の情報処理システム。
【請求項９】
前記制御部は、前記暗号鍵を前記データコンシューマが取得可能な状態になった後、または実際に取得した後の所定期間は前記データコンシューマからの取引中止要求を受け付けて前記データ取引の状態を取引中止に更新し、前記所定期間の経過後は前記データ取引の状態の更新を行わない、ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理システム。
【請求項１０】
前記制御部は、前記暗号鍵を、前記分散台帳基盤のうちの前記データコンシューマ以外が読み取りアクセスができないデータ空間に配置する、ことを特徴とする請求項２に記載の情報処理システム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
データ取引においては、データ本体の授受のみならず、インセンティブ精算・証憑のために取引記録を残すことが重要となる。
【０００３】
特許文献１はユーザ間でのエンティティ交換方法を開示し、暗号化され電子的に移転可能なデジタルアセットおよびスクリプトのハッシュに関連付けられた、出力（ＵＴＸＯ）を含むインビテーション（Ｔｘ）を生成することを開示する。ここで、スクリプトは、交換されるエンティティの指示と、交換のための条件と、ユーザに関連付けられた公開鍵を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２１－１７７６６６号公報
特開２０２１－１２７２４６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本開示の態様の一つは、データプロバイダとデータコンシューマの間のデータ交換における取引記録を、データ交換と不可分にかつ少ない手間で記録可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の態様の一つは、データプロバイダとデータコンシューマの間のデータ取引を仲介する情報処理システムであって、前記データプロバイダと前記データコンシューマの間で交換されるデータを暗号化した暗号データの暗号鍵を前記データコンシューマが入手可能な状態にすること、または、前記暗号鍵を前記データコンシューマが実際に入手することと、前記データプロバイダと前記データコンシューマの間の取引完了を記録することとを、不可分に実行する、制御部を備える、情報処理システムである。
【０００７】
本開示の態様の他の一つは、データプロバイダとデータコンシューマの間のデータ取引を仲介する情報処理システムが行う情報処理方法であって、前記データプロバイダと前記データコンシューマの間で交換されるデータを暗号化した暗号データの暗号鍵を前記データコンシューマが入手可能な状態にすること、または、前記暗号鍵を前記データコンシューマが実際に入手することと、前記データプロバイダと前記データコンシューマの間の取引完了を記録することとを、不可分に実行するステップを含む、ことを特徴とする情報利方法である。
【発明の効果】
【０００８】
本開示の態様によれば、データプロバイダとデータコンシューマの間のデータ交換における取引記録を確実にかつ少ない手間で記録可能である。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
一実施形態に係るデータ交換システムの概要構成を示す図である。
一実施形態における情報処理装置の構成を示す図である。
一実施形態におけるデータ交換処理の概要を説明する図である。
一実施形態におけるデータ交換処理を示すシーケンス図である。
一実施形態におけるデータ交換処理を示すシーケンス図である。
一実施形態におけるデータ交換処理を示すシーケンス図である。
一実施形態におけるデータ要求チケットの状態遷移図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
（概要）
異なるエンティティ間でインセンティブを伴うデータ授受（データ取引）を行うことを考える。本開示では、データを送信する主体をデータプロバイダ（Data Provider）、デ
ータを受信しサービス提供などに利用する主体をデータコンシューマ（Data Consumer）
と称する。データプロバイダ、データコンシューマのことをそれぞれ、ＤＰ，ＤＣとも称する。また、これらの用語は主体そのものを表すとともに、主体が管理する情報処理装置または情報処理システムを表すものとする。
（【００１１】以降は省略されています）

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