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公開番号2024163200
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2024150899,2022094433
出願日2024-09-02,2022-06-10
発明の名称情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理システム、および情報処理方法
出願人任天堂株式会社
代理人弁理士法人小笠原特許事務所,個人
主分類A63F 13/5258 20140101AFI20241114BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】仮想カメラの視線方向に複数の遮蔽オブジェクトが存在している場合に、視認性の低下を軽減しながら仮想カメラを制御する情報処理プログラム等を提供すること。
【解決手段】仮想カメラから見て第1遮蔽オブジェクトにより当該注目対象が遮蔽されている場合、仮想カメラから注目対象に向かう仮想線上において、当該仮想線が当該第1遮蔽オブジェクトを最初に通り抜けた位置、または当該位置よりも注目対象に近い位置である第1位置に仮想カメラを移動させる。仮想カメラを第1位置に移動させた場合に、更に第2遮蔽オブジェクトにより注目対象の少なくとも一部が遮蔽されるときは、再移動条件が満たされるまでは、仮想線が当該第2遮蔽オブジェクトを最初に通り抜けた位置である、または当該位置よりも注目対象に近い位置である第2位置に仮想カメラを移動させない。
【選択図】図19
特許請求の範囲【請求項1】
情報処理装置のコンピュータにおいて実行される情報処理プログラムであって、
前記コンピュータを、
仮想空間において注目対象を撮像する仮想カメラと前記注目対象を結ぶ線分が、オブジェクトと衝突するかどうか判定する衝突判定手段と、
前記衝突判定手段によって、前記線分が前記オブジェクトと衝突すると判定された場合、前記線分が前記オブジェクトと衝突しない位置であって、前記注目対象に近づく位置に前記仮想カメラを移動させる仮想カメラ制御手段と、
前記仮想カメラ制御手段によって前記仮想カメラが移動された後、移動された後の前記仮想カメラと前記注目対象とを結ぶ線分がオブジェクトと衝突すると判定されてから所定時間経過することを含む再移動条件を満たすかどうかを判定する再移動判定手段として機能させ、
前記仮想カメラ制御手段は、
前記再移動条件が満たされた場合、前記線分が前記オブジェクトと衝突しない位置であって、前記注目対象に近づく位置に前記仮想カメラを移動させ、
前記再移動条件が満たされない場合、前記仮想カメラを移動させない、
情報処理プログラム。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記仮想カメラ制御手段は、前記仮想カメラを前記線分が前記オブジェクトと衝突しない位置であって、前記注目対象に近づく位置に移動させたタイミングから当該仮想カメラが所定距離以上移動した場合に、前記再移動条件が満たされたものとする、請求項1に記載の情報処理プログラム
【請求項3】
前記仮想カメラ制御手段は、前記仮想カメラの俯角が小さくなるほど前記注目対象との距離が短くなるように当該仮想カメラを制御する、請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記仮想カメラ制御手段は、ユーザによるカメラ制御入力に基づいて前記仮想カメラの位置および姿勢の少なくとも一方を制御する、請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記注目対象はプレイヤキャラクタである、請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
前記仮想カメラから見て、前記遮蔽オブジェクトによって前記注目対象の少なくとも一部が遮蔽される場合に、当該注目対象の少なくとも一部を、前記遮蔽オブジェクトを透過して視認できる態様で描画する描画手段として前記コンピュータを更に機能させる、請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項7】
前記仮想カメラ制御手段は、前記注目対象を注視点として、前記仮想カメラの移動および姿勢変化を行う、請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項8】
仮想空間において注目対象を撮像する仮想カメラと前記注目対象を結ぶ線分が、オブジェクトと衝突するかどうか判定する衝突判定手段と、
前記衝突判定手段によって、前記線分が前記オブジェクトと衝突すると判定された場合、前記線分が前記オブジェクトと衝突しない位置であって、前記注目対象に近づく位置に前記仮想カメラを移動させる仮想カメラ制御手段と、
前記仮想カメラ制御手段によって前記仮想カメラが移動された後、移動された後の前記仮想カメラと前記注目対象とを結ぶ線分がオブジェクトと衝突すると判定されてから所定時間経過することを含む再移動条件を満たすかどうかを判定する再移動判定手段とを備え、
前記仮想カメラ制御手段は、
前記再移動条件が満たされた場合、前記線分が前記オブジェクトと衝突しない位置であって、前記注目対象に近づく位置に前記仮想カメラを移動させ、
前記再移動条件が満たされない場合、前記仮想カメラを移動させない、
情報処理装置。
【請求項9】
仮想空間において注目対象を撮像する仮想カメラと前記注目対象を結ぶ線分が、オブジェクトと衝突するかどうか判定する衝突判定手段と、
前記衝突判定手段によって、前記線分が前記オブジェクトと衝突すると判定された場合、前記線分が前記オブジェクトと衝突しない位置であって、前記注目対象に近づく位置に前記仮想カメラを移動させる仮想カメラ制御手段と、
前記仮想カメラ制御手段によって前記仮想カメラが移動された後、移動された後の前記仮想カメラと前記注目対象とを結ぶ線分がオブジェクトと衝突すると判定されてから所定時間経過することを含む再移動条件を満たすかどうかを判定する再移動判定手段とを備え、
前記仮想カメラ制御手段は、
前記再移動条件が満たされた場合、前記線分が前記オブジェクトと衝突しない位置であって、前記注目対象に近づく位置に前記仮想カメラを移動させ、
前記再移動条件が満たされない場合、前記仮想カメラを移動させない、
情報処理システム。
【請求項10】
情報処理装置のコンピュータに実行させる情報処理方法であって、
前記コンピュータに、
仮想空間において注目対象を撮像する仮想カメラと前記注目対象を結ぶ線分が、オブジェクトと衝突するかどうか判定させ、
前記線分が前記オブジェクトと衝突すると判定された場合、前記線分が前記オブジェクトと衝突しない位置であって、前記注目対象に近づく位置に前記仮想カメラを移動させ、
前記仮想カメラが移動された後、移動された後の前記仮想カメラと前記注目対象とを結ぶ線分がオブジェクトと衝突すると判定されてから所定時間経過することを含む再移動条件を満たすかどうかを判定させ、
前記再移動条件が満たされた場合、前記線分が前記オブジェクトと衝突しない位置であって、前記注目対象に近づく位置に前記仮想カメラを移動させ、
前記再移動条件が満たされない場合、前記仮想カメラを移動させない、
情報処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、仮想カメラの移動制御を行う情報処理に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、仮想カメラとプレイヤキャラクタの間に障害物が存在しており、仮想カメラから見てプレイヤキャラクタが遮蔽されているような状態である場合に、当該障害物よりもプレイヤキャラクタに接近した位置に仮想カメラを移動させる技術が知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-11567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の技術では、仮想カメラとプレイヤキャラクタの間に存在する障害物が複数あった場合は(重なって遮蔽している場合)、これら複数の障害物の全てを一気に越えるようにして、プレイヤキャラクタが遮蔽されない位置に仮想カメラを移動させていた。
【0005】
しかしながら、上記のような移動を行った結果、視点位置が急激に変化してしまい、その結果、仮想カメラからの画像も急激に変化することもあった。そのため、視認性が低下する虞があった。
【0006】
それ故に、本開示における目的は、仮想カメラの視線方向に複数の遮蔽オブジェクトが存在している場合に、視認性の低下を軽減しながら仮想カメラを制御することができる情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理システム、および情報処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、例えば以下のような構成例が挙げられる。
【0008】
(構成1)
構成1は、情報処理装置のコンピュータにおいて実行される情報処理プログラムであって、コンピュータを、遮蔽判定手段と、仮想カメラ制御手段として機能させる。遮蔽判定手段は、仮想空間において注目対象を撮影する仮想カメラから見て、第1遮蔽オブジェクトによって当該注目対象の少なくとも一部が遮蔽されるか否かを判定する。仮想カメラ制御手段は、第1遮蔽オブジェクトによって注目対象の少なくとも一部が遮蔽されると判定されたことに少なくとも基づいて、仮想カメラから注目対象に向かう仮想線上において、当該仮想線が当該第1遮蔽オブジェクトを最初に通り抜けた位置である、または当該最初に通り抜けた位置よりも注目対象に近い位置である第1位置に仮想カメラを移動させる。そして、仮想カメラ制御手段は、仮想カメラを第1位置に移動させた場合に、更に第2遮蔽オブジェクトによって注目対象の少なくとも一部が遮蔽されるとき、再移動条件が満たされていない間は、仮想線が当該第2遮蔽オブジェクトを最初に通り抜けた位置である、または当該最初に通り抜けた位置よりも注目対象に近い位置である第2位置に仮想カメラを移動させず、当該再移動条件が満たされたときに当該第2位置に仮想カメラを移動させる。
【0009】
上記構成によれば、仮想カメラの視線方向上に、注目対象を遮蔽するような遮蔽オブジェクトが複数存在している場合、注目対象が遮蔽されない位置に仮想カメラを移動させるが、この際、これらを一度で越えるようにして移動させるのではなく、再移動条件を判定することで、複数の遮蔽オブジェクトを1つずつ順番に越えていくようにしている。これにより、ごく短時間での視点位置の急激な変化を抑制し、ユーザの視認性の低下を軽減することができる。
【0010】
(構成2)
構成2は、上記構成1において、仮想カメラ制御手段は、仮想カメラが第1遮蔽オブジェクトに接触または埋没したときに、第1位置に仮想カメラを移動させてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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