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公開番号
2024163061
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2024075614
出願日
2024-05-08
発明の名称
ファスナーの傷を最小限に抑える機能を有するスライダ、前記スライダを使用するファスナー及び、これらファスナーを使用した商品
出願人
個人
,
個人
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A44B
19/26 20060101AFI20241114BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約
【課題】ファスナーの傷を軽減する機能を有するスライダを提供する。
【解決手段】上側プレートと、上側プレートに対向する底側プレートと、上側プレートと底側プレートとを接続するリンク部と、底側プレートは、その2つの側縁から延びる2つの側壁を有し、上側プレートは上部内面と上部外面を有し、底側プレートは底側内面と底側外面を有し、内部通路は、上部内面、底側内面、側壁およびリンク部によって形成されている、ファスナーの傷を最小限に抑えることができるスライダであって、一対の平行な縦溝が、成形プロセス中に上部内面および/または底側内面に形成され、組み合わせ金型の一組の境界線の少なくとも一部を収容して、組み合わせ境界線マーク部位のこぼれがファスナーに対して付ける傷を減少させていることを特徴とする。
【選択図】図4c
特許請求の範囲
【請求項1】
上側プレートと、上側プレートに対向する底側プレートと、
上側プレートと底側プレートとを接続するリンク部と、
底側プレートは、その2つの側縁から延びる2つの側壁を有し、
上側プレートは上部内面と上部外面を有し、
底側プレートは底側内面と底側外面を有し、
内部通路は、上部内面、底側内面、側壁およびリンク部によって形成されている、ファスナーの傷を最小限に抑えることができるスライダであって、
一対の平行な縦溝が、成形プロセス中に上部内面および/または底側内面に形成され、組み合わせ金型の一組の境界線の少なくとも一部を収容して、漏れた溶融素材を収容することを特徴とする、ファスナーの傷を最小限に抑えることができるスライダ。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記上部外面および/または底側外面に配置された少なくとも1つのプルハンドルをさらに含む、請求項1に記載のファスナーの傷を最小限に抑えることができるスライダ。
【請求項3】
上部内面および底側内面のそれぞれは、一組の境界線マークを有し、境界線マークのセットは、一対の長手方向境界線マークと、長手方向境界線マークのそれぞれに接続された前側横境界線マークと、長手方向境界線マークのそれぞれに接続された後側横境界線マークとを含む、請求項1に記載のファスナーの傷を最小限に抑えることができるスライダ。
【請求項4】
前記ファスナーの一対のトップストップを受ける一対のトップストップ受け部が、上部内面および/または底側内面の前端に形成されており、
各溝は部分的にトップストップ受け部の1つに配置されている、請求項1に記載のファスナーの傷を最小限に抑えることができるスライダ。
【請求項5】
前記溝の幅と深さが各々異なることを特徴とする請求項1に記載のファスナーの傷を最小限に抑えることができるスライダ。
【請求項6】
前記スライダは、ピン無しスライダ、ばね式ピンスライダ、圧接式ピンスライダ、板ばね式ピンスライダ、インビジブルファスナーのばね式ピンスライダ、及びインビジブルファスナーのピン無しスライダから選択されていることを特徴とする請求項1に記載のファスナーの傷を軽減する機能を有するスライダ。
【請求項7】
前記スライダは金属合金またはプラスチックであることを特徴とする、請求項1に記載のファスナーの傷を軽減する機能を有するスライダ。
【請求項8】
前端横境界線マークおよび後端横境界線マークと各長手方向境界線マークとの交点が面取りまたは丸みを帯びた角を有する形状であることを特徴とする、請求項1に記載のファスナーの傷を軽減する機能を有するスライダ。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載のスライダを備えたファスナー。
【請求項10】
ファスナー操作が可能にされた、請求項9に記載のファスナーを備えた商品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライダに関し、特に、内面に溝を設けて、組み合わせモールドの境界線からこぼれた溶融素材を溜めることにより、ファスナーの傷を最小限に抑えることができるスライダに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
スライダの本体は、一般に、上側プレート(カバー)、底側プレート(カバー)、一対の側壁、及び上側カバーと底側カバーを接続するリンク部から構成され、その内部には内部通路が形成されている。使用中、ファスナーの2つのチェーンは内部通路内に閉じ込められており、ユーザーはスライダの本体に接続されているタブを上下に引っ張って、ジッパーの2つのチェーンをそれぞれに係合または解放することができる。
【0003】
従来のスライダ1の三次元図を示す図1を参照すると、従来のスライダ1は、上側プレート11と、上側プレート11に対向する底側プレート12とを有し、上側プレート11は上部外面111を有する。また、スライダ1の前端にはリンク部13が設けられ、上側プレート11と連結されている。上側プレート11および底側プレート12は、いずれもその2つの側縁から延びる2つの側壁14を有し、一対の延長部がそれぞれ底側内面122と側壁との間に接続されている。さらに、プルハンドル18は、上部外面111に配置される(プルハンドル18は、底側外面121に配置することもできる)。また、底側内面122aには、スライダ1を成形する際に、組み合わせ金型(図示せず)の2つの境界線から溶融素材が漏れ出すことにより、2つの境界線マークa、bが形成される。
【0004】
より具体的には、スライダは、組み合わせ金型を用いてスライダ成形工程を行うことにより製造される。スライダ成形プロセスには、一定量の溶融金属または溶融プラスチックを組み合わせ金型に充填または射出する工程と、冷却してから組み合わせ金型を型から取り出してスライダを製造する工程とが含まれる。内部通路の形成に関しては、溶融金属または溶融プラスチックを充填または射出する前に、まず、相互に適合する一組のブロックをスライダ結合金型に差し込み、スライダの成形が完了した後に引き抜かれ、内部通路の空間が形成される。
【0005】
図2および図3はそれぞれ、スライダ1を切り開いた後、上部内面112および底側内面122の両方が上を向いた状態のスライダ1の概略図を示す。上部内面112および底側内面122のそれぞれは、相互に一致するブロックの集合によって生成される境界線マークa、bおよびcの集合を有する。より具体的には、上部内面112および底側内面122は、それぞれ、一対の長手方向境界線マークaと、一対の前端横方向境界線マークbと、一対の後端横方向境界線マークcとを有する。
【0006】
前端横境界線マークbは、スライダ1の前端に位置し、長手方向境界線マークaの前端に接続されている。後端横境界線マークcは、スライダ1の後端に位置し、長手方向境界線マークaの後端に接続されている。
【0007】
また、図2から明らかなように、長手方向境界線マークaは、2本のチェーン4とその固定糸41がスライダ1内を係合または分離するために通過しなければならない経路である。固定糸41は、ミシン糸や経緯糸等であるため、ファスナーを損傷しないように、その通過経路を滑らかに保つ必要がある。
【0008】
実際、スライダの鋳造プロセス中、相互に一致したブロックのセットは互いに閉じたり離れたりを繰り返し、相互に一致したブロックの継続的な衝突により裂傷や摩耗が発生する。それにより、上部内面112および/または底側内面122の境界線マークa、bおよびcにこぼれ5が生じる。また、図3に示すように、互いに突き合わせた一組のブロックを組み合わせ金型から引き抜く際、組み合わせ金型との摩擦を繰り返すことにより、相互に突き合わせたブロックの後端が磨耗し、少なくとも1つの凹凸の傷6が発生する可能性がある。 凹凸の傷6は、スライダ1の上部内面112および/または底側内面122に発生し、境界線マークaの片側または両側に多く発生する。
【0009】
前述の境界線マークa、b、cに形成されたこぼれ5は、ファスナーを損傷する可能性がある。例えば、上部内面112上のスライダ1の長手方向境界線マークaのこぼれ5は、ファスナーの一対の支持布ストラップの表面に取り付けられた防水層を傷つけたり、ファスナーの表面を損傷したりする可能性さえある。上述のこぼれや傷によりチェーンの固定糸41が切れると、チェーンの締結要素が一対の支持布ストラップから脱落し、ファスナーが正常に機能しなくなり、ファスナーが装着された衣料品が正常に使用できなくなる。
【0010】
さらに、前述のこぼれ5や傷6は、プラスチック鋼や金属製のチェーンの締結要素の表面を摩耗させる可能性があるため、チェーン上のこの欠陥は、ファスナーが取り付けられた衣料品の美観を損なう可能性がある。
(【0011】以降は省略されています)
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