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公開番号2024162839
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023078768
出願日2023-05-11
発明の名称放熱部品および放熱部品を備えた回路構成体
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類H05K 7/20 20060101AFI20241114BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】発熱部品の端子部からバスバーを引き回すことなく、発熱部品の熱をより効率よく放熱することができる、放熱部品を開示する。
【解決手段】放熱部品10が、発熱部品12に熱的に接触する金属製のベース板部14と、ベース板部14を含んで構成されて、液密性を有し、且つ金属製で中空の密封容器16と、減圧された密封容器16内に密封された作動液18と、を備え、密封容器16が、ベース板部14から離隔する第1方向に突出する複数の中空フィン部20を有している。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
発熱部品に熱的に接触する金属製のベース板部と、
前記ベース板部を含んで構成されて、液密性を有し、且つ金属製で中空の密封容器と、
減圧された前記密封容器内に密封された作動液と、を備え、
前記密封容器が、前記ベース板部から離隔する第1方向に突出する複数の中空フィン部を有している、放熱部品。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記ベース板部が、前記発熱部品の端子部にボルト締結されるボルト締結部を有する、請求項1に記載の放熱部品。
【請求項3】
前記複数の中空フィン部が、前記ボルト締結部の周囲を囲って前記ベース板部から前記第1方向に突出する環状中空フィン部を含んでいる、請求項2に記載の放熱部品。
【請求項4】
前記複数の中空フィン部が、前記第1方向に交差する第2方向に隙間を隔てて並列配置された複数の平板状中空フィン部を含んでいる、請求項1または請求項2に記載の放熱部品。
【請求項5】
発熱部品と、
前記発熱部品が通電接続された通電回路と、
請求項1または請求項2に記載の放熱部品と、を含み、
前記放熱部品の前記ベース板部が、前記発熱部品に熱的に接触している、回路構成体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、放熱部品および放熱部品を備えた回路構成体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、車両には、リレー等の発熱部品を含む回路構成体が搭載されている。例えば、特許文献1には、バッテリの出力端子に接続される第1バスバーと負荷の入力端子に接続される第2バスバーと、第1/第2バスバー間に接続されるリレーがケースに収容されてなる回路構成体が開示されている。このような回路構成体では、発熱部品であるリレーで発生する熱を外部に放熱するため、リレーに接続されたバスバーをシート状の熱伝導部材と絶縁部材を介して放熱対象であるバッテリの筐体に圧接し、リレーの熱を筐体に伝熱する構造が採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-93711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1の構造では、バスバーを放熱対象であるバッテリの筐体に熱的に接触させるために、ケースの下面にバスバーの放熱部位を接触させる接触領域を確保し、接触領域においてバスバーの放熱部位を放熱対象に熱的に接触させている。ところが、発熱部位であるリレーからバスバーの放熱部位を接触させる接触領域までバスバーを引き回す必要があり、引き回す距離が長くなる分放熱効率が低下するおそれがあった。加えて、近年の車載部品の大電流化により、高電圧の回路構成体を構成するリレー等の発熱部品の発熱が増大しており、バスバーの一部を放熱部位として放熱対象に熱的に接触させるだけでは、発熱部品の放熱が不十分となる場合があった。
【0005】
そこで、発熱部品の端子部からバスバーを引き回すことなく、発熱部品の熱をより効率よく放熱することができる、放熱部品および放熱部品を備えた回路構成体を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の放熱部品は、発熱部品に熱的に接触する金属製のベース板部と、前記ベース板部を含んで構成されて、液密性を有し、且つ金属製で中空の密封容器と、減圧された前記密封容器内に密封された作動液と、を備え、前記密封容器が、前記ベース板部から離隔する第1方向に突出する複数の中空フィン部と、を有している、ものである。
【0007】
本開示の回路構成体は、発熱部品と、前記発熱部品が通電接続された通電回路と、本開示に係る放熱部品と、を含み、前記放熱部品の前記ベース板部が、前記発熱部品に熱的に接触している、ものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、発熱部品の端子部からバスバーを引き回すことなく、発熱部品の熱をより効率よく放熱することができる、放熱部品および放熱部品を備えた回路構成体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態1に係る放熱部品を示す斜視図である。
図2は、図1におけるII-II断面図である。
図3は、図1に示された放熱部品における分解斜視図である。
図4は、図1に示された放熱部品を発熱部品に取り付けた状態で示す斜視図である。
図5は、図4に示された放熱部品における分解斜視図である。
図6は、図1に示された放熱部品を備える回路構成体を示す斜視図である。
図7は、実施形態2に係る放熱部品を示す斜視図である。
図8は、実施形態3に係る放熱部品を示す斜視図である。
図9は、図8におけるIX-IX断面図である。
図10は、図8に示された放熱部品における分解斜視図である。
図11は、実施形態4に係る放熱部品を示す斜視図である。
図12は、図11に示された放熱部品における分解斜視図である。
図13は、実施形態5に係る放熱部品を発熱部品に取り付けた状態で示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の放熱部品は、
(1)発熱部品に熱的に接触する金属製のベース板部と、前記ベース板部を含んで構成されて、液密性を有し、且つ金属製で中空の密封容器と、減圧された前記密封容器内に密封された作動液と、を備え、前記密封容器が、前記ベース板部から離隔する第1方向に突出する複数の中空フィン部を有している、ものである。
(【0011】以降は省略されています)

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