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公開番号
2024162739
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023078595
出願日
2023-05-11
発明の名称
配向処理装置及び液晶光学素子の製造方法
出願人
株式会社ジャパンディスプレイ
,
国立大学法人大阪大学
代理人
弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20241114BHJP(光学)
要約
【課題】液晶光学素子の大面積化を可能とする。
【解決手段】一実施形態によれば、配向処理装置は、光源と、前記光源から出射された光を第1直線偏光及び第2直線偏光に分割する偏光ビームスプリッターと、前記第1直線偏光を露光領域に案内する第1光学系と、前記第2直線偏光を前記露光領域に案内する第2光学系と、前記第1直線偏光を第1円偏光に変換する第1位相差板と、前記第2直線偏光を前記第1円偏光とは逆回りの第2円偏光に変換する第2位相差板と、透明基板の主面に薄膜が形成された処理基板を、前記主面に平行な方向に移動可能に構成された移動機構と、前記光源及び前記移動機構を制御する制御部と、を備え、前記第1円偏光及び前記第2円偏光は、前記露光領域に干渉光を形成し、前記制御部は、前記干渉光で前記薄膜の一部の領域を露光する工程と、前記処理基板を移動する工程と、を繰り返し行うように制御する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
光源と、
前記光源から出射された光を第1直線偏光及び第2直線偏光に分割する偏光ビームスプリッターと、
前記第1直線偏光を露光領域に案内する第1光学系と、
前記第2直線偏光を前記露光領域に案内する第2光学系と、
前記第1直線偏光を第1円偏光に変換する第1位相差板と、
前記第2直線偏光を前記第1円偏光とは逆回りの第2円偏光に変換する第2位相差板と、
透明基板の主面に薄膜が形成された処理基板を、前記主面に平行な方向に移動可能に構成された移動機構と、
前記光源及び前記移動機構を制御する制御部と、を備え、
前記第1円偏光及び前記第2円偏光は、前記露光領域に干渉光を形成し、
前記制御部は、前記干渉光で前記薄膜の一部の領域を露光する工程と、前記処理基板を移動する工程と、を繰り返し行うように制御する、
配向処理装置。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
前記処理基板の移動距離は、前記露光領域の幅より小さい、請求項1に記載の配向処理装置。
【請求項3】
さらに、前記光源と前記露光領域との間に配置された少なくとも1つのマスクを備え、
前記マスクは、多角形状に形成された開口を有している、請求項1に記載の配向処理装置。
【請求項4】
前記開口の形状は、四角形または六角形である、請求項3に記載の配向処理装置。
【請求項5】
さらに、前記露光領域に対向する開口を有するマスクを備え、
前記マスクは、多角形状に形成された開口を有している、請求項1に記載の配向処理装置。
【請求項6】
さらに、前記光源と前記偏光ビームスプリッターとの間に配置されたマスクを備え、
前記マスクは、多角形状に形成された開口を有している、請求項1に記載の配向処理装置。
【請求項7】
さらに、
前記偏光ビームスプリッターと前記第1位相差板との間に配置された第1マスクと、
前記偏光ビームスプリッターと前記第2位相差板との間に配置された第2マスクと、を備え、
前記第1マスク及び前記第2マスクの各々は、多角形状に形成された開口を有している、請求項1に記載の配向処理装置。
【請求項8】
さらに、
前記第1位相差板と前記露光領域との間に配置された第1マスクと、
前記第2位相差板と前記露光領域との間に配置された第2マスクと、を備え、
前記第1マスク及び前記第2マスクの各々は、多角形状に形成された開口を有している、請求項1に記載の配向処理装置。
【請求項9】
前記光源は、紫外線の波長帯の光を出射するレーザー光源である、請求項1に記載の配向処理装置。
【請求項10】
前記光源は、青成分の波長帯の光を出射するレーザー光源である、請求項1に記載の配向処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、配向処理装置及び液晶光学素子の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、液晶材料を用いた液晶偏光格子が提案されている。このような液晶偏光格子では、格子周期、液晶層の屈折率異方性Δn(液晶層の異常光に対する屈折率neと常光に対する屈折率noとの差分)、及び、液晶層の厚さdといったパラメータの調整が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2017-522601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態の目的は、大面積化が可能な液晶光学素子を製造するための配向処理装置及び液晶光学素子の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態に係る配向処理装置は、
光源と、前記光源から出射された光を第1直線偏光及び第2直線偏光に分割する偏光ビームスプリッターと、前記第1直線偏光を露光領域に案内する第1光学系と、前記第2直線偏光を前記露光領域に案内する第2光学系と、前記第1直線偏光を第1円偏光に変換する第1位相差板と、前記第2直線偏光を前記第1円偏光とは逆回りの第2円偏光に変換する第2位相差板と、透明基板の主面に薄膜が形成された処理基板を、前記主面に平行な方向に移動可能に構成された移動機構と、前記光源及び前記移動機構を制御する制御部と、を備え、前記第1円偏光及び前記第2円偏光は、前記露光領域に干渉光を形成し、前記制御部は、前記干渉光で前記薄膜の一部の領域を露光する工程と、前記処理基板を移動する工程と、を繰り返し行うように制御する。
【0006】
一実施形態に係る液晶光学素子の製造方法は、
透明基板の主面に薄膜を形成した処理基板を用意し、前記薄膜に配向軸のパターンを形成するための配向処理を行い、前記薄膜をベークして配向膜を形成し、前記配向膜の上にコレステリック液晶を有する液晶層を形成し、前記配向処理は、前記処理基板を第1位置に設置し、互いに逆回りの第1円偏光及び第2円偏光の干渉光で前記薄膜の第1領域を露光し、前記処理基板を移動して第2位置に設置し、前記干渉光で前記薄膜の第2領域を露光する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、液晶光学素子100を模式的に示す断面図である。
図2は、液晶層3に含まれるコレステリック液晶CLの一例を説明するための図である。
図3は、液晶光学素子100を模式的に示す平面図である。
図4は、液晶光学素子100の製造方法を説明するための図である。
図5は、配向膜2の形成工程を説明するための図である。
図6は、配向処理装置200の一構成例を示す図である。
図7は、露光領域EAにおいて処理基板SUBの薄膜20を露光する工程を説明するための図である。
図8は、マスクMKの一例を示す平面図である。
図9は、図8に示したマスクMKを介して露光される薄膜20の領域を説明するための図である。
図10は、露光された領域S1における配向軸AAのパターンの一例を示す図である。
図11は、第2方向A2において互いに隣接する領域S1及び領域S2の重畳領域OLを説明するための図である。
図12は、第3方向A3において互いに隣接する領域S1及び領域S6の重畳領域OLを説明するための図である。
図13は、第2方向A2において互いに隣接する領域S1及び領域S2の重畳領域OLを説明するための図である。
図14は、マスクMKの他の例を示す平面図である。
図15は、図14に示したマスクMKを介して露光される薄膜20の領域を説明するための図である。
図16は、マスクMKの他の例を示す平面図である。
図17は、図16に示したマスクMKを介して露光される薄膜20の領域を説明するための図である。
図18は、マスクMKの他の例を示す平面図である。
図19は、図18に示したマスクMKを介して露光される薄膜20の領域を説明するための図である。
図20は、配向処理装置200の他の一構成例を示す図である。
図21は、配向処理装置200の他の一構成例を示す図である。
図22は、配向処理装置200の他の一構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
【0009】
なお、図面には、必要に応じて理解を容易にするために、互いに直交するX軸、Y軸、及び、Z軸を記載する。Z軸に沿った方向をZ方向または第1方向A1と称し、Y軸に沿った方向をY方向または第2方向A2と称し、X軸に沿った方向をX方向または第3方向A3と称する。X軸及びY軸によって規定される面をX-Y平面と称し、X軸及びZ軸によって規定される面をX-Z平面と称し、Y軸及びZ軸によって規定される面をY-Z平面と称する。
【0010】
図1は、液晶光学素子100を模式的に示す断面図である。
液晶光学素子100は、透明基板1と、配向膜2と、液晶層3と、を備えている。
(【0011】以降は省略されています)
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