TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024162638
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023078355
出願日
2023-05-11
発明の名称
植物栽培用培地
出願人
帝人フロンティア株式会社
代理人
個人
主分類
A01G
24/30 20180101AFI20241114BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】種苗から収穫されるまでの間、長期間に亘ってアオコ等の苔藻類の発生を防ぐことができるとともに、軽量で水との親和性が高く取扱い性にも優れ、植物の養液栽培や水耕栽培に好適に使用される植物栽培用培地を提供する。
【解決手段】植物栽培用培地であって、遠赤外線放射性粒子を含有する遠赤外線放射繊維と、熱接着性繊維とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
植物栽培用培地であって、遠赤外線放射性粒子を含有する遠赤外線放射繊維と、熱接着性繊維とを含むことを特徴とする植物栽培用培地。
続きを表示(約 320 文字)
【請求項2】
前記粒子において、遠赤外線放射率が波長4.5~30μmの領域で平均65%以上の遠赤外線放射特性を呈する、請求項1に記載の植物栽培用培地。
【請求項3】
前記遠赤外線放射繊維が芯鞘型ポリエステル複合繊維であって、該芯鞘型ポリエステル複合繊維の鞘部に前記粒子が含まれる、請求項1に記載の植物栽培用培地。
【請求項4】
植物栽培用培地に、さらに単繊維繊度が1dtex以上でかつ自重の20倍以上の吸水特性を有する吸水繊維が含まれる、請求項1に記載の植物栽培用培地。
【請求項5】
水浴に培地を入れた際の沈降までの時間が10分以下である、請求項1~4のいずれかに記載の植物栽培用培地。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、養液栽培や水耕栽培等に用いられる有機繊維で成形された培地に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、植物を養液にて栽培するための人工的な培地が種々提案されている。例えば、ウレタンフォームなど発泡樹脂の表面に切れ込みを入れ、その中に種子を入れて発芽するまでの初期栽培用培地として一般的に使用されている(例えば特許文献1)。しかしながら、発泡樹脂は多数の微小な発泡空間を有し、発泡空間はそれぞれ独立して存在しており、多数の空間が連続された構成とはなっていないため、植物の根の成長を伴う植物栽培用培地としては適していない。
【0003】
一方、植物の根の成長を伴う植物栽培用培地として、ロックウールなどの鉱物繊維を成形したものが使用されている。ロックウールは鉱物由来の繊維で、細い繊維で構成されており、培地内部に多数の微細空間があり保水性に優れる。かかる鉱物繊維は極めて細い繊維で構成されていることから脆いという特性があり、植物の根が成長する際に、鉱物繊維の培地を容易に根が貫通し、果実や野菜の栽培用培地として広く使用されてきた。しかしながら、細い繊維で構成されているため極めて高い吸水性を要しており、溶液栽培や水耕栽培用に使用した場合、生育中に培地表面にアオコが発生し、このアオコを食するハエが植物に集まり、栽培する植物の病気の原因になったり、野菜などの商品(収穫物)にハエが付着するといった問題が生じている、そしてその対策として、培地の外表面部の一部を撥水面にしたり(特許文献2)、シリコーン系撥水剤の塗布膜を繊維表面に形成する(特許文献3)などの工夫がなされてきた。
【0004】
しかしながら、これらの培地では、効果が短くアオコ等の苔藻類が発生を完全に抑制することが困難であった。また、実際に培地を(初期)使用する際には水を満たした浴中に培地を浸すなどして、培地内部まで水を浸透させて用いる必要があるが、これらの培地では水に馴染み難く、手で水中に沈降させるなど余計な作業手間が増えるなどの問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭62-205723号公報
特開平10-084768号公報
特開2015-057047号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、アオコ等の苔藻類の発生を抑制し、また、軽量で水との親和性が高く取り扱い性にも優れた植物栽培用培地を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を重ねることにより、本発明を完成するに至った。かくして、本発明によれば、以下の発明が提供される。
1.植物栽培用培地であって、遠赤外線放射性粒子を含有する遠赤外線放射繊維と、熱接着性繊維とを含むことを特徴とする植物栽培用培地。
2.前記粒子において、遠赤外線放射率が、波長4.5~30μmの領域で平均65%以上の遠赤外線放射特性を呈する、上記1に記載の植物栽培用培地。
3.前記遠赤外線放射繊維が芯鞘型ポリエステル複合繊維であって、該芯鞘型ポリエステル複合繊維の鞘部に前記粒子が含まれる、上記1または2に記載の植物栽培用培地。
4.植物栽培用培地に、さらに単繊維繊度が1dtex以上でかつ自重の20倍以上の吸水特性を有する吸水繊維が含まれる、上記1~3のいずれかに記載の植物栽培用培地。
5.水浴に培地を入れた際の沈降までの時間が10分以下である、上記1~4のいずれかに記載の植物栽培用培地。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、種苗から収穫されるまでの間、長期間に亘ってアオコ等の苔藻類の発生を防ぐことができるとともに、軽量で水との親和性が高く取扱い性にも優れ、植物の養液栽培や水耕栽培に好適に使用される植物栽培用培地を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
養液を循環しながら培地に点滴潅水し栽培する様子を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。まず、本発明の植物栽培用培地は、遠赤外線放射特性を呈する粒子を含有する遠赤外線放射繊維と、熱接着性繊維とを含む。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
除草装置
1か月前
個人
柄杓じょうろ
23日前
個人
ペット用リード
12日前
個人
猫砂ふるいパック
1か月前
井関農機株式会社
作業機
24日前
個人
動物用トイレ
3日前
個人
引張犬散歩補助ベルト
1か月前
株式会社シマノ
釣竿
3日前
個人
植物の栽培管理システム
23日前
株式会社ウエ・ルコ
ダニ捕獲器
10日前
株式会社共和
果実回し具
23日前
個人
養殖システム
9日前
個人
タケノコの多収栽培法
24日前
東都興業株式会社
支持部材
3日前
株式会社大貴
動物用トイレ
10日前
井関農機株式会社
作業車両
10日前
松山株式会社
農作業機
25日前
日機装株式会社
浄化ユニット
1か月前
株式会社シマノ
両軸受リール
1か月前
個人
魚介類養殖システム
9日前
伊東電機株式会社
植物栽培装置
23日前
花王株式会社
殺菌剤組成物
1か月前
マコー株式会社
水生生物育成装置
23日前
グローブライド株式会社
釣竿
23日前
いであ株式会社
害鳥獣防除システム
9日前
株式会社大阪製薬
ダニ捕獲具
3日前
東都興業株式会社
シート巻取り装置
10日前
株式会社クボタ
収穫機
1か月前
株式会社和田電業社
遠隔操作切断装置
10日前
株式会社大貴
清掃具及び動物用トイレ
25日前
株式会社クボタ
農作業車
1か月前
個人
除菌装置
9日前
いであ株式会社
樹木健全度判定システム
3日前
個人
友釣り用フック
24日前
株式会社デンソー
栽培装置
4日前
マクロス株式会社
鶏の捕獲及び籠詰め機
24日前
続きを見る
他の特許を見る