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公開番号2024162636
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023078352
出願日2023-05-11
発明の名称情報処理装置、その制御方法及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人ひのき国際特許事務所
主分類G06F 3/12 20060101AFI20241114BHJP(計算;計数)
要約【課題】 パブリックプリントサービス(PPS)では、画像形成装置のオーナーが複数種類の画像形成装置の機能と印刷コストを考慮して印刷単価の設定を行う作業は繁雑であった。
【解決手段】 本発明は、情報処理装置102、PPS111及び画像形成装置101がネットワークにより接続されたシステムにおける情報処理装置であって、画像形成装置の管理者が前記PPSに登録されている各画像形成装置の利益を設定する印刷単価設定の画面を表示する表示手段S602と、画像形成装置の機種ごと用紙ごとの印刷コストを前記PPSから取得する取得手段S604と、前記印刷単価設定の画面でユーザーによる利益の設定を受付ける受付手段S603と、前記印刷コストと前記受付手段により受付けられた利益と前記取得手段により取得された印刷コストを加算することにより印刷単価を計算する計算手段S605と、該印刷単価を前記PPSに登録する登録手段S606と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
情報処理装置、パブリックプリントサービス及び画像形成装置がネットワークにより接続されたシステムにおける情報処理装置であって、
画像形成装置の管理者が前記パブリックプリントサービスに登録されている各画像形成装置の利益を設定する印刷単価設定の画面を表示する表示手段と、
画像形成装置の機種ごと用紙ごとの印刷コストを前記パブリックプリントサービスから取得する取得手段と、
前記印刷単価設定の画面でユーザーによる利益の設定を受付ける受付手段と、
前記印刷コストと前記受付手段により受付けられた利益と前記取得手段により取得された印刷コストを加算することにより印刷単価を計算する計算手段と、
該印刷単価を前記パブリックプリントサービスに登録する登録手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記表示手段は、前記印刷単価設定の画面に印刷コストと利益の内訳を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記印刷単価設定の画面に、他のユーザーによって設定されている利益の平均を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記利益の平均のうち、管理者により選択された印刷用紙に対応する利益の平均を、前記画像形成装置の利益として適用する適用手段
を更に有することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記計算手段は、計算された印刷単価に対して端数の切り上げ処理を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置、パブリックプリントサービス及び画像形成装置がネットワークにより接続されたシステムにおける情報処理装置の制御方法であって、
画像形成装置の管理者が前記パブリックプリントサービスに登録されている各画像形成装置の利益を設定する印刷単価設定の画面を表示手段に表示する表示工程と、
画像形成装置の機種ごと用紙ごとの印刷コストを前記パブリックプリントサービスから取得する取得工程と、
前記印刷単価設定の画面でユーザーによる利益の設定を受付ける受付工程と、
前記印刷コストと前記受付手段により受付けられた利益と前記取得手段により取得された印刷コストを加算することにより印刷単価を計算する計算工程と、
該印刷単価を前記パブリックプリントサービスに登録する登録工程と、
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理装置の制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パブリックプリントサービスにおける精算情報の設定を容易にする情報処理装置、その制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 4,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、クラウド経由で印刷ジョブを投入し、画像形成装置に印刷ジョブを送信するクラウドプリントサービスが普及し始めている。このような印刷システムではユーザーと、画像形成装置のオーナー(管理者)のアカウントをクラウドプリントサービス上で管理している。管理者が画像形成装置を、クラウドプリントサービスへ登録することで、ユーザーがその画像形成装置から印刷ジョブを出力することができるようになる。
また、働き方の多様化により、情報処理装置であるクライアント端末にある文書をコンビニエンスストア、図書館や駅などのパブリックスペースに設置されている画像形成装置から印刷したいという需要がある。
その需要に対応するため、パブリックスペースで印刷を行うためのクラウドプリントサービスも普及している。以下では、これを「パブリックプリントサービス」(PPS)と呼ぶ。
さらに、パブリックプリントサービスでは、ユーザーが一定期間行った印刷に要した費用を、ユーザー個人やその所属企業単位でまとめて請求・回収し、利益の一部を画像形成装置の管理者が得ることができるといったビジネスモデルがある。
その中で、管理者は、自身が提供する画像形成装置で行われる印刷に対して、提供する機能に応じて印刷単価を設定し所望の利益を得るというユースケースが存在する。
例えば、特許文献1では、パブリックプリントサービスに登録したプリンターそれぞれに対して、機能に応じた印刷単価設定をあらかじめ保持しておき、その設定を参照することで、ユーザーが利用した機能に応じた柔軟な費用算出を可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-65830号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
パブリックプリントサービスで印刷単価の設定を行う場合、それぞれの画像形成装置において、画像形成装置の保守料金や用紙、トナーなど、印刷にかかるコストと、管理者が望む利益を足し合わせて算出することになる。ところが、複数種類の画像形成装置を保有している場合、それぞれにおいて機能と印刷コストの組み合わせを把握した上で単価の設定を行う必要があり、作業が繁雑である。
本発明は、複数種類の画像形成装置を保有する管理者が、パブリックプリントサービスに対して印刷単価の設定を容易に行うための仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、情報処理装置、パブリックプリントサービス及び画像形成装置がネットワークにより接続されたシステムにおける情報処理装置であって、画像形成装置の管理者が前記パブリックプリントサービスに登録されている各画像形成装置の利益を設定する印刷単価設定の画面を表示する表示手段と、画像形成装置の機種ごと用紙ごとの印刷コストを前記パブリックプリントサービスから取得する取得手段と、前記印刷単価設定の画面でユーザーによる利益の設定を受付ける受付手段と、前記印刷コストと前記受付手段により受付けられた利益と前記取得手段により取得された印刷コストを加算することにより印刷単価を計算する計算手段と、該印刷単価を前記パブリックプリントサービスに登録する登録手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、複数種類の画像形成装置を保有する管理者が、パブリックプリントサービスに対して印刷単価の設定を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態におけるシステムの全体構成図
本実施形態におけるハードウェア構成を示すブロック図
本実施形態におけるPPSのソフトウェア構成を示すブロック図
本実施形態における画像形成装置のソフトウェア構成を示すブロック図
本実施形態におけるジョブ実行と精算情報の登録の流れを示すシーケンス図
本実施形態の印刷単価の設定を行う際のフローチャート
本実施形態の印刷単価設定ページ画面
本実施形態の機種ごとの印刷単価設定ページ画面
本実施形態の機種ごとの単価内訳表示・設定ページ画面
本実施形態の印刷単価の設定を調整した画面の例
本実施形態の印刷単価の設定を調整する処理のフローチャート
本実施形態の他の管理者が設定している平均金額の情報を表示する画面
本実施形態に係る印刷コストに対する割合による印刷単価設定ページ画面
本実施形態に係るコインベンダー対応印刷単価設定ページ画面
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
〔実施形態1〕
・システムの全体構成
図1は、本発明における実施形態に係るシステムの全体構成図である。
ネットワーク100はインターネットであり、ネットワーク100にはパブリックプリントサービス(以下「PPS」という。)、画像形成装置101、情報処理装置であるクライアント端末102が接続されている。
PPS111は、クライアント端末102から印刷ジョブを受信し保存する。また、PPS111は、印刷ジョブに対しユニークな識別子であるジョブコードを発行する。また、PPS111は、画像形成装置101から印刷ジョブ要求を受信すると、画像形成装置101へ印刷ジョブを送信する。
画像形成装置101は、PPS111から印刷ジョブを受信した後に、ユーザーによる設定変更等を受け付けて、印刷を実行する。
以下、画像形成装置101、クライアント端末102は、各々が複数台存在してもよいものとする。
【0009】
・ハードウェア構成
図2は、図1に示したPPS111、画像形成装置101及び情報処理装置であるクライアント端末102のハードウェア構成を示すブロック図である。本実施形態のクライアント端末(PC)、PPSサーバ及び画像形成装置には一般的な情報処理装置のハードウェア構成を適用できる。図2では、代表例として画像形成装置101を例にとり説明する。
CPU201は、各ハードウェアの全体を統括的に制御し、バス200に接続された各部を制御して、印刷やスキャン等の各機能を実行する。
ROM202は、データ読出専用のメモリであり、例えば画像形成装置の基本制御プログラムを記憶する。
RAM203は、データの読出/書込が可能なメモリであり、例えばCPU201のワーキングメモリとして用いられる。
記憶装置204は、各プログラムを実行中の一時データや、永続的なデータの記憶領域として用いられる。例えば、記憶装置204は、HDDや、SSDが用いられることが多いが、外部メディアを装填してデータの読出/書込が可能な装置であってもよい。
通信装置205は、画像形成装置101、クライアント端末102、PPS111を、LANやインターネットに接続し装置間でデータ通信を可能とする。
入力装置206は、ユーザーによる文字やデータの入力操作を受け付けるための操作部である。例えば、キーボード、マウス、ハードキー、タッチパネル等である。
表示装置207は、各種画面を表示するための装置であり、例えば液晶ディスプレイやタッチパネルである。ユーザーは、表示装置207に表示されたユーザーインタフェース画面上で入力装置206を介して指示を行うことで、画像形成装置101へのジョブ実行指示や、PPS111の設定指示等を行う。
画像形成装置101には、その他に、スキャナー装置208、プリンター装置209が、バス200に接続されている。
また、PPS111又はクライアント端末102においては、スキャナー装置208、プリンター装置209は含まない構成でもよい。
【0010】
・PPSのソフトウェア構成
図3は、実施形態1におけるPPS111のソフトウェア構成の例を示すブロック図である。
図3に記載のソフトウェア構成は、CPU201がROM202又は記憶装置204に記憶されているプログラムをRAM203に読み出して実行することにより実現される。
設定管理部301は、PPS111の各種機能に関する設定をRAM203、記憶装置204等の各記憶装置に格納し、また各記憶装置から読み出す。設定管理部301はアカウント設定管理部3011、管理者設定管理部3012から構成される。アカウント設定管理部3011は、利用ユーザーの登録時にユーザーの情報をデータ保存部304のアカウントデータ保存部3043に保存する。ユーザーの情報としては、アカウント名、ログインパスワード、PPS111に登録されているデバイスの情報等があるがそれに限定されるものではない。
デバイス連携部302は、PPS111に登録されている画像形成装置101の管理を行う。デバイス連携部302はデバイス管理部3021、印刷ジョブ管理部3022から構成される。デバイス管理部3021は、PPS111に登録された画像形成装置101の状態を管理する。印刷ジョブ管理部3022は、画像形成装置101から印刷要求が行われた際に、データ保存部304の印刷ジョブ保存部3044から対象のジョブデータを読み出して、画像形成装置101に送信する。
UI制御部303は、画像形成装置101又はクライアント端末102からの要求に応じて画面を生成し送信する。UI制御部303は、ユーザーポータル3031、管理者ポータル3032から構成される。ユーザーポータル3031では、クライアント端末102の表示装置207で表示された印刷ジョブをドラッグアンドドロップで投入したり、印刷ジョブの状況を確認したりできる。管理者ポータル3032では、クライアント端末102の表示装置207で表示されて登録デバイスの設定変更や、印刷単価設定変更を行うことができる。
データ保存部304は、管理者設定管理部3012又は印刷ジョブ管理部3022からの要求に応じて各データを保存する。データ保存部304は、印刷単価データベース3041、デバイス印刷コストデータベース3042、アカウントデータ保存部3043、印刷ジョブ保存部3044から構成される。印刷単価データベース3041は、管理者によって設定された印刷単価を保存する。デバイス印刷コストデータベース3042は、画像形成装置の機種や設定ごとの印刷コストを保存する。アカウントデータ保存部3043は、ユーザーや管理者の情報を保存する。印刷ジョブ保存部は、投入された印刷ジョブや、ジョブの実行履歴などを保存する。
精算システム連携部305は、ユーザーが行った印刷ジョブに関して、データ保存部304の印刷単価データベース3041や、印刷ジョブ保存部3044の情報を参照し、費用を算出して請求システムに通知する。精算システム連携部305は、請求システム連携部3051、費用計算部3052から構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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