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公開番号
2024162415
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023077902
出願日
2023-05-10
発明の名称
打ち抜き刃のニック形成装置
出願人
株式会社黒岩
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B25D
1/00 20060101AFI20241114BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約
【課題】均一なサイズのニックを容易に形成することができる打ち抜き刃のニック形成装置を提供する。
【解決手段】
ニック形成装置1は、打ち抜き型に設けられる打ち抜き刃の刃先を変形可能な刃部を有し、前記刃部と共に前方に移動可能な可動部4と、可動部4を打撃して前方に移動させる打撃部6とを備えており、前記刃部が前記打ち抜き刃に当接された状態において、打撃部6が一定の力で可動部4を打撃し、それに伴って可動部4と共に前記刃部が前記打ち抜き刃側に移動して前記打ち抜き刃を変形させることにより前記打ち抜き刃にニックを形成する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
打ち抜き型に設けられる打ち抜き刃にニックを形成するニック形成装置において、
前記打ち抜き刃の刃先を変形可能な刃部を有し、前記刃部と共に一の方向に移動可能な可動部と、
前記可動部を打撃して前記一の方向に移動させる打撃部と
を備え、
前記打ち抜き刃の刃先に対して一定の距離で前記刃部を保持した状態において、前記打撃部が一定の力で前記可動部を打撃し、それに伴って前記可動部と共に前記刃部が前記打ち抜き刃側に移動して前記打ち抜き刃の刃先の一部を変形させることにより前記打ち抜き刃にニックを形成する、
打ち抜き刃のニック形成装置。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
前記打撃部による打撃を制御し、手の指によって操作可能な操作レバー
をさらに備え、
前記打ち抜き刃の刃先に対して一定の距離で前記刃部を保持した状態において前記操作レバーが一定量操作されると、前記打撃部が一定の力で前記可動部を打撃する、
請求項1に記載の打ち抜き刃のニック形成装置。
【請求項3】
前記打撃部は、前記操作レバーと接続されるスプリングを有しており、前記スプリングに抗して前記操作レバーが一定量操作されると、前記スプリングの付勢力によって前記可動部を打撃する、
請求項2に記載の打ち抜き刃のニック形成装置。
【請求項4】
前記ニック形成装置はピストル型であり、
前記操作レバーは、手の指によって回動操作可能なトリガーであって、
前記打撃部は、前記操作レバーが一定量回動操作された場合に前記可動部を打撃する、
請求項2又は3に記載の打ち抜き刃のニック形成装置。
【請求項5】
前記刃部は、前記可動部の先端部に着脱自在に取り付けられる、
請求項1乃至3の何れかに記載の打ち抜き刃のニック形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、打ち抜き型に用いられる打ち抜き刃にニックを形成するニック形成装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
打ち抜き型でシートを打ち抜く場合、打ち抜いた後の製品部分とシートの不要な部分とが容易に散けてしまうと、機械を停止させる必要が生じる等の問題が起きる。そのため、これらの製品部分と不要な部分とを一時的に繋ぎ止めておくために、打ち抜き刃にニックが形成されることがある。ニックは、打ち抜き刃の刃先の一部を刃として機能しないように変形させることにより形成される。具体的には、その刃先の一部を切削したり研削したりして欠落させることによりニックが形成される。また、当該刃先の一部を折り曲げたり潰したりしたりする場合でも、その一部が刃として機能しなくなることがあるため、ニックの形成に該当する。このニックによって、製品部分と不要な部分とは一部が繋がった状態となるため、容易に散ける事態を回避することができる。
【0003】
ニックの形成は、打ち抜き型を製作するとき、またはその製作後に打ち抜きを行うときに行われる。前者の場合、グラインダー等の専用の装置を用いてニックが形成されることが多い。特許文献1には、その専用の装置の一例であるニック製作機械が開示されている。これに対し、後者の場合、グラインダー等を用いることは困難であるため、簡易な器具を用いて手動でニックが形成されることが多い。例えば、小型の刃物の刃先を打ち抜き刃に当てた上で、その刃物のグリップエンドなどをハンマーで叩くことなどによってニックの形成が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-26877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、簡易な器具を用いて手動でニックを形成する場合、作業者によってニックの幅及び深さがばらついたり、同じ作業者であっても力の入れ具合等が異なるためにその都度異なるサイズのニックが形成されたりする等の不具合を招く。その結果、製品の美観が損なわれる等の問題が生じる。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、上記課題を解決することができる打ち抜き刃のニック形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様の打ち抜き刃のニック形成装置は、打ち抜き型に設けられる打ち抜き刃にニックを形成するニック形成装置において、前記打ち抜き刃の刃先を変形可能な刃部を有し、前記刃部と共に一の方向に移動可能な可動部と、前記可動部を打撃して前記一の方向に移動させる打撃部とを備え、前記打ち抜き刃の刃先に対して一定の距離で前記刃部を保持した状態において、前記打撃部が一定の力で前記可動部を打撃し、それに伴って前記可動部と共に前記刃部が前記打ち抜き刃側に移動して前記打ち抜き刃の刃先の一部を変形させることにより前記打ち抜き刃にニックを形成する。
【0008】
この態様において、前記打撃部による打撃を制御し、手の指によって操作可能な操作レバーをさらに備え、前記打ち抜き刃の刃先に対して一定の距離で前記刃部を保持した状態において前記操作レバーが一定量操作されると、前記打撃部が一定の力で前記可動部を打撃するように構成されていてもよい。
【0009】
また、前記態様において、前記打撃部は、前記操作レバーと接続されるスプリングを有しており、前記スプリングに抗して前記操作レバーが一定量操作されると、前記スプリングの付勢力によって前記可動部を打撃するように構成されていてもよい。
【0010】
また、前記態様において、前記ニック形成装置はピストル型であり、前記操作レバーは、手の指によって回動操作可能なトリガーであって、前記打撃部は、前記操作レバーが一定量回動操作された場合に前記可動部を打撃するように構成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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