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公開番号2024162026
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023077172
出願日2023-05-09
発明の名称環状オリゴ糖変性オルガノポリシロキサンの製造方法
出願人信越化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 77/42 20060101AFI20241114BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高分子量でありながらも溶剤に可溶である非架橋の環状オリゴ糖変性オルガノポリシロキサンを製造するに当たり、未反応の環状オリゴ糖を除く効率的な方法を提供する。
【解決手段】 [工程1]下記(A)~(D)を含む組成物のヒドロシリル化によりオリゴ糖変性オルガノポリシロキサンを得る工程
(A)25℃の動粘度が50mm2/s以上でかつ数平均分子量が8,000以上である、1分子中に1個以上のヒドロシリル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン
(B)下記一般式(1)で表される不飽和基を有する環状オリゴ糖誘導体
(C)ヒドロシリル化触媒
(D)有機溶媒
[工程2]工程1で得られた環状オリゴ糖変性オルガノポリシロキサンを、25℃での比誘電率が23以上の洗浄用有機溶媒、又はこれらの混合物で洗浄、ろ過する工程
[工程3]前記工程1及び工程2で用いた有機溶媒を除去する工程
を含むことを特徴とする環状オリゴ糖変性オルガノポリシロキサンを製造する方法。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
[工程1]下記(A)~(D)を含む組成物のヒドロシリル化によりオリゴ糖変性オルガノポリシロキサンを得る工程
(A)25℃の動粘度が50mm

/s以上でかつ数平均分子量が8,000以上である、1分子中に1個以上のヒドロシリル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン
(B)下記一般式(1)で表される不飽和基を有する環状オリゴ糖誘導体
(C)ヒドロシリル化触媒
(D)有機溶媒
[工程2]工程1で得られた環状オリゴ糖変性オルガノポリシロキサンを、25℃での比誘電率が23以上の洗浄用有機溶媒、又はこれらの混合物で洗浄、ろ過する工程
[工程3]前記工程1及び工程2で用いた有機溶媒を除去する工程
を含むことを特徴とする環状オリゴ糖変性オルガノポリシロキサンを製造する方法。
TIFF
2024162026000017.tif
47
121
(式中、Aは炭素数2~12のアルケニル基、R

は独立して、炭素数1~4のアルキル基、炭素数6~10のアリール基、及び炭素数7~10のアラルキル基から選ばれる基であり、R

は炭素数1~4のアルキレン基、R

は独立して、炭素数1~4のアルキル基、又は炭素数1~4のアシル基から選ばれる基であり、aは0~8の整数,bは5~7の整数、xは0または1である。)
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記工程1において、前記(A)(B)のヒドロシリル化反応の後に、更に炭素数2~16のα-オレフィンをヒドロシリル化により付加することを特徴とする請求項1に記載の環状オリゴ糖変性オルガノポリシロキサンを製造する方法。
【請求項3】
前記一般式(1)において、R

がメチル基、R

がアセチル基である、請求項1に記載の環状オリゴ糖変性オルガノポリシロキサンを製造する方法。
【請求項4】
前記一般式(1)において、xが1である、請求項1に記載の環状オリゴ糖変性オルガノポリシロキサンを製造する方法。
【請求項5】
前記環状オリゴ糖変性オルガノポリシロキサンの動的粘弾性測定によって測定されるガラス転移温度が50~100℃である、請求項1に記載の環状オリゴ糖変性オルガノポリシロキサンを製造する方法。
【請求項6】
前記工程2で用いる洗浄用有機溶媒を、メタノール、エタノール、及びアセトニトリルから選ばれる1種以上とする請求項1に記載の環状オリゴ糖変性オルガノポリシロキサンを製造する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、環状オリゴ糖変性オルガノポリシロキサンの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
オルガノポリシロキサンは、末端又は側鎖に様々な化学構造を変性することで、多様な機能を持つことができる。一方、環状オリゴ糖は、その分子構造が有する空孔が、様々な化合物と相互作用することが知られている。その特徴を利用して、食品や化粧品といった工業分野で使用されており、機能性材料を開発するために様々な高分子材料への導入が検討されている。実際に、オルガノポリシロキサンへの環状オリゴ糖の導入は検討されており、環状オリゴ糖誘導体で架橋したゲル材料が開示されている(特許文献1)。
【0003】
しかし、上記環状オリゴ糖変性オルガノポリシロキサンは架橋物であるため、溶剤で膨潤はするが難溶性であり、皮膜形成剤やコーティング材料への適用には限りがあった。
【0004】
特許文献2、及び非特許文献1には、環状オリゴ糖の一つの水酸基だけを、反応性の官能基で変性した誘導体を用いた、架橋物ではない環状オリゴ糖変性オルガノポリシロキサンの製造方法が開示されている。
【0005】
しかし、一般的に環状オリゴ糖とオルガノポリシロキサンの相溶性は良くないので、高分子量のオルガノポリシロキサンへの付加は十分に検討されていなかった。実際、特許文献2,非特許文献1で用いられているオルガノポリシロキサンの数平均分子量は1,000~7,500程度と、比較的低分子量のものである。
【0006】
また、皮膜形成剤やコーティング材料への展開を考えると、未反応の環状オリゴ糖誘導体が残存していると皮膜表面のべたつき等が問題となる。未反応の環状オリゴ糖誘導体としては、原料に含まれる反応性官能基を有さない環状オリゴ糖誘導体や、未反応の反応性官能基を有する環状オリゴ糖誘導体が挙げられる。
【0007】
特許文献2の製造例には、環状オリゴ糖変性オルガノポリシロキサンをイソドデカンに溶解し、難溶性の未反応の環状オリゴ糖誘導体を酢酸エチル抽出で除く精製方法が開示されている。しかしながら、オルガノポリシロキサンの数平均分子量が8,000以上である場合、この方法では環状オリゴ糖変性オルガノポリシロキサンの純度を高めることが困難であった。
【0008】
非特許文献1には、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで未反応の環状オリゴ糖誘導体を除く精製方法が開示されている。しかし、工業スケールへの展開を考えると効率の良い方法とは言えない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特表2022-503533号公報
国際公開第2021/172468号
【非特許文献】
【0010】
Ahlem Noomen et al., Emulsions of β-cyclodextrins grafted to silicone for the transport of antifungal drugs,Materials Science and Engineering C,2008,28,p.705-715
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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