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公開番号2024161937
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023077010
出願日2023-05-09
発明の名称樹脂組成物の製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C08G 59/68 20060101AFI20241114BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 本発明は、基材との密着性を維持しつつ、保存安定性に優れた樹脂組成物の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
樹脂組成物の製造方法であって、エポキシ樹脂とスルホニウム塩とを含む混合物を加熱する加熱工程を有し、前記スルホニウム塩は、一般式(1)に示す構造を有し、かつ、分子量が500以上であるカチオン部を有することを特徴とする樹脂組成物の製造方法。
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【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂組成物の製造方法であって、
エポキシ樹脂とスルホニウム塩とを含む混合物を加熱する加熱工程を有し、
前記スルホニウム塩は、一般式(1)に示す構造を有し、かつ、分子量が500以上であるカチオン部を有することを特徴とする樹脂組成物の製造方法。
TIFF
2024161937000016.tif
38
147
(R

~R

は水素原子、アルキル基、アルキルチオ基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アリール基、アリールカルボニル基、アリールオキシカルボアリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールスルフィニル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ(ポリ)アルキレンオキシ基、アシロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、複素環式炭化水素基、置換されていてよいシリル基及びアミノ基を表し、R

~R

はそれぞれ互いに同一であっても異なっていてもよい。また、R

~R

のうち二つ以上が互いに直接または-O-、-S-、-SO-、SO

-、-NH-、-CO-、-COO-、-CONH-、アルキレン基もしくはフェニレン基を介して元素Sを含む環構造を形成してもよい。)
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記加熱工程における加熱温度は、90℃以上300℃以下である、請求項1に記載の樹脂組成物の製造方法。
【請求項3】
前記加熱工程における加熱温度は、100℃以上250℃以下である、請求項1に記載の樹脂組成物の製造方法。
【請求項4】
前記エポキシ樹脂は三官能以上のエポキシ樹脂を含む、請求項1に記載の樹脂組成物の製造方法。
【請求項5】
前記エポキシ樹脂は二官能のエポキシ樹脂を含む、請求項1または4に記載の樹脂組成物の製造方法。
【請求項6】
前記エポキシ樹脂は、脂環式骨格を有するエポキシ樹脂と、ビスフェノール骨格を有するエポキシ樹脂と、フェノールノボラック骨格を有するエポキシ樹脂と、クレゾールノボラック骨格を有するエポキシ樹脂と、ノルボルネン骨格を有するエポキシ樹脂と、テルペン骨格を有するエポキシ樹脂と、ジシクロペンタジエン骨格を有するエポキシ樹脂と、オキシシクロヘキサン骨格を有するエポキシ樹脂と、からなる群のうち少なくとも1種以上を含む、請求項1に記載の樹脂組成物の製造方法。
【請求項7】
前記スルホニウム塩のアニオン部は、SbF


と、AsF


と、PF


と、(Rf)

PF
6-n

(Rfはパーフルオロアルキル基)と、BF


と、B(C






と、からなる群のうち少なくとも1種以上を含む、請求項1に記載の樹脂組成物の製造方法。
【請求項8】
前記スルホニウム塩のアニオン部はSbF


である、請求項1に記載の樹脂組成物の製造方法。
【請求項9】
前記混合物における、前記スルホニウム塩の含有量は、前記エポキシ樹脂の固形分100質量部に対して、0.1~30質量部である、請求項1に記載の樹脂組成物の製造方法。
【請求項10】
前記混合物は、分子中に少なくとも二つ以上の水酸基を有するポリオールを含有する、請求項1に記載の樹脂組成物の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ICチップなどの電子部品を配線基板に実装する際に使用する接着剤の一種として、エポキシ樹脂を主成分として含有する光カチオン重合性接着剤が用いられてきた。このような光カチオン重合性接着剤には、光によりプロトンを発生してカチオン重合を開始させる光カチオン重合開始剤が配合されている。しかし、電子部品を配線基板に実装する際に、光カチオン重合性接着剤による接合部に光照射ができない場合も数多く生ずる。このような場合、光ではなく熱のみでプロトンを発生することのできる熱カチオン重合接着剤が用いられる。このような熱カチオン重合接着剤には、熱によりプロトンを発生してカチオン重合を開始させる熱カチオン重合開始剤が配合されている。
【0003】
特許文献1には、熱カチオン重合開始剤としてスルホニウム塩を用いた接着剤(樹脂組成物)が開示されている。一般に、脂環式エポキシ樹脂等の高感度の重合性樹脂とスルホニウム塩とを一液化させると、常温で反応が進行してしまう。そのため、接着剤の使用可能時間であるポットライフが短くなり、接着剤の取り扱いが困難である。そこで、特許文献1では、接着剤のポットライフの延長を目的として、樹脂組成物に安定化剤を使用している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-31451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のように、樹脂組成物に安定化剤を使用すると、重合性樹脂とスルホニウム塩との反応性が低下し、樹脂組成物の基材との密着性が低下する懸念がある。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑み、基材との密着性を維持しつつ、保存安定性に優れた樹脂組成物の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために本発明は、樹脂組成物の製造方法であって、エポキシ樹脂とスルホニウム塩とを含む混合物を加熱する加熱工程を有し、前記スルホニウム塩は、一般式(1)に示す構造を有し、かつ、分子量が500以上であるカチオン部を有することを特徴とする。
【0008】
TIFF
2024161937000001.tif
54
148
【0009】


~R

は水素原子、アルキル基、アルキルチオ基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アリール基、アリールカルボニル基、アリールオキシカルボアリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールスルフィニル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ(ポリ)アルキレンオキシ基、アシロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、複素環式炭化水素基、置換されていてよいシリル基及びアミノ基を表し、R

~R

はそれぞれ互いに同一であっても異なっていてもよい。また、R

~R

のうち二つ以上が互いに直接または-O-、-S-、-SO-、SO

-、-NH-、-CO-、-COO-、-CONH-、アルキレン基もしくはフェニレン基を介して元素Sを含む環構造を形成してもよい。
【発明の効果】
【0010】
基材との密着性を維持しつつ、保存安定性に優れた樹脂組成物の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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