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公開番号2024161793
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-20
出願番号2023076822
出願日2023-05-08
発明の名称3Dプリンターを用いたコンクリート部材及びPC部材の製造方法
出願人オリエンタル白石株式会社
代理人個人,個人
主分類B28B 1/30 20060101AFI20241113BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】大スパン構造物を構築するために大きなプレストレスに対抗可能なPC部材を製造できる3Dプリンターを用いたPC部材の製造方法を提供する。
【解決手段】3Dプリンターを用いてPC部材を製造する3Dプリンターを用いたPC部材1の製造方法において、3Dプリンターのコンクリート用又はモルタル用のノズルからコンクリート又はモルタルを吐出して部材本体部2及び緊張力を付与する緊張材を挿通するための緊張材用空洞30を構築するとともに、前記緊張材用空洞の長手方向の両端部に、セラミック用又は金属用のノズルからセラミック又は金属を吐出して前記緊張材の定着具を受け止める定着部40を形成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
3Dプリンターを用いてコンクリート部材を製造する3Dプリンターを用いたコンクリート部材の製造方法であって、
前記3Dプリンターの製造方向においてコンクリート用又はモルタル用のノズルとセラミック用又は金属用のノズルを交互に動作して、コンクリートとセラミック又は金属の接合箇所に隙間を作らずにコンクリートを充填すること
を特徴とする3Dプリンターを用いたコンクリート部材の製造方法。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
3Dプリンターを用いてPC部材を製造する3Dプリンターを用いたPC部材の製造方法であって、
3Dプリンターのコンクリート用又はモルタル用のノズルからコンクリート又はモルタルを吐出して部材本体部及び緊張力を付与する緊張材を挿通するための緊張材用空洞を構築するとともに、
前記緊張材用空洞の長手方向の両端部に、セラミック用又は金属用のノズルからセラミック又は金属を吐出して前記緊張材の定着具を受け止める定着部を形成すること
を特徴とする3Dプリンターを用いたPC部材の製造方法。
【請求項3】
前記3Dプリンターの製造方向において前記コンクリート用又はモルタル用のノズルと前記セラミック用又は金属用のノズルを交互に動作して、定着部の外周表面に、定着部を構成する同一のセラミック又は金属からなる突起を形成すること
を特徴とする請求項2に記載の3Dプリンターを用いたPC部材の製造方法。
【請求項4】
前記突起が定着部の外周表面に沿ってスパイラル状に配列されるように形成すること
を特徴とする請求項3に記載の3Dプリンターを用いたPC部材の製造方法。
【請求項5】
前記緊張材用空洞に外套管を挿通し、前記外套管の周りに充填材を充填すること
を特徴とする請求項2又は3に記載の3Dプリンターを用いたPC部材の製造方法。
【請求項6】
3Dプリンターを用いてPC部材を製造する3Dプリンターを用いたPC部材の製造方法であって、
3Dプリンターのコンクリート用又はモルタル用のノズルからコンクリート又はモルタルを吐出して部材本体部及びせん断応力が発生する箇所に抵抗するための金属製の部材を形成すること
を特徴とする3Dプリンターを用いたPC部材の製造方法。
【請求項7】
前記3Dプリンターの製造方向において前記コンクリート用又はモルタル用のノズルと前記セラミック用又は金属用のノズルを交互に動作して、せん断キーの外周表面に、定着部を構成する同一のセラミック又は金属からなる突起を形成すること
を特徴とする請求項6に記載の3Dプリンターを用いたPC部材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、3Dプリンターを用いたコンクリート部材及びPC部材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、引張力に弱いというコンクリート構造物の弱点を補って大スパン構造物(数10m~100mmを超えるスパンの構造物)を構築可能とするため、荷重によってコンクリートに生ずる引張応力を打ち消す目的で予め圧縮力を付与したPC(プレストレスト コンクリート:Prestressed Concrete)部材が知られている。また、近年、コンクリートや繊維材料を用いて3Dプリンティング装置にて三次元造形物を製造することが行われている。なお、スパンとは、柱芯間距離など、荷重を支持する鉛直構造部材の芯-芯距離を指している。
【0003】
例えば、特許文献1には、3Dプリンティング装置を用いて、セルロースなどの繊維状物質を繊含む三次元造形用組成物の層を形成する層形成工程と、前記層に硬化性を有する結着液を付与する結着液付与工程とを含む一連の工程を繰り返し三次元造形物を製造する三次元造形物の製造方法が記載されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項9、図面の図1、図2等参照)。
【0004】
しかし、特許文献1に記載の三次元造形物の製造方法で製造される三次元造形物は、繊維状物質がセルロース等であり強度が足りず、大規模な構造物とすることはできないという問題があった。
【0005】
また、特許文献2には、型枠内に三次元(立体)繊維構造が成形された繊維製のセル構造体を形成する工程と、該型枠内にコンクリートを充填し、該セル構造体とともに固化させ、繊維製セル構造体をコンクリートの筋繊維構造とした繊維製セル構造コンクリートの製造方法が記載され、繊維製セル構造体にプレストレスを導入した後に、コンクリートを打設すること、及び維製セル構造体を3Dプリンターにより製作することが記載されている(特許文献2の特許請求の範囲の請求項1、8、11、図面の図8、図9等参照)。
【0006】
特許文献2には、3Dプリンターのプログラム制御により、強度を必要とする部位の繊維線材の配置を密にし、その他の部分の繊維線材の配置を粗く配置することが記載されている(特許文献2の明細書の段落[0128]参照)。また、特許文献2には、繊維材がコンクリートを遮断するように密に配置して管状に形成し、プレストレスのための緊張材を通すシース管部を形成し、セメント固化後に、ポストテンションによる機械的プレストレスを導入することも記載されている(特許文献2の特許請求の範囲の請求項9、明細書の段落[0056]参照)。
【0007】
しかし、特許文献2に記載の繊維製セル構造コンクリートの製造方法では、繊維材を密に吐出するだけで緊張材を挿通する管部を形成できるか不明な上、繊維材を密に配置するだけでは、繊維材同士の接着力や繊維材とコンクリートとの付着力が足りず、大きなプレストレスを掛けることができず、大スパン構造物には適用することができないという問題がある。
【0008】
プレキャスト製ポストテンションPC桁において、ブロック部材をプレストレスにより連結するPC桁などでは、ブロック部材間に発生するせん断力に抵抗する鋼製のせん断キーを設ける。したがって、この鋼製のせん断キーにおいてもコンクリート部材と鋼製のせん断キー部材が確実に一体化されている必要があるが、付着力が足りず、桁高を小さくして対応するしかなく、ブロック部材を連結するPC部材の製造に3Dプリンターを適用するには課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2015-212060号公報
特開2017-185798号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、大スパン構造物を構築するために大きなプレストレスに対抗可能なPC部材を製造できる3Dプリンターを用いたPC部材の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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