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公開番号
2024159739
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2024073898
出願日
2024-04-30
発明の名称
ポリテトラフルオロエチレンを含有する組成物の製造方法およびポリテトラフルオロエチレンを含有する組成物
出願人
ダイキン工業株式会社
代理人
弁理士法人とこしえ特許事務所
主分類
C08F
6/22 20060101AFI20241031BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】特定の重合単位を含有する重合体の存在下にテトラフルオロエチレンを重合することにより、ポリテトラフルオロエチレンを含有する組成物を製造する製造方法であって、特定の重合単位を含有する重合体の含有量が、従来の製造方法により得られる組成物よりも、低減された組成物を製造することができる製造方法を提供すること。
【解決手段】ポリテトラフルオロエチレンを含有する組成物の製造方法であって、一般式(I)で表される単量体(I)に基づく重合単位(I)を含有する重合体(I)の存在下に、水性媒体中でテトラフルオロエチレンを重合することにより、ポリテトラフルオロエチレンを含有する重合分散液を得て、前記重合分散液中の前記ポリテトラフルオロエチレンと、有機溶剤と、凝析剤とを接触させることにより、前記重合分散液中の前記ポリテトラフルオロエチレンを凝析させて、ポリテトラフルオロエチレンを含有する組成物を得る製造方法を提供する。
CX
1
X
3
=CX
2
R(-CZ
1
Z
2
-A
0
)
m
(I)
(式中の符号は明細書に記載のとおりである。)
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリテトラフルオロエチレンを含有する組成物の製造方法であって、
一般式(I)で表される単量体(I)に基づく重合単位(I)を含有する重合体(I)の存在下に、水性媒体中でテトラフルオロエチレンを重合することにより、ポリテトラフルオロエチレンを含有する重合分散液を得て、
前記重合分散液中の前記ポリテトラフルオロエチレンと、有機溶剤と、凝析剤とを接触させることにより、前記重合分散液中の前記ポリテトラフルオロエチレンを凝析させて、ポリテトラフルオロエチレンを含有する組成物を得る
製造方法。
CX
1
X
3
=CX
2
R(-CZ
1
Z
2
-A
0
)
m
(I)
(式中、X
1
およびX
3
は、それぞれ独立して、F、Cl、HまたはCF
3
であり;X
2
は、H、F、アルキル基または含フッ素アルキル基であり;A
0
は、アニオン性基であり;Rは連結基であり;Z
1
およびZ
2
は、それぞれ独立して、H、F、アルキル基または含フッ素アルキル基であり;mは1以上の整数である。)
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記有機溶剤が、炭素数1~7のアルコールである請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記有機溶剤が、炭素数2~7のアルコールである請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項4】
凝析に用いる前記有機溶剤の量が、前記重合分散液中の前記ポリテトラフルオロエチレンに対して、1.0質量%以上、150質量%以下である請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項5】
前記凝析剤が、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、アンモニアおよび尿素からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項6】
凝析に用いる前記凝析剤の量が、前記重合分散液中の前記ポリテトラフルオロエチレンに対して、0.01質量%以上、5.0質量%以下である請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項7】
前記重合分散液中の前記ポリテトラフルオロエチレンと前記有機溶剤と凝析剤とを接触させる際の温度が、5~80℃である請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項8】
前記重合分散液中の前記ポリテトラフルオロエチレンを凝析させて、凝析物を得た後、前記凝析物の洗浄を行うことにより、前記組成物を得る請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項9】
一般式(I)で表される単量体(I)に基づく重合単位(I)を含有する重合体(I)、および、ポリテトラフルオロエチレンを含有し、重合体(I)の含有量が、前記ポリテトラフルオロエチレンに対して、0.23質量%以下であり、前記ポリテトラフルオロエチレンの平均二次粒子径が、200~1000μmである組成物。
CX
1
X
3
=CX
2
R(-CZ
1
Z
2
-A
0
)
m
(I)
(式中、X
1
およびX
3
は、それぞれ独立して、F、Cl、HまたはCF
3
であり;X
2
は、H、F、アルキル基または含フッ素アルキル基であり;A
0
は、アニオン性基であり;Rは連結基であり;Z
1
およびZ
2
は、それぞれ独立して、H、F、アルキル基または含フッ素アルキル基であり;mは1以上の整数である。)
【請求項10】
実質的に含フッ素界面活性剤を含有しない請求項9に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ポリテトラフルオロエチレンを含有する組成物の製造方法およびポリテトラフルオロエチレンを含有する組成物に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、下記一般式(1)で表される単量体に基づく重合単位(1)を含む重合体(1)の存在下に、水性媒体中でフルオロモノマーの重合を行うことによりフルオロポリマーを得る工程を含むフルオロポリマーの製造方法が記載されている。
CX
2
=CY(-CZ
2
-O-Rf-A) (1)
(式中、Xは、同一又は異なって、-H又は-Fであり、Yは-H、-F、アルキル基又は含フッ素アルキル基であり、Zは、同一又は異なって、-H、-F、アルキル基又はフルオロアルキル基である。Rfは炭素数1~40の含フッ素アルキレン基、又は、炭素数2~100のエーテル結合を有する含フッ素アルキレン基である。Aは、-COOM、-SO
3
M又は-OSO
3
M(Mは、-H、金属原子、-NR
7
4
、置換基を有していてもよいイミダゾリウム、置換基を有していてもよいピリジニウム又は置換基を有していてもよいホスホニウムであり、R
7
は、H又は有機基である。但し、X、Y及びZの少なくとも1つはフッ素原子を含む。)
【0003】
特許文献2には、一般式(I)で表される単量体(I)に基づく重合単位(I)を含有する重合体(I)の存在下に、水性媒体中でフルオロモノマーを重合することにより得られるフルオロポリマー原料を、酸化剤と接触させるフルオロポリマー組成物の製造方法が記載されている。
CX
1
X
3
=CX
2
R(-CZ
1
Z
2
-A
0
)
m
(I)
(式中、X
1
およびX
3
は、それぞれ独立して、F、Cl、HまたはCF
3
であり;X
2
は、H、F、アルキル基または含フッ素アルキル基であり;A
0
は、アニオン性基であり;Rは連結基であり;Z
1
およびZ
2
は、それぞれ独立して、H、F、アルキル基または含フッ素アルキル基であり;mは1以上の整数である。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2019/168183号
国際公開第2023/277139号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示では、特定の重合単位を含有する重合体の存在下にテトラフルオロエチレンを重合することにより、ポリテトラフルオロエチレンを含有する組成物を製造する製造方法であって、特定の重合単位を含有する重合体の含有量が、従来の製造方法により得られる組成物よりも、低減された組成物を製造することができる製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示によれば、ポリテトラフルオロエチレンを含有する組成物の製造方法であって、一般式(I)で表される単量体(I)に基づく重合単位(I)を含有する重合体(I)の存在下に、水性媒体中でテトラフルオロエチレンを重合することにより、ポリテトラフルオロエチレンを含有する重合分散液を得て、前記重合分散液中の前記ポリテトラフルオロエチレンと、有機溶剤と、凝析剤とを接触させることにより、前記重合分散液中の前記ポリテトラフルオロエチレンを凝析させて、ポリテトラフルオロエチレンを含有する組成物を得る製造方法が提供される。
CX
1
X
3
=CX
2
R(-CZ
1
Z
2
-A
0
)
m
(I)
(式中、X
1
およびX
3
は、それぞれ独立して、F、Cl、HまたはCF
3
であり;X
2
は、H、F、アルキル基または含フッ素アルキル基であり;A
0
は、アニオン性基であり;Rは連結基であり;Z
1
およびZ
2
は、それぞれ独立して、H、F、アルキル基または含フッ素アルキル基であり;mは1以上の整数である。)
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、特定の重合単位を含有する重合体の存在下にテトラフルオロエチレンを重合することにより、ポリテトラフルオロエチレンを含有する組成物を製造する製造方法であって、特定の重合単位を含有する重合体の含有量が、従来の製造方法により得られる組成物よりも、低減された組成物を製造することができる製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示を具体的に説明する前に、本開示で使用するいくつかの用語を定義または説明する。
【0009】
本開示において、フッ素樹脂とは、部分結晶性フルオロポリマーであり、フルオロプラスチックスである。フッ素樹脂は、融点を有し、熱可塑性を有するが、溶融加工性であっても、非溶融加工性であってもよい。
【0010】
本開示において、溶融加工性とは、押出機及び射出成形機等の従来の加工機器を用いて、ポリマーを溶融して加工することが可能であることを意味する。従って、溶融加工性のポリテトラフルオロエチレンは、後述する測定方法により測定されるメルトフローレートが0.01~500g/10分であることが通常である。
(【0011】以降は省略されています)
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