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公開番号
2024159608
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2024069031
出願日
2024-04-22
発明の名称
光学積層体及びこれを備えた物品
出願人
デクセリアルズ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
1/14 20150101AFI20241031BHJP(光学)
要約
【課題】優れた耐擦傷性を実現することができ、且つ耐屈曲性を更に向上させた光学積層体を提供する。
【解決手段】光学積層体102は、透明基材11と、ハードコート層12と、スパッタ膜からなる密着層13と、スパッタ膜からなる高屈折率層と、前記高屈折率層より屈折率の低い低屈折率層が交互に積層された光学機能層14と、防汚層15とをこの順に有する。ハードコート層12は、シリカフィラーを含有しており、光学積層体は、以下の条件1及び条件2を満たす。条件1:光学積層体防汚層側のマルテンス硬度(A)と、透明基材及びハードコート層のみを有する積層体のハードコート層側のマルテンス硬度(B)との比((A)/(B))が、3.6以下である。条件2:JIS L0849に準拠したスチールウールを用いた摩擦試験機を用い、摩擦前とスチールウールを200回水平往復運動させた摩擦後の水に対する接触角差が20°以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
透明基材と、ハードコート層と、スパッタ膜からなる密着層と、スパッタ膜からなる高屈折率層と、前記高屈折率層より屈折率の低い低屈折率層が交互に積層された光学機能層と、防汚層とをこの順に有する光学積層体において、
前記ハードコート層が、シリカフィラーを含有し、
以下の条件1及び条件2を満たす光学積層体。
条件1:前記光学積層体の前記防汚層側から測定されたマルテンス硬度(A)と、全前記透明基材及び前記ハードコート層のみを有する積層体の前記ハードコート層側から測定されたマルテンス硬度(B)との比((A)/(B))が3.6以下である。
条件2:JIS L0849に準拠したスチールウールを用いた摩擦試験機を用い、摩擦前とスチールウールを200回水平往復運動させた摩擦後の水に対する接触角差が20°以下である。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記シリカフィラーが、シラン化合物由来の官能基によって表面修飾されている、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項3】
前記シラン化合物が、ビニル基含有シラン化合物、(メタ)アクリロイル基含有シラン化合物、アミノ基含有シラン化合物、イソシアネート基含有シラン化合物、イソシアヌレート基含有シラン化合物、エポキシ基含有シラン化合物及びメルカプト基含有シラン化合物から選択される1種又は複数種である、請求項2に記載の光学積層体。
【請求項4】
前記シラン化合物が、(メタ)アクリロイル基含有シラン化合物である、請求項2に記載の光学積層体。
【請求項5】
前記ハードコート層が、バインダー樹脂と、シリカフィラーとを含有し、
前記シラン化合物由来の官能基が、前記バインダー樹脂と同じ官能基を有する、請求項2に記載の光学積層体。
【請求項6】
前記バインダー樹脂が、(メタ)アクリレート化合物を含有し、
前記シラン化合物由来の官能基が、(メタ)アクリロイル基である、請求項5に記載の光学積層体。
【請求項7】
前記シリカフィラーの平均粒子径が、800nm以下である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項8】
前記ハードコート層の厚みが、0.5μm以上100μm以下である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項9】
前記光学積層体を前記防汚層の形成された面が外側となるように180°折り曲げた場合に、クラックが発生しなかった最小の直径のマンドレルを使用したときの、下記式(1)で算出される前記光学機能層の伸び率S(%)が、1.3≦Sを満たす、請求項1に記載の光学積層体。
S(%)={(R2/R1)-1}×100 ・・・(1)
(但し、R2は、前記マンドレルの軸中心から前記光学積層体の外側表面までの距離であり、R1は、前記マンドレルの軸中心から、前記光学積層体の総厚の1/2に相当する位置を示す仮想線までの距離である。)
【請求項10】
前記光学積層体を前記防汚層の形成された面が内側となるように180°折り曲げた場合に、クラックが発生しなかった最小の直径のマンドレルを使用したときの、下記式(2)で算出される前記光学機能層の圧縮率C(%)が、4.5≦Cを満たす、請求項9に記載の光学積層体。
C(%)={1-(R3/R1)}×100・・・(2)
(但し、R3は、上記マンドレルの軸中心から上記光学積層体の防汚層側表面までの距離であり、R1は、上記マンドレルの軸中心から上記光学積層体の総厚の1/2に相当する位置を示す仮想線までの距離である。)
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体及びこれを備えた物品に関し、特にフレキシブルディスプレイなど、屈曲させて用いるディスプレイに好適な、反射防止フィルムとして用いられる光学積層体及びこれを備えた物品に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンなどの携帯通信端末やノートPC等の情報機器に於いて、折り畳み式のディスプレイを備えたものが上市されている。これらのディスプレイに於いても、表面反射を低減させるべく、反射防止フィルム等の光学積層体が用いられることがある。折り畳み式のディスプレイに用いられる光学積層体では、折り畳み式ではないディスプレイと比して、屈曲に対する耐久性への要求が高くなっている。
【0003】
例えば、特許文献1では、ハードコート層とスパッタ膜からなる光学機能層を有するハードコートフィルムに於いて、ハードコート層と光学機能層の厚みの比率を所定の範囲とすることで、耐屈曲性を向上させることが提案されている。
【0004】
また、特許文献2では、ハードコート層、反射防止層を樹脂製とすることで、耐屈曲性を向上することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-185597号公報
特開2020-74019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1では、ハードコートフィルムの耐摩耗性及び耐屈曲性の向上は図れるものの、耐擦傷性は評価されておらず、改善の余地がある。
また、特許文献2でも、反射防止フィルムの耐屈曲特性の向上は図れるものの、反射防止層が樹脂製であるため、耐擦傷性は劣るものとなる。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、優れた耐擦傷性を実現することができ、且つ耐屈曲性を更に向上させた光学積層体及びこれを備えた物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
[1]透明基材と、ハードコート層と、スパッタ膜からなる密着層と、スパッタ膜からなる高屈折率層と、前記高屈折率層より屈折率の低い低屈折率層が交互に積層された光学機能層と、防汚層とをこの順に有する光学積層体において、
前記ハードコート層が、シリカフィラーを含有し、
以下の条件1及び条件2を満たす光学積層体。
条件1:前記光学積層体の前記防汚層側から測定されたマルテンス硬度(A)と、前記透明基材及び前記ハードコート層のみを有する積層体の前記ハードコート層側から測定されたマルテンス硬度(B)との比((A)/(B))が、3.6以下である。
条件2:JIS L0849に準拠したスチールウールを用いた摩擦試験機を用い、摩擦前とスチールウールを200回水平往復運動させた摩擦後の水に対する接触角差が20°以下である。
【0009】
[2]前記シリカフィラーが、シラン化合物由来の官能基によって表面修飾されている、上記[1]に記載の光学積層体。
【0010】
[3]前記シラン化合物が、ビニル基含有シラン化合物、(メタ)アクリロイル基含有シラン化合物、アミノ基含有シラン化合物、イソシアネート基含有シラン化合物、イソシアヌレート基含有シラン化合物、エポキシ基含有シラン化合物及びメルカプト基含有シラン化合物から選択される1種又は複数種である、上記[2]に記載の光学積層体。
(【0011】以降は省略されています)
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