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公開番号2024159481
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2024012123
出願日2024-01-30
発明の名称電気ケーブルを通すための中空の剛性シースを有する封止された断熱タンク
出願人ギャズトランスポルト エ テクニギャズ
代理人個人,個人,個人
主分類F17C 13/00 20060101AFI20241031BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】本発明は、積込み/積卸し塔を有する封止された断熱タンクに関する。
【解決手段】積込み/積卸し塔は、タンクの内部空間内に鉛直方向に延びておりかつ互いに離間された第1、第2および第3の支柱と、積込み/積卸し塔に固定されておりかつ電力供給ハウジング(23)を含む少なくとも1つのポンプとを有している。タンクはさらに、電力供給ハウジング(23)に接続された少なくとも1本の電気ケーブル(41)を収容している中空の剛性シース(30)を有している。剛性シース(30)は、鉛直方向に整列させられて積込み/積卸し塔に固定された複数の区分(31)を有しており、各前記区分(31)は、管状でありかつ隣り合う区分から第1のギャップ(C1)により隔離されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
封止された断熱タンク(1)であって、前記タンク(1)は、船舶の耐力構造に固着されており、前記タンク(1)は、積込み/積卸し塔(10)を有しており、前記積込み/積卸し塔(10)は、少なくとも1つの支柱(11,12,13)を有しており、前記少なくとも1つの支柱(11,12,13)は、前記タンク(1)の内部空間(4)内に鉛直方向に延びており、
前記タンク(1)は、前記積込み/積卸し塔(10)に固定されておりかつ電力供給ハウジング(23)を有する少なくとも1つのポンプ(20)と、前記電力供給ハウジング(23)に接続された少なくとも1本の電気ケーブル(41)を収容している、鉛直方向に延びる中空の剛性シース(30)とをさらに有しており、
前記剛性シース(30)は、鉛直方向に整列させられて前記積込み/積卸し塔(10)に固定された複数の区分(31)を有しており、各前記区分(31)は、管状でありかつ隣り合う区分から第1のギャップ(C1)により隔離されている、
封止された断熱タンク(1)。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記積込み/積卸し塔(10)は、単一の支柱(11)を有しており、各前記区分(31)は、当該支柱(11)に固定されている、請求項1記載の封止された断熱タンク(1)。
【請求項3】
前記積込み/積卸し塔(10)は、互いに離間された第1、第2および第3の支柱(11,12,13)を有しており、前記積込み/積卸し塔(10)は、前記支柱(11,12,13)を互いに固定するクロスメンバ(19)をさらに有しており、各前記区分(31)は、少なくとも2つの前記クロスメンバ(19)に固定されている、請求項1記載の封止された断熱タンク(1)。
【請求項4】
前記タンク(1)が20℃で熱平衡状態にある場合、前記第1のギャップ(C1)は5mm~50mm、好適には5mm~20mmである、請求項1から3までのいずれか1項記載の封止された断熱タンク(1)。
【請求項5】
前記電力供給ハウジング(23)に面した前記剛性シース(30)の端部(33)は、第2のギャップ(C2)により前記電力供給ハウジング(23)から隔離されており、前記タンク(1)が20℃で熱平衡状態にある場合、前記第2のギャップ(C2)は20mm~200mmである、請求項1から4までのいずれか1項記載の封止された断熱タンク(1)。
【請求項6】
前記剛性シース(30)は、前記耐力構造の内張り壁(3)を貫通して、前記内張り壁(3)の上方の中空の連結片(50)内に突入しており、前記剛性シース(30)は、
-離間されたN個(Nは2以上の整数)のケーブル支持装置(60)であって、前記少なくとも1本の電気ケーブル(41)がN個の各前記ケーブル支持装置(60)を貫通しており、各前記ケーブル支持装置(60)は、厳密には前記剛性シース(30)の相対的に大きな内径(D1)よりも小さい比較的大きな外側寸法を有している、N個のケーブル支持装置(60)と、
-N個の前記ケーブル支持装置(60)の間に取り付けられたN-1本の支持ケーブル(42)と、
-前記中空の連結片(50)に位置する取付け点(49)と、前記中空の連結片(50)に最も近い前記ケーブル支持装置(60)との間で伸長させられた終端支持ケーブル(43)と、
をさらに収容している、請求項1から5までのいずれか1項記載の封止された断熱タンク(1)。
【請求項7】
前記中空の連結片(50)は、T字形継手(51)を含み、前記T字形継手(51)は、前記剛性シース(30)の延長部における第1の分岐部(52)と、前記剛性シース(30)に対して直角または斜めに向けられた第2の分岐部(53)とを有しており、前記取付け点(49)は、前記第1の分岐部(52)に位置しており、前記少なくとも1本の電気ケーブル(41)は、前記第2の分岐部(53)を通って出ることにより、前記中空の連結片(50)を貫通する、請求項6記載の封止された断熱タンク(1)。
【請求項8】
封止された断熱タンク(1)を組み立てるための組立て方法であって、前記組立て方法は以下のステップ、すなわち:
A)船舶に組み込まれた耐力構造に前記タンク(1)を固着するステップと、
B)前記タンク(1)の内部空間(4)内に
-前記タンク(1)の前記内部空間(4)内に鉛直方向に延びる少なくとも1つの支柱(11,12,13)を有する積込み/積卸し塔(10)と、
-前記積込み/積卸し塔(10)に固定されかつ電力供給ハウジング(23)を有する少なくとも1つのポンプ(20)と、前記電力供給ハウジング(23)に接続された少なくとも1本の電気ケーブル(41)を収容している、鉛直方向に延びる中空の剛性シース(30)であって、前記剛性シース(30)は、鉛直方向に整列させられて前記積込み/積卸し塔(10)に固定された複数の区分(31)を有しており、各前記区分(31)は管状であり、隣り合う区分から第1のギャップ(C1)により隔離されている、剛性シース(30)と、
を設置するステップと、
C)前記少なくとも1本の電気ケーブル(41)を前記電力供給ハウジング(23)に接続するステップと、
を含む、組立て方法。
【請求項9】
前記積込み/積卸し塔(10)は、単一の前記支柱(11,12,13)を有しており、前記ステップB)は、各前記区分(31)を前記支柱(11,12,13)に固定することを含む、請求項8記載の組立て方法。
【請求項10】
前記積込み/積卸し塔(10)は、互いに離間された第1、第2および第3の支柱(11,12,13)を有しており、前記積込み/積卸し塔(10)は、前記支柱(11,12,13)を互いに固定するクロスメンバ(19)をさらに有しており、前記ステップB)は、各前記区分(31)を少なくとも2つの前記クロスメンバ(19)に固定することを含む、請求項8記載の組立て方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、メンブレンを備える封止された断熱タンクの分野に関する。特に本発明は、低温で液化ガスを貯蔵しかつ/または輸送するための封止された断熱タンク、例えば-50℃~0℃の温度を有する液化石油ガス(LPGとも呼ばれる)を輸送するための、または大気圧でおよそ-162℃にて液化天然ガス(LNG)を輸送するためのタンク等に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【0002】
本発明は、より具体的には、浮体構造物に設置されるタンクに関する。浮体構造物の場合、タンクは、液化ガスを輸送すること、または浮体構造物の推進用燃料として用いられる液化ガスを収容することを意図したものであってよい。
【背景技術】
【0003】
技術的背景
浮体構造物に設置されるタンクの場合、液化ガスをタンクに積み込むかまたはタンクから積み卸すためのポンプを設ける必要がある。
【0004】
タンクの内部空間に位置する積込み/積卸し塔にポンプを組み込み、ポンプに、タンクの外側に位置する電源から電力を供給する手法は、周知である。ポンプに電力を伝えるために使用される電気ケーブルは、剛性シース内に収容されている。シースは、平行六面体形の複数の金属部分から成り、これらの部分は互いにボルト締結されている。
【0005】
この解決策では、シースの組立てに数百個のボルトが必要になる場合がある。この場合、シースの組立ては非効率的である。なぜならば、ボルト締結は取付け上の注意や長期にわたる面倒な点検を必要とするからである。シースのメンテナンス作業が必要な場合にも同じ問題が生じる。それというのも、このようなメンテナンスは、ボルト締結の少なくとも一部を元に戻してからやり直すことを必要とするからである。
【0006】
この解決策の別の欠点は、ボルトによるシースの組立てが、衝撃、特にタンク内の液化ガスの揺動による衝撃に対してそれほど耐性があるわけではないという点にある。実際には、シースをタンク内に配置せざるを得ないことが多く、その結果、シースは揺動による衝撃にも最低限さらされることになり、このことがさらに別の欠点になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
概要
本発明の基礎を成す1つの思想は、上述の欠点のうちの少なくともいくつかを改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
1つの実施形態では、本発明は、封止された断熱タンクを提供し、タンクは、船舶の耐力構造に固着されており、タンクは、積込み/積卸し塔を有しており、積込み/積卸し塔は、少なくとも1つの支柱を有しており、少なくとも1つの支柱は、タンクの内部空間に鉛直方向に延びており、
タンクは、積込み/積卸し塔に固定されておりかつ電力供給ハウジングを有する少なくとも1つのポンプと、電力供給ハウジングに接続された少なくとも1本の電気ケーブルを収容している、鉛直方向に延びる中空の剛性シースとをさらに有しており、
剛性シースは、鉛直方向に整列させられて積込み/積卸し塔に固定された複数の区分を有しており、各前記区分は、管状でありかつ隣り合う区分から第1のギャップにより隔離されている。
【0009】
したがって剛性シースは、区分同士を互いに固定することなしに、特にボルト締結することなしに製造されており、このことは、揺動による衝撃に対するシースの耐性を極めて大幅に改善する。さらに、このタンクの組立ては、経済的かつ工業的な観点から有利である。それというのも、この組立ては、ボルト締結、溶接またはその他の手段による区分同士の固定を必要としないからである。
【0010】
「管状」とは、区分が中空の環状断面を有していることを意味すると理解される。この場合、このような区分は、パイプの規格範囲から選択することができ、これにより、剛性シースの組立てが容易になる。さらに、区分の外形は円形の断面になっており、これらの区分は、外側の平行六面体形の区分のものよりも低い、流体力学的な抵抗係数を有している。このことは、揺動による衝撃に対する剛性シースの耐性をさらに高める。それというのも、液化ガスの同じ衝撃が剛性シースに加える機械的な力が、より小さくなるからである。
(【0011】以降は省略されています)

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