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公開番号2024159415
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023170321
出願日2023-09-29
発明の名称シール付き玉軸受
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類F16C 33/78 20060101AFI20241031BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】リップ部の適切な接触面圧分布を確保することにより、優れたシール性を発揮できるシール付き玉軸受を提供する。
【解決手段】シール付き玉軸受において、内輪が、底面と、底面に交差する外側側面とを備えたシール用内輪溝を有し、シール部材は、芯金とシール部とからなり、シール部は、芯金に密着する外側部と、外側部から径方向内方に延在する板状のリップ部とを有し、リップ部は、外側面と、外側面に交差する端面とを有し、端面との交差部を含む外側面が、外側側面に当接する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内径面に外輪軌道溝を有する外輪と、
外径面に内輪軌道溝を有する内輪と、
前記内輪軌道溝と前記外輪軌道溝との間に転動自在に配置される複数の玉と、
前記玉の軸方向両側において、前記外輪に取り付けられて前記内輪に向かって延在するシール部材と、
を備えるシール付き玉軸受であって、
前記内輪は、底面と、前記底面に交差する外側側面と、を備えたシール用内輪溝を有し、
前記シール部材は、芯金とシール部とを含み、
前記シール部は、前記芯金に密着する外側部と、前記外側部から径方向内方に延在する板状のリップ部と、を有し、
前記リップ部は、外側面と、前記外側面に交差する端面と、を有し、
前記端面との交差部を含む前記外側面が、前記外側側面に当接する、
ことを特徴とするシール付き玉軸受。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記リップ部の外側面と前記シール用内輪溝の外側側面との間に発生する面圧は、前記端面との交差部において最大となる、
ことを特徴とする請求項1に記載のシール付き玉軸受。
【請求項3】
前記リップ部における前記外側側面と前記端面との交差部は、エッジ形状を有する、
ことを特徴とする請求項2に記載のシール付き玉軸受。
【請求項4】
前記シール用内輪溝の前記外側側面は、前記底面から軸方向外方に向かうにつれて拡径するテーパ形状を有し、
前記リップ部の前記外側面は、前記外側部の外側面から軸方向内方に向かうにつれて縮径するテーパ形状を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のシール付き玉軸受。
【請求項5】
前記リップ部の板厚は略均一である、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のシール付き玉軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シール付き玉軸受に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
エアコンファン、冷却ファン、換気扇、クリーナー、洗濯機などの家電用モータや、汎用モータ、サーボモータ、ステッピングモータなどの産業用モータ、及び工作機械のスピンドルやエンコーダなどの回転軸は、一般的にシール部材を備えたシール付き玉軸受により回転自在に支承されている。
【0003】
特にサーボモータ用軸受においては、このシール部材からグリース及びグリース由来の物質が漏れることにより、エンコーダやブレーキが汚染され不具合が発生する恐れがある。かかる不具合を回避するには、比較的短いサイクルでのメンテナンスが必要になり、それによりランニングコストの増大を招く。
【0004】
特許文献1には、接触シールを備えた転がり軸受が開示されている。この転がり軸受において、シール溝の外側溝壁面が、軸方向外側に向かうに従って外径側に傾斜する傾斜面に形成され、シール部材は、リップの先端部が、シール溝の外側溝壁面に法線方向に当たるR形状に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-72083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されたシール部材のリップにおいて接触面圧分布が不適切であるため、シール効果が不十分であると考えられる。
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、リップ部の適切な接触面圧分布を確保することにより、優れたシール性を発揮できるシール付き玉軸受を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のシール付き玉軸受は、
内径面に外輪軌道溝を有する外輪と、
外径面に内輪軌道溝を有する内輪と、
前記内輪軌道溝と前記外輪軌道溝との間に転動自在に配置される複数の玉と、
前記玉の軸方向両側において、前記外輪に取り付けられて前記内輪に向かって延在するシール部材と、
を備えるシール付き玉軸受であって、
前記内輪は、底面と、前記底面に交差する外側側面と、を備えたシール用内輪溝を有し、
前記シール部材は、芯金とシール部とを含み、
前記シール部は、前記芯金に密着する外側部と、前記外側部から径方向内方に延在する板状のリップ部と、を有し、
前記リップ部は、外側面と、前記外側面に交差する端面と、を有し、
前記端面との交差部を含む前記外側面が、前記外側側面に当接する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、リップ部の適切な接触面圧分布を確保することにより、優れたシール性を発揮できるシール付き玉軸受を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本実施形態にかかるシール付き玉軸受の断面図である。
図2は、本実施形態のシール付き玉軸受におけるリップ部付近を拡大して示す図である。
図3は、リップ部の断面に、各部寸法を示す寸法線と符号を追加したものである。
図4は、比較例にかかるシール付き玉軸受の断面図である。
図5は、比較例のシール付き玉軸受におけるリップ部付近を拡大して示す図である。
図6は、本実施形態のシール付き玉軸受のシール部の面圧分布を示す図である。
図7は、比較例のシール付き玉軸受のシール部の面圧分布を示す図である。
図8は、サーボモータ庫内を再現した試験機の断面図である。
図9は、実施形態及び比較例の円板汚染度に関する試験結果である。
図10は、実施形態及び比較例のグリース漏れ率に関する試験結果である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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