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公開番号2024158732
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023074212
出願日2023-04-28
発明の名称プロテクタ、及び、ワイヤハーネス
出願人矢崎総業株式会社,トヨタ車体株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H02G 3/04 20060101AFI20241031BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】組付方向に対するガタつきを抑制することができるプロテクタ、及び、ワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】プロテクタ1は、配索材Wが挿通方向Xに沿って挿通されるベース部材10と、ベース部材10に対して組付方向Z1に沿って組み付けられるカバー部材20と、挿通方向Xに沿って間隔をあけて設けられ、組付方向Z1に対してベース係止面31aとカバー係止32aとが相互に係止される一対のロック機構30と、挿通方向Xに対して一対のロック機構30の間に設けられ、カバー部材20の内面に形成される当てリブ40とを含んで構成される。また、当てリブ40は、ベース係止面31aとカバー係止面32aとが相互に係止された状態で、ベース部材10の端部壁部10Kcと当接することで、組付方向Z1に沿ってカバー係止面32aをベース係止面31aに押し付ける力を発生させる当接部41を有することを特徴とする。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
導電性を有する配索材が挿通方向に沿って挿通されるベース部材と、
前記ベース部材に対して前記挿通方向と交差する組付方向に沿って組み付けられるカバー部材と、
前記挿通方向に沿って間隔をあけて設けられ、それぞれ、前記ベース部材に設けられるベース係止面と、当該ベース係止面と対応して前記カバー部材に設けられるカバー係止面とを含んで構成され、前記組付方向に対して当該ベース係止面と当該カバー係止面とが相互に係止されることで前記ベース部材と前記カバー部材とを固定する一対のロック機構と、
前記挿通方向に対して前記一対のロック機構の間に設けられ、前記カバー部材の内面から前記組付方向に沿って前記ベース部材側に突出して形成される当てリブとを備え、
前記当てリブは、前記ベース部材に対して前記カバー部材が組み付けられて前記ベース係止面と前記カバー係止面とが相互に係止された状態で、前記ベース部材の前記カバー部材側の端部壁部と当接することで前記組付方向に沿って前記カバー係止面を前記ベース係止面に押し付ける力を発生させる当接部を有することを特徴とする、
プロテクタ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記カバー部材は、前記カバー係止面を前記ベース係止面で係止する際に、前記端部壁部に当接し乗り上げた前記当てリブを支点として、前記組付方向に対して撓んで弾性変形し、前記カバー係止面と前記ベース係止面とが係止された状態で、当該カバー部材の弾性復元力によって前記カバー係止面を前記ベース係止面に押し付ける、
請求項1に記載のプロテクタ。
【請求項3】
前記ベース部材は、内部に前記配索材が挿通される収納空間部を有し、
前記当てリブは、前記当接部と連結して形成され、前記組付方向に沿って前記ベース部材側に向かって先細り形状に形成される誘導部を含んで構成され、
前記誘導部は、前記当接部から連続する外側傾斜面と、前記組付方向と交差する幅方向に対して前記収納空間部の内方側で当該外側傾斜面と向かい合って位置する内側傾斜面とによって前記先細り形状が形成される、
請求項1または2に記載のプロテクタ。
【請求項4】
前記誘導部は、前記外側傾斜面と前記内側傾斜面との間に形成される面取り部分を含んで構成され、
前記面取り部分は、連続した曲面によって構成される、
請求項3に記載のプロテクタ。
【請求項5】
導電性を有する配索材と、
前記配索材が挿通方向に沿って挿通されるベース部材と、前記ベース部材に対して前記挿通方向と交差する組付方向に沿って組み付けられるカバー部材と、前記挿通方向に沿って間隔をあけて設けられ、それぞれ、前記ベース部材に設けられるベース係止面と、当該ベース係止面と対応して前記カバー部材に設けられるカバー係止面とを含んで構成され、前記組付方向に対して当該ベース係止面と当該カバー係止面とが相互に係止されることで前記ベース部材と前記カバー部材とを固定する一対のロック機構と、前記挿通方向に対して前記一対のロック機構の間に設けられ、前記カバー部材の内面から前記組付方向に沿って前記ベース部材側に突出して形成される当てリブとを有するプロテクタとを備え、
前記当てリブは、前記ベース部材に対して前記カバー部材が組み付けられて前記ベース係止面と前記カバー係止面とが相互に係止された状態で、前記ベース部材の前記カバー部材側の端部壁部と当接することで前記組付方向に沿って前記カバー係止面を前記ベース係止面に押し付ける力を発生させる当接部を有することを特徴とする、
ワイヤハーネス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プロテクタ、及び、ワイヤハーネスに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、電線などの配索材が挿通される下カバー(ベース部材)と、下カバーに組み付けられる上カバー(カバー部材)とを備えるプロテクタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-186131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述の特許文献1に記載のプロテクタは、ベース部材に設けられた爪部とカバー部材に設けられた孔部とが嵌合することで、ベース部材とカバー部材とを組み付けることができる。しかし、このような係合機構(ロック機構)は、爪部のストロークを考慮して設計され、爪部と孔部とが嵌合した際に、爪部の係止面と孔部の係止面との間に隙間が生じるように構成されている。そのため、プロテクタは、ロック機構を介してベース部材とカバー部材とが組み付けられると、ベース部材に対するカバー部材の組付方向に沿ってガタつきが発生する。これにより、プロテクタは、例えば、車両振動に伴って異音等が発生する虞があり、改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、組付方向に対するガタつきを抑制することができるプロテクタ、及び、ワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るプロテクタは、導電性を有する配索材が挿通方向に沿って挿通されるベース部材と、前記ベース部材に対して前記挿通方向と交差する組付方向に沿って組み付けられるカバー部材と、前記挿通方向に沿って間隔をあけて設けられ、それぞれ、前記ベース部材に設けられるベース係止面と、当該ベース係止面と対応して前記カバー部材に設けられるカバー係止面とを含んで構成され、前記組付方向に対して当該ベース係止面と当該カバー係止面とが相互に係止されることで前記ベース部材と前記カバー部材とを固定する一対のロック機構と、前記挿通方向に対して前記一対のロック機構の間に設けられ、前記カバー部材の内面から前記組付方向に沿って前記ベース部材側に突出して形成される当てリブとを備え、前記当てリブは、前記ベース部材に対して前記カバー部材が組み付けられて前記ベース係止面と前記カバー係止面とが相互に係止された状態で、前記ベース部材の前記カバー部材側の端部壁部と当接することで前記組付方向に沿って前記カバー係止面を前記ベース係止面に押し付ける力を発生させる当接部を有することを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、導電性を有する配索材と、前記配索材が挿通方向に沿って挿通されるベース部材と、前記ベース部材に対して前記挿通方向と交差する組付方向に沿って組み付けられるカバー部材と、前記挿通方向に沿って間隔をあけて設けられ、それぞれ、前記ベース部材に設けられるベース係止面と、当該ベース係止面と対応して前記カバー部材に設けられるカバー係止面とを含んで構成され、前記組付方向に対して当該ベース係止面と当該カバー係止面とが相互に係止されることで前記ベース部材と前記カバー部材とを固定する一対のロック機構と、前記挿通方向に対して前記一対のロック機構の間に設けられ、前記カバー部材の内面から前記組付方向に沿って前記ベース部材側に突出して形成される当てリブとを有するプロテクタとを備え、前記当てリブは、前記ベース部材に対して前記カバー部材が組み付けられて前記ベース係止面と前記カバー係止面とが相互に係止された状態で、前記ベース部材の前記カバー部材側の端部壁部と当接することで前記組付方向に沿って前記カバー係止面を前記ベース係止面に押し付ける力を発生させる当接部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るプロテクタ、及び、ワイヤハーネスは、組付方向に対するガタつきを抑制することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態に係るプロテクタが適用されるワイヤハーネスの概略構成を表す斜視図である。
図2は、実施形態に係るプロテクタが適用されるワイヤハーネスの概略構成を表す側面図である。
図3は、実施形態に係るプロテクタの概略構成を表す分解斜視図である。
図4は、実施形態に係るプロテクタの概略構成を表す平面図である。
図5は、図4に示すA-A断面図である。
図6は、図4に示すB-B断面図である。
図7は、実施形態に係るプロテクタが適用されるワイヤハーネスの組み付け動作を表す断面図である。
図8は、実施形態に係るプロテクタが適用されるワイヤハーネスの組み付け動作を表す断面図である。
図9は、実施形態に係るプロテクタが適用されるワイヤハーネスの組み付け動作を表す側面図であり、カバー部材の組み付け動作を説明するための図である。
図10は、実施形態に係るプロテクタが適用されるワイヤハーネスの組み付け動作を表す側面図であり、カバー部材の組み付け動作を説明するための部分拡大図である。
図11は、実施形態に係るプロテクタが適用されるワイヤハーネスの組み付け動作を表す側面図であり、カバー部材の組み付け動作を説明するための部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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