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公開番号2024158464
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073685
出願日2023-04-27
発明の名称複合型不織布及び複合型不織布の製造方法
出願人日本製紙クレシア株式会社
代理人弁理士法人坂本国際特許商標事務所
主分類D04H 5/03 20120101AFI20241031BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】湿潤時の引張強度を維持しつつ、手触りの柔らかさにも優れる複合型不織布及び複合型不織布の製造方法を提供する。
【解決手段】ポリプロピレン製のスパンボンド不織布上にパルプ繊維ウェブを積層し一体化した複合型不織布であって、複合型不織布の坪量が45g/m2以上150g/m2以下、厚さが0.35mm以上1.00mm以下であり、複合型不織布の坪量に対するスパンボンド不織布の坪量の比率が17%以上26%以下であり、複合型不織布のMD方向におけるカンチレバー値(mm)を、複合型不織布の坪量(g/m2)で除した値が0.80未満であることを特徴とする、複合型不織布及び複合型不織布の製造方法を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリプロピレン製のスパンボンド不織布上にパルプ繊維ウェブを積層し一体化した複合型不織布であって、
複合型不織布の坪量が45g/m

以上150g/m

以下、厚さが0.35mm以上1.00mm以下であり、
複合型不織布の坪量に対する前記スパンボンド不織布の坪量の比率が17%以上26%以下であり、
複合型不織布のMD方向におけるカンチレバー値(mm)を、複合型不織布の坪量(g/m

)で除した値が0.80未満であることを特徴とする、複合型不織布。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記スパンボンド不織布の単体における、MD方向の破断伸び率が65%以上であることを特徴とする、請求項1に記載の複合型不織布。
【請求項3】
複合型不織布のJIS P 8135に基づく湿潤時のMD方向の引張強度WMDT(gf/25mm)を、複合型不織布の坪量(g/m

)で除した値が29以上であることを特徴とする、請求項1に記載の複合型不織布。
【請求項4】
複合型不織布のJIS P 8135に基づく湿潤時のMD方向の引張強度WMDTが1900gf/25mm以上であることを特徴とする、請求項1に記載の複合型不織布。
【請求項5】
複合型不織布のMD方向におけるカンチレバー値が75.0mm未満であることを特徴とする、請求項1に記載の複合型不織布。
【請求項6】
ポリプロピレン製のスパンボンド不織布上にパルプ繊維ウェブを積層し一体化する、複合型不織布の製造方法であって、
前記スパンボンド不織布の単体におけるMD方向の破断伸び率が65%以上であり、
複合型不織布の坪量が45g/m

以上150g/m

以下、厚さが0.35mm以上1.00mm以下であり、
複合型不織布の坪量に対する前記スパンボンド不織布の坪量の比率が17%以上26%以下であることを特徴とする、複合型不織布の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複合型不織布及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
水や汚れを拭き取るためのワイパーとして、紙製のワイパーや不織布製のワイパーがよく知られている。
【0003】
しかし、近年はそれ以外にもパルプ繊維と合成繊維を積層又は混載した、いわゆる複合型不織布のワイパーが販売されている。
【0004】
ワイパーに用いられる複合型不織布の特徴として、吸水性、使用感(拭き心地、手持ちのボリューム感)、丈夫さ(強度)、繊維の脱落の少なさ等が挙げられる。
【0005】
また、複合型不織布の製造方法として、水性、油性の液体の吸液性に富むパルプ繊維と強度に優れる合成繊維を使ったスパンボンド不織布を水流交絡し、強度と吸液性を両立させたシートを製造する技術がある。
このとき、パルプ繊維ウェブは一般的な湿式抄紙法、又は乾式エアレイドにて供給することができる。また、湿式抄紙で抄造したシートとしても供給することができる。
【0006】
そのような複合型不織布の先行技術文献として、例えば、特許文献1には、スパンボンド不織布上にパルプ繊維ウェブを積層し一体化してある複合型の不織布ワイパーであって、スパンボンド不織布は、紡糸された樹脂繊維を接続する複数の融着点を含んで形成されており、前記融着点の1個の面積が0.10~0.50mm

であり、かつ、当該融着点の面積率が7~20%に設定されており、パルプ繊維ウェブの坪量は30~70g/m

である、ことを特徴とする複合型不織布ワイパーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2020-051010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来のパルプとスパンボンド不織布からなる複合型不織布は、対人向けの拭き取り等においてはシートが固いことが多く、柔らかさ(風合い)の改善が望まれている。
【0009】
しかし、スパンボンド不織布の配合比を下げること等でシート柔らかさは向上するが、今度は拭き取り時の強度が低下し、特にシートが湿潤状態における拭き取りに支障が生じることが多かった。また、水流交絡時にパルプ繊維の脱落等が起こりやすくなり、操業性も悪化するという問題もあった。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、湿潤時の引張強度を維持しつつ、手触りの柔らかさにも優れる複合型不織布及び複合型不織布の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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