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公開番号
2024158188
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023073172
出願日
2023-04-27
発明の名称
多接点コイルばねを備えたオス端子
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01R
13/24 20060101AFI20241031BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】メス端子への挿入力を低減することのできる、多接点コイルばねを備えたオス端子を提供すること。
【解決手段】オス端子1は、円柱状の挿入部12を有する端子本体10と、端子本体10に取り付けられる環状の多接点コイルばね11とを備えている。メス端子2に挿入される挿入部12の外周面上には、当該挿入部12の中心軸に対して傾斜する傾斜面に沿って、多接点コイルばね11を収納するばね収納環状溝13が形成されている。ばね収納環状溝13に取り付けられた多接点コイルばね11は、挿入部12の外周面よりも径外方向に出ている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
円柱状の挿入部を有する端子本体と、
前記端子本体に取り付けられる環状の多接点コイルばねと、を備えており、
前記挿入部の外周面上に、当該挿入部の中心軸に対して傾斜する傾斜面に沿って、前記多接点コイルばねを収納するばね収納環状溝が形成されており、
前記ばね収納環状溝に取り付けられた前記多接点コイルばねが、前記挿入部の外周面よりも径外方向に出ている、多接点コイルばねを備えたオス端子。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記挿入部が、基端部と、当該基端部の先端に嵌合された先端部とを備えており、
前記基端部が、前記ばね収納環状溝の環状底面及び基端側環状内側面を構成する、前記傾斜面に沿って形成された段部を有し、
前記先端部の前記基端部側の端面が、前記ばね収納環状溝の先端側環状内側面を構成する、前記傾斜面に沿って形成された傾斜端面である、請求項1に記載の多接点コイルばねを備えたオス端子。
【請求項3】
前記端子本体が、前記挿入部と一体的に形成されたフランジを備えており、
前記フランジが、前記挿入部の外周面よりも前記中心軸に対して直角な径外方向に延出されている、請求項2に記載の多接点コイルばねを備えたオス端子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、多接点コイルばねを備えたオス端子に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1は、多接点コイルばねを用いたオスメス端子の電気的接続構造を開示している。当該接続構造では、円筒状のメス端子に円柱状のオス端子が挿入される。メス端子の内周面上にはその中心軸に垂直な面に沿って環状の溝が形成されており、当該溝に環状の多接点コイルばねが収納されている。オス端子をメス端子に挿入すると、オス端子の先端によってコイルばねが径外方向に変形されて、オス端子のさらなる挿入が許容されるようになっている。
【0003】
この接続構造では、オス端子の外周面上にも対応する環状の溝が形成されており、メス端子に嵌められたコイルばねとオス端子の溝の位置が一致する挿入位置でコイルばねの変形が復元して、オス端子がメス端子にラッチされる。この接続状態では、オス端子、多接点コイルばね、及び、メス端子へと導通経路が形成される。上述した挿抜可能なラッチタイプではなく、コイルばねや溝断面の形状を工夫して挿入は可能であるが抜き取り不可のロックタイプの接続構造もある。オス端子の外周面上に溝を形成しない、ラッチ機能のない挿抜可能なホールドタイプの接続構造もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-122318号公報
特開2013-101970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記構造では、オス端子のメス端子への挿入時にオス端子の先端でコイルばねを径外方向に変形させる際の挿入力が大きくなるという問題があった。コイルばねが径外方向に一旦変形されてその内径が拡張されれば挿入力は下がるが、オス端子を挿入してその先端でコイルばねを径外方向に変形させるまでに大きな力が必要である。また、上記特許文献2には、類似の接続構造を開示している。メス端子の内周面上に多接点コイルばねを螺旋状に取り付ける螺旋状の溝が形成された接続構造が開示されている。しかし、このような接続構造では、多接点コイルばねをメス端子の内周面上に螺旋状に取り付けるのが難しく、かつ、多接点コイルばねが外れやすい。
【0006】
本発明の目的は、メス端子への挿入力を低減することのできる、多接点コイルばねを備えたオス端子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の多接点コイルばねを備えたオス端子は、円柱状の挿入部を有する端子本体と、前記端子本体に取り付けられる環状の多接点コイルばねと、を備えており、前記挿入部の外周面上に、当該挿入部の中心軸に対して傾斜する傾斜面に沿って、前記多接点コイルばねを収納するばね収納環状溝が形成されており、前記ばね収納環状溝に取り付けられた前記多接点コイルばねが、前記挿入部の外周面よりも径外方向に出ている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、メス端子への挿入力を低減することのできる、多接点コイルばねを備えたオス端子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係るオス端子と当該オス端子が挿入されるメス端子とにより構成される電気的接続構造を示す斜視図(非接続状態)である。
上記接続構造の断面図(接続状態)である。
上記接続構造におけるオス端子のメス端子への挿入ストロークとのオス端子の挿入力との関係を示すグラフである。
比較例の接続構造におけるオス端子のメス端子への挿入ストロークとのオス端子の挿入力との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて実施形態に係るオス端子1について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は実際の比率と異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
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