TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024157534
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-07
出願番号2024068121
出願日2024-04-19
発明の名称極低温流体を供給するための装置及びタンクを充填するための設備
出願人レール・リキード-ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類F17C 7/00 20060101AFI20241030BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】本発明は、加圧極低温流体を供給するための供給装置に関する。
【解決手段】圧送される極低温液体のための内側タンク(2)と、内側タンク(2)の周りの外側タンク(3)とからなる断熱容器を備え、本供給装置(1)は圧送システム(9、10)を備え、圧送システムは、内側タンク(2)内に設置されてその中の極低温液体を圧送するための下端部を備え、本供給装置(1)は、内側タンク(2)を満たすための極低温液体送込み回路(4)と、圧送システム(9、10)によって圧送された極低温液体を内側タンク(2)から移送するための送出回路(7)とを更に備え、圧送システムは、アクチュエータ(19)、好ましくはリニアアクチュエータによって作動される少なくとも1つのピストンポンプ(9、10)を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
加圧極低温流体を供給するための供給装置であって、前記供給装置は、圧送される極低温液体、例えば液体水素を貯蔵するように設計された容積を画定する内側タンク(2)と、前記内側タンク(2)の周りに配置され、前記内側タンク(2)の周りに密閉容積を画定する外側タンク(3)とからなる断熱容器を備え、前記供給装置(1)が使用状態にあるとき、前記内側タンク(2)及び前記外側タンク(3)は、垂直に延在し、その上端においてカバー(11、12、13)のセットによって閉鎖されており、前記供給装置(1)は、前記カバー(11、12、13)のセットに取り付けられた圧送システム(9、10)を備え、前記圧送システムは、前記内側タンク(2)によって画定された前記容積内に設置され、かつその中の前記極低温液体を圧送するように設計された下端部を備え、前記供給装置(1)は、前記内側タンク(2)に極低温流体を供給するように設計された極低温液体送込み回路(4)と、前記圧送システム(9、10)によって圧送された前記極低温液体を前記内側タンク(2)から移送するように設計された送出回路(7)とを更に備える、供給装置において、
前記圧送システムが、アクチュエータ(19)、好ましくはリニアアクチュエータによって作動される2つのピストンポンプ(9、10)を備え、2つの前記ピストンポンプが、前記送出回路(7)に並列に接続され、前記送出回路(7)を通って圧送される極低温液体の連続流を確実にするためにオフセット式で作動されるように設計されており、すなわち、交互する2つの前記ピストンポンプ(9、10)が、並列に使用され、一定の圧力で連続流を送出する単一の圧縮段階を形成することを特徴とする、供給装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記カバー(11、12、13)のセットが、第1のカバー(12)及び第2のカバー(13)を備え、前記第2のカバー(13)が前記第1のカバー(12)の開口部を閉鎖し、前記第2のカバー(13)が、前記圧送システム(9、10)のための支持体を形成し、前記第1のカバー(12)に密閉して及び取り外し可能に取り付けられており、前記第2のカバー(13)が取り付け又は取り外しされたときに、前記圧送システムが、前記断熱容器に対して垂直に取り付け又は取り外しされるように設計されていることを特徴とする、請求項1に記載の供給装置。
【請求項3】
前記送出回路(7)が、前記圧送システム(9、10)の前記下端部に接続された下端部と、前記第1、第2のカバー(12、13)のセットに接続された上端部とを有する送出ラインを備え、前記供給装置(1)が使用状態にあるとき、前記送出ラインの一部が、圧送される前記極低温液体に浸漬されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の供給装置。
【請求項4】
前記送出ライン(7)の前記上端部が、前記第2のカバー(13)に接続されており、前記第2のカバーにおいて開口していることを特徴とする、請求項2に従属する請求項3に記載の供給装置。
【請求項5】
前記極低温液体送込み回路(4)は、弁のセットを備え、前記外側タンク(3)によって前記内側タンク(2)の周りに画定された前記密閉容積を通ることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の供給装置。
【請求項6】
前記カバー(11、12、13)のセットが、前記外側タンク(3)によって前記内側タンク(2)の周りに画定された前記密閉容積を通る脱気ライン(8、120、140、15)のセットに接続された少なくとも1つの脱気出口通路(6)を備えることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の供給装置。
【請求項7】
前記脱気ライン(8、120、140、15)のセットが、前記内側タンク(2)の上端部に接続された第1の端部と、前記断熱容器の外側の継手(17)に通じる第2の端部とを有する第1の脱気ライン(8)を備えることを特徴とする、請求項6に記載の供給装置。
【請求項8】
前記第1の脱気ライン(8)が弁(14)を備えることを特徴とする、請求項6に記載の供給装置。
【請求項9】
前記脱気ライン(8、120、140、15)のセットが、前記第1の脱気ライン(8)に接続された第1の端部と、前記断熱容器の外側の継手又は通路に通じる第2の端部とを有する少なくとも1つの第2の脱気ライン(120、140)を備えることを特徴とする、請求項6又は7に記載の供給装置。
【請求項10】
前記供給装置が、弁(18)が設けられた及び/又は前記断熱容器の外側に位置する感圧性安全弁(16)に接続された少なくとも1つの第2の脱気ライン(15)を含むことを特徴とする、請求項9に記載の供給装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、極低温流体を供給するための装置及びタンクを充填するための設備に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【0002】
本発明は、より具体的には、加圧極低温流体を供給するための装置に関し、本装置は、圧送される極低温液体、例えば液体水素を貯蔵するように設計された容積を画定する内側タンクと、内側タンクの周りに配置され、内側タンクの周りに密閉容積を画定する外側タンクとからなる断熱容器を備え、装置が使用状態にあるとき、内側タンク及び外側タンクは、垂直に延在し、その上端においてカバーのセットによって閉鎖されており、本装置は、カバーのセットに取り付けられた圧送システムを備え、圧送システムは、内側タンクによって画定された容積内に設置され、かつその中の極低温液体を圧送するように設計された下端部を備え、本装置は、内側タンクに極低温流体を供給するように設計された極低温液体送込み回路と、圧送システムによって圧送された極低温液体を内側タンクから移送するように設計された送出回路とを更に備える。
【背景技術】
【0003】
この加圧液体水素を車両に供給するためのプロジェクトは、温度、圧力、及び流量に関する期待される性能レベルの達成に関して課題を呈する。
【0004】
現在の解決手段は、工業製品供給用途で液体水素を圧送すること(液体移送)、又はその次に非常に高圧で気化される液体水素を圧送することを伴う。
【発明の概要】
【0005】
本発明の1つの目的は、先行技術の上記欠点の全部又は一部を克服することである。
【0006】
このために、本発明に係る装置は、上記プリアンブルに与えられたその包括的規定にしたがう他の点において、圧送システムが、アクチュエータ、好ましくはリニアアクチュエータによって作動される少なくとも1つのピストンポンプを備えることを本質的に特徴とする。
【0007】
更に、本発明の実施形態は、
- 圧送システムが、送出回路に並列に接続され、かつ送出回路を通って圧送される極低温液体の連続流を確実にするためにオフセット式で作動されるように設計された2つのピストンポンプを備え、
- カバーのセットが、第1のカバー及び第2のカバーを備え、第2のカバーが第1のカバーの開口部を閉鎖し、第2のカバーが、圧送システムのための支持体を形成し、第2のカバーに密閉して及び取り外し可能に取り付けられており、第2のカバーが取り付け又は取り外しされたときに、圧送システムが、容器に対して垂直に取り付け又は取り外しされるように設計されており、
- 送出回路が、圧送システムの下端部に接続された下端部と、カバーのセットに接続された上端部とを有する送出ラインを備え、装置が使用状態にあるとき、送出ラインの一部が、圧送される極低温液体に浸漬され、
- 送出ラインの上端部が、第2のカバーに接続され、第2のカバーにおいて開口しており、
- 極低温液体送込み回路が、弁のセットを備え、外側タンクによって内側タンクの周りに画定された密閉容積を通り、
- カバーのセットが、外側タンクによって内側タンクの周りに画定された密閉容積を通る脱気ラインのセットに接続された少なくとも1つの脱気出口通路を備え、
- 脱気ラインのセットが、内側タンクの上端部に接続された第1の端部と、容器の外側の継手に通じる第2の端部とを有する第1の脱気ラインを備え、
- 第1の脱気ラインが弁を備え、
- 脱気ラインのセットが、第1の脱気ラインに接続された第1の端部と、容器の外側の継手又は通路に通じる第2の端部とを有する少なくとも1つの第2の脱気ラインを備え、
- 本装置が、弁が設けられた及び/又は容器の外側に位置する感圧性安全弁に接続された少なくとも1つの第2の脱気ラインを含み、
- 圧送システムが、内側タンク内で垂直に延在するピストンロッドを備え、本装置が、内側タンクの内側のピストンロッドの周りに取り付けられた、圧送システムのための支持及びガイド構造を備え、本装置が、支持及びガイド構造の周りに介在された断熱構造を更に備え、
- 断熱構造が、第2のカバーと支持及びガイド構造の下端部との間で第2のカバーに堅固に接続されており、
- 断熱構造が、断熱発泡体層のセット及び/又は熱遮蔽体のセットの垂直スタックを備え、
- 本装置が、容器の外側の継手又は通路に通じる第1の端部と、送込み回路に接続された第2の端部とを有する少なくとも1つのラインを備えるパージ回路を備え、
- 内側タンクが、内側タンク内の圧力を測定する圧力センサ、内側タンク内の温度を測定する温度センサ、及び内側タンク内の液面を測定する液面センサ、のうちの少なくとも1つを備える液面を監視及び調節するためのシステムを有し、
- 圧送された流体流れを測定及び処理するための弁及び部材のセットが、外側タンクによって内側タンクの周りに画定された密閉容積内に設置される、という特徴のうちの1つ又は複数を含み得る。
【0008】
また本発明は、加圧極低温流体、特に液化水素をタンクに充填するための設備に関し、本設備は、上記又は下記の特徴のいずれか1つに係る少なくとも1つの流体供給装置を備え、極低温液体送込み回路は、液化極低温流体の少なくとも1つの供給源に接続されるように設計されており、本設備は、充填されるタンクに接続されるように設計された一端を有する移送ラインが設けられた少なくとも1つの加圧極低温流体分配器を備え、本設備は、少なくとも1つの流体供給装置の送出回路を少なくとも1つの流体分配器に接続する分配回路を備える。
【0009】
他の可能な顕著な特徴によれば、
- 本設備は、分配回路を介して1つ又は複数の流体分配器に並列に接続されたいくつかの流体供給装置を備え、分配回路は、共通分配ラインと、1つ又は複数の流体供給装置から1つ又は複数の流体分配器への流体の選択的移送を可能にするように設計された分配弁のセットとを備え、
- 本設備は、少なくとも1つの流体供給装置の極低温液体送込み回路に接続された極低温液体の少なくとも1つの供給源を備え、
- 流体分配器は、移送ラインと、ガス回収部材、例えば極低温液体の供給源とに接続された加圧ガス回収回路を備え、
- 流体分配器は、移送ラインに接続された一端と、ガス回収部材、例えば極低温液体の供給源に接続された、及び/又は煙道に接続された一端とを有するガス回収回路を備え、
- 本設備は、フラッシングガス、例えば窒素の貯留物(reserve)と、フラッシングガスの貯留物を流体分配器の移送ラインに及び1つ又は複数の供給装置に接続するパージネットワークとを備える。
【0010】
本発明はまた、特許請求の範囲内の上記又は下記の特徴の任意の組合せを備える任意の代替の装置又は方法に関することもできる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

武蔵医研株式会社
圧力調整装置
5か月前
サムテック株式会社
蓄圧器ラック
2か月前
個人
高齢者用スプレー缶残留ガス抜き具
3か月前
大阪瓦斯株式会社
ガス監視システム
3か月前
有限会社 両国設備
液体容器の加熱器
14日前
川崎重工業株式会社
液化水素設備
5か月前
川崎重工業株式会社
液化水素設備
5か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
7か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
3か月前
川崎重工業株式会社
平底円筒タンク
3か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
3か月前
川崎重工業株式会社
液化ガスタンク
8か月前
川崎重工業株式会社
液化ガスタンク
8か月前
川崎重工業株式会社
液化ガスタンク
8か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
8か月前
株式会社神戸製鋼所
ガス供給システム
今日
株式会社ハイドロネクスト
水素活用システム
3か月前
トヨタ自動車株式会社
高圧タンク
14日前
川崎重工業株式会社
粒状断熱材充填装置
6か月前
株式会社タツノ
校正装置
4か月前
株式会社三井E&S
燃料供給装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
高圧タンク
7か月前
川崎重工業株式会社
液化水素貯蔵タンク
3か月前
昭和産業株式会社
検視配管
5か月前
株式会社タツノ
充填ノズル
14日前
本田技研工業株式会社
タンクユニット
2か月前
トヨタ自動車株式会社
水素供給装置
3か月前
イビデンケミカル 株式会社
水素貯蔵容器
1か月前
豊田合成株式会社
圧力容器
2か月前
株式会社タツノ
ガス充填装置
6か月前
豊田合成株式会社
ガス容器
6か月前
豊田合成株式会社
圧力容器
2か月前
株式会社タツノ
ガス充填装置
6か月前
トヨタ自動車株式会社
貯蔵モジュール
6か月前
豊田合成株式会社
圧力容器
6か月前
豊田合成株式会社
ガス容器
6か月前
続きを見る