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公開番号
2024157386
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-07
出願番号
2023071722
出願日
2023-04-25
発明の名称
定着装置および画像形成装置
出願人
シャープ株式会社
代理人
弁理士法人あーく事務所
主分類
G03G
15/20 20060101AFI20241030BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】用紙がペーパーガイドの搬送経路における幅方向の中間部のみを覆うように通過する形態の印刷を行った後で前記用紙が前記ペーパーガイドの搬送経路における幅方向全域を覆うように通過する形態の印刷を行う状況において、前記搬送経路における幅方向のサイズが異なる複数のペーパーガイドを用いることなく、前記後の印刷の定着過程で前記用紙へのトナーの転移を抑制または防止する。
【解決手段】画像形成装置1の定着装置30の導入部には、ペーパーガイド33が配置されている。ペーパーガイド33は、前記用紙を前記導入部に導く搬送経路の幅方向に亘って配置されており、ペーパーガイド33の搬送経路における幅方向の一端部および他端部は、前記用紙に接触しないように後退される段下がり面35とされている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
表面にトナー像が転写された記録媒体が導入される導入部と、前記導入された記録媒体を加熱および加圧して前記トナー像を前記記録媒体に定着させる定着部材と、を備えた定着装置であって、
前記導入部には、前記記録媒体を前記定着部材に案内するペーパーガイドが配置されており、
前記ペーパーガイドは、前記記録媒体を前記導入部に導く搬送経路の幅方向に亘って配置されており、
前記ペーパーガイドの搬送経路における幅方向の一端部および他端部は、前記記録媒体に接触しないように後退される段下がり面とされていることを特徴とする定着装置。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の定着装置において、
前記段下がり面には、前記記録媒体に接触して当該記録媒体を前記段下がり面から離間させる突起部が設けられていることを特徴とする定着装置。
【請求項3】
請求項2に記載の定着装置において、
前記突起部は、前記ペーパーガイドにおいて前記記録媒体の搬送方向の上流側から下流側に延びるようなリブ状体とされ、かつ前記搬送方向の中間位置から前記ペーパーガイドの搬送経路における幅方向の一端側および他端側へ向けて前記記録媒体との接触位置を変化するように斜め姿勢とされていることを特徴とする定着装置。
【請求項4】
請求項3に記載の定着装置において、
前記突起部は、前記段下がり面それぞれに複数平行に隣り合うように設けられていることを特徴とする定着装置。
【請求項5】
請求項2に記載の定着装置において、
前記突起部は、前記段下がり面からの突出量が前記搬送方向の上流側で低く、下流側で高くなるように形成されていることを特徴とする定着装置。
【請求項6】
請求項2から5までのいずれか1項に記載の定着装置において、
前記ペーパーガイドは、導電性部材で形成されており、前記突起部は、前記ペーパーガイドとは別体でかつ当該ペーパーガイドとは異なる導電性部材で形成されていることを特徴とする定着装置。
【請求項7】
請求項1から5までのいずれか1項に記載の定着装置を備える画像形成装置。
【請求項8】
請求項6に記載の定着装置を備える画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、定着装置および画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、画像形成装置では、画像転写部によりトナー像を用紙に転写させた後、定着装置により加熱、加圧して定着させることにより前記用紙に画像を形成する。
【0003】
このような画像形成装置において、例えばA4R用紙のフルブリード(縁無)印刷を行う場合、用紙が定着装置の導入部に設置される帯板状のペーパーガイドの搬送経路における幅方向の中間部のみを覆って前記ペーパーガイドの搬送経路における幅方向の一端部および他端部を露呈するように通過する形態になるため、画像転写部によりトナー像が転写された用紙が前記定着装置の導入部に導入される過程で、前記用紙端部付近に転写されているトナーが飛散し、当該トナーが前記ペーパーガイドの搬送経路における幅方向の一端部および他端部に付着して堆積することがある。
【0004】
これにより、前記印刷の後で例えばA3用紙やA4用紙の普通印刷を行う場合、当該用紙が前記ペーパーガイドの搬送経路における幅方向の全域を覆うように通過する形態になるため、当該用紙に前記ペーパーガイドの搬送経路における幅方向の一端部および他端部に堆積したトナーが転移して、当該用紙を汚すことがある。
【0005】
前記のような印刷を行う状況において、前記後の印刷で用いる用紙へのトナーの転移を抑制または防止する例として、例えば「画像形成装置において、問題とならない枚数の範囲内で、次に通紙する用紙の裏面に、転写されなかったトナーを積極的に付着させて、搬送ガイド部材上にトナーを堆積させないようにする」(特許文献1)ことが知られている。
【0006】
また、別の例として、「画像形成装置において、縁なし記録を実現するために記録シートより大きな画像形成領域を設けたために、記録シートの縁に付着した剰余トナーを清掃部材で清掃し、縁汚れを抑制する」(特許文献2)ことが知られている。
【0007】
さらに、別の例として、「画像形成装置において、記録用紙の両端部に付着したトナーの除去の必要度を考慮して、当該トナーを適切に除去する」(特許文献3)ことが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2008-096636号公報
特開2009-48086号(特許第4979512号)公報
特開2014-206584号(特許第6136495号)公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本開示人は、前記のような印刷を行う状況において、前記後の印刷で用いる用紙へのトナーの転移を抑制または防止するために、前記搬送経路における幅方向のサイズが異なる複数のペーパーガイドを予め用意し、印刷の形態毎に適したサイズのペーパーガイドに付け替えることを考えた。
【0010】
しかしながら、その場合、複数のサイズ違いのペーパーガイドを用意する必要がある他、前記ペーパーガイドを付け替えるための手間がかかるなど、改善の余地がある。
(【0011】以降は省略されています)
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