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公開番号
2024156566
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-06
出願番号
2023071148
出願日
2023-04-24
発明の名称
折返し装置、被服折畳み装置、被服折返し方法、折畳み装置、折返し方法
出願人
帝人エンジニアリング株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
D06F
89/02 20060101AFI20241029BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約
【課題】簡単な構造で、第1部分を折り返すことができる折返し装置等を提供する。
【解決手段】折返し装置(5)は、上面と下面とを有し、上面を投影してみたときに、主体部分(91)と第1部分(93)とを有する対象物(9)の第1部分(93)を折返し線95に沿って主体部分(91)の上面側に折り返し、対象物(9)の上面側であって折返し線95に沿って配される第1部材51と、折り返す前の第1部分(93)における下面の下側から第1部材51の上方を通って折返し方向に移動する第2部材55とを備える。
【選択図】図1B
特許請求の範囲
【請求項1】
上面と下面とを有し、前記上面を投影してみたときに、主体部分と第1部分とを有する対象物の前記第1部分を折返し線に沿って前記主体部分の前記上面側に折り返す折返し装置において、
前記対象物の前記上面側であって前記折返し線に沿って配される第1部材と、
折り返す前の前記第1部分における前記下面の下側から前記第1部材の上方を通って折返し方向に移動する第2部材と
を備える、
折返し装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記対象物は、被服であり、
前記第2部材は、前記被服の前記下面に沿って延伸し且つ第2回転軸回りに回転可能な第2棒状部を有し、
前記第2部材の前記折返し方向への移動は、前記第2回転軸回りを回転することで、前記第2棒状部が移動し、
前記第2回転軸の軸方向が前記上面と直交する方向と平行である、
請求項1に記載の折返し装置。
【請求項3】
前記第2部材は、上方に上昇した後に、前記第2回転軸回りを前記折返し方向に回転する、
請求項2に記載の折返し装置。
【請求項4】
前記第1部材は、前記被服の前記上面を前記折返し線に沿って延伸する第1棒状部を有し、
前記第1棒状部は、前記折返し方向に回転する前記第2棒状部が前記第1棒状部を超えた後に、前記折返し線から離れる、
請求項2に記載の折返し装置。
【請求項5】
前記対象物は、被服であり、
前記第1部材は、前記被服の前記上面に沿って延伸する第1棒状部を有し、
前記第1部材の前記折返し線への配置は、次の(1)~(3)の何れか1つによって、行われる、
請求項1に記載の折返し装置。
(1)前記第1棒状部が前記上面と直交する方向と平行な第1回転軸回りに回転可能な場合、前記第1棒状部が前記第1回転軸回りに回転することによって
(2)前記第1部材は、前記折返し線に沿うように移動可能な前記第1棒状部を有する場合、前記第1棒状部が前記折返し線に近づくように移動することによって
(3)前記第1部材は、前記折返し線に沿って移動可能な1個又は2個の前記第1棒状部を有する場合、前記第1棒状部が前記折返し線に沿って前記被服との重なりが多くなる向きに移動することによって
【請求項6】
前記第2部材は、前記被服の前記下面に沿って延伸し且つ第2回転軸回りに回転可能な第2棒状部を有し、
前記第2部材は、上方に上昇した後に、前記第2回転軸回りを前記折返し方向に回転し、
前記第1棒状部は、前記折返し方向に回転する前記第2棒状部が前記第1棒状部を超えた後に、次の(1)~(3)の何れか1つによって、前記主体部分の外側に移動する、
請求項5に記載の折返し装置。
(1)前記第1棒状部が前記第1回転軸回りに回転可能な場合、前記第1棒状部が前記折返し線から離れるように前記第1回転軸回りに回転することによって
(2)前記第1棒状部が前記折返し線に沿うように移動可能な場合、前記第1棒状部が前記折返し線から離れるように移動することによって
(3)前記第1棒状部が前記折返し線に沿って移動可能な場合、前記第1棒状部が前記折返し線に沿って前記被服との重なりが少なくなる向きに移動することによって
【請求項7】
前記第2部材は、前記第1棒状部が前記主体部分の外側に移動した後に、前記第2回転軸回りを前記折返し方向と反対方向に回転する、
請求項6に記載の折返し装置。
【請求項8】
前記折返し線は、前記被服の脇部分に位置する、
請求項2~7の何れか1項に記載の折返し装置。
【請求項9】
対象物用の設置面と、
前記設置面上に設置された前記対象物の第1部分を折り返す折返しユニットと
を備える折畳み装置において、
前記折返しユニットは、請求項1に記載の折返し装置である、
折畳み装置。
【請求項10】
被服用の設置面と、
前記設置面上に設置された前記被服の第1部分を折り返す折返しユニットと
を備える被服折畳み装置において、
前記折返しユニットは、請求項2~7の何れか1項に記載の折返し装置である、
被服折畳み装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、被服や対象物の第1部分を折り返す装置及び方法に関するものである。
続きを表示(約 4,000 文字)
【背景技術】
【0002】
シャツ等の衣服を折畳む装置として、例えば、「シャツをセットする受け台の両側に、上下方向に交互にすき間を開けて受け台の下方にスライドする複数の折り板を設け、最下位置にない折り板の側辺を、受台の長手方向に対して傾斜させる。上側の折り板から順に受け台の下方にスライドさせてシャツの袖を折りたたむと、折り板の底片の傾斜によって袖が方向変換されて折りたたまれる」装置が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平4-242700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記折畳み装置は、構造及び動作の制御が複雑である。
本発明は、簡単な構造で、第1部分を折り返すことができる装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る折返し装置は、上面と下面とを有し、前記上面を投影してみたときに、主体部分と第1部分とを有する対象物の前記第1部分を折返し線に沿って前記主体部分の前記上面側に折り返す折返し装置において、前記対象物の前記上面側であって前記折返し線に沿って配される第1部材と、折り返す前の前記第1部分における前記下面の下側から前記第1部材の上方を通って折返し方向に移動する第2部材とを備える。
本発明に係る折畳み装置は、対象物用の設置面と、前記設置面上に設置された前記対象物の第1部分を折り返す折返しユニットとを備える折畳み装置において、前記折返しユニットは、上記の折返し装置である。
本発明に係る被服折畳み装置は、被服用の設置面と、前記設置面上に設置された前記被服の第1部分を折り返す折返しユニットとを備える被服折畳み装置において、前記折返しユニットは、上記の折返し装置であって対象物が被服である。
本発明に係る被服折返し方法は、上面と下面とを有し、前記上面を投影してみたときに、主体部分と第1部分とを有する被服の前記第1部分を折返し線に沿って前記被服の前記主体部分の前記上面側に折り返す被服折返し方法において、前記被服の前記上面側であって前記折返し線に沿って第1部材を配置する工程と、前記被服の前記第1部分における前記下面に対向して配された第2部材を、前記第1部材の上方を通って折返し方向に移動させる工程とを、この順で行う。
本発明に係る折返し方法は、対象物の第1部分を折返し線に沿って上面側に折り返す折返し方法において、前記対象物の前記上面であって前記折返し線に沿って第1部材を配置する工程と、前記対象物の前記第1部分の下面側に配された第2部材を、前記第1部材の上方を通って折返し方向に移動させる工程とを、この順で行う。
【発明の効果】
【0006】
本発明の折返し装置等によれば、簡単な構造で、第1部分を折り返すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態の折畳み装置を上方から見た斜視図であって被服を広げた状態を示す図である。
実施形態の折畳み装置を上方から見た斜視図であって片方の長袖部が折り返された状態を示す図である。
左側の折返しユニットの拡大斜視図である。
左側の折返しユニットを側方から見た図である。
第1棒状部が折返し線に沿って配された状態を上方から見た図である。
第1棒状部が折返し線に沿って配され、第2部材が反時計回りの向きに回転し且つ第1棒状部に達していない状態を上から見た状態である。
第1棒状部が折返し線に沿って配され、第2部材が反時計回りの向きに移動し且つ第1棒状部を超えた状態を上から見た状態である。
第1棒状部が折返し線に沿って配され、第2部材が反時計回りの向きに移動して長袖部が折り返された状態を上から見た状態である。
第2実施形態の第1及び第2部材の動作を説明する図であり、第1棒状部及び第2棒状部が待機位置にある状態を上方から見た図である。
第2実施形態の第1及び第2部材の動作を説明する図であり、第1棒状部が折返し線に沿って配された状態を上方から見た図である。
第2実施形態の第1及び第2部材の動作を説明する図であり、第1棒状部が折返し線に沿って配され、第2部材が折返し方向にスライドし且つ第1棒状部を超えた状態を上から見た状態である。
第2実施形態の第1及び第2部材の動作を説明する図であり、第1棒状部が折返し線に沿って配され、第2部材が折返し方向にスライドして長袖部が折り返された状態を上から見た状態である。
第3実施形態の第1部材が待機位置にある状態を上方から見た図である。
第3実施形態の第1棒状部が折返し線に沿って移動している状態を上方から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<概要>
1.折返し装置
第1の折返し装置は、
上面と下面とを有し、前記上面を投影してみたときに、主体部分と第1部分とを有する対象物の前記第1部分を折返し線に沿って前記主体部分の前記上面側に折り返す折返し装置において、
前記対象物の前記上面側であって前記折返し線に沿って配される第1部材と、
折り返す前の前記第1部分における前記下面の下側から前記第1部材の上方を通って折返し方向に移動する第2部材と
を備える。
これにより、簡単な構造で、第1部分を折り返すことができる。
ここでいう「第1部材」及び「第2部材」は、板状部材、棒状部材、これらを組み合わせた部材を含み、1個の部材又は複数個の部材で構成されてもよい。
第1部材が「折返し線に沿って配される」は、「折返し線上に配される」場合、「折返し線上に位置せずにその周辺に配される」場合、「上側から見たときに折返し線と交差しない状態で配される」場合、「上側から見たときに折返し線と交差する状態で配される」場合を含み、各場合に対して、更に、「第1部材の一部又は全部が対象物に接触する状態で配される」場合、「第1部材の一部又は全部が対象物を上側から押さえる状態で配される」場合、「第1部材の一部又は全部が対象物に接触しない状態で配される」場合を含む。また、第1部材の配置は、回転移動、スライド移動、延伸(伸縮)移動、昇降移動、これらの組合せの移動により行われ、第1部材が対象物に対して移動してもよいし、対象物が第1部材に対して移動してもよいし、第1部材と対象物とが移動してもよい。
第2部材において、「前記第1部分における前記下面の下側から前記第1部材の上方を通って折返し方向に移動する」は、「対象物が配される前から第1部分の下側に第2部材が位置し、対象物が配された後に移動する」場合、「対象物が配された後に第2部材が下側に配され、その後に移動する」場合を含み、対象物の下側に位置する状態において、「対象物が平坦である」状態、「対象物が第2部材により隆起している」状態、「対象物が第2部材により没入している」状態を含む。
第2部材が「第1部材の上方を通って折り返し方向に移動する」とは、第1部分が折り返されればよく、「第1部分の折返し方向と一致する方向に第2部材が移動する」場合、「第1部分の折返し方向と一部が一致する方向に第2部材が移動する」場合(折返し方向と、折返し方向と一致しない方向との両方向に移動するような場合)、「第1部分の折返し方向と一致しない方向に第2部材が移動する」場合を含む。実施形態を用いて説明すると、折返し方向は、折返し線に対して直交する方向であり、第1実施形態では第2部材は回転移動し且つ第1部分の折返し方向と一部で一致し、第2実施形態では第2部材はスライド移動し且つスライドする方向が第1部分の折返し方向と一致していない。第2部材の移動は、回転移動、スライド移動、昇降移動、これらの組合せの移動により行われ、第2部材が対象物に対して移動してもよいし、対象物が第2部材に対して移動してもよいし、第2部材と対象物とが移動してもよい。
【0009】
第2の折返し装置は、第1の折返し装置において、
前記対象物は、被服であり、
前記第2部材は、前記被服の前記下面に沿って延伸し且つ第2回転軸回りに回転可能な第2棒状部を有し、
前記第2部材の前記折返し方向への移動は、前記第2回転軸回りを回転することで、前記第2棒状部が移動し、
前記第2回転軸の軸方向が前記上面と直交する方向と平行である。
これにより、第2部材の折返し方向の移動を容易に行うことができる。
第2棒状部の移動を設置面上とすることで、装置を小型化できる。
被服の下面に沿って延伸する第2棒状部は、下面と平行な方向に延伸する第2棒状部、下面と平行な方向に対して45°以内で交差する方向に延伸する第2棒状部を含む。第2回転軸は、設置面上にあってもよいし、設置面外にあってもよい。
【0010】
第3の折返し装置は、第2の折返し装置において、
前記第2部材は、上方に上昇した後に、前記第2回転軸回りを前記折返し方向に回転する。
これにより、被服を容易に配置できる。また、第1部分を容易に折り返すことができる。また、第1部材との干渉を防止できる。
(【0011】以降は省略されています)
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