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公開番号2024155813
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2024066730
出願日2024-04-17
発明の名称液晶パッケージおよびその製造方法、これを含む光学積層体、およびこれを含むスマートウィンドウ
出願人東友ファインケム株式会社,DONGWOO FINE-CHEM CO., LTD.
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G02F 1/1339 20060101AFI20241024BHJP(光学)
要約【課題】液晶層形成のためのシーラントを含むことにより発生するギャップ(gap)不均一現象あるいはシーラント破裂による製品不良を最小化する。
【解決手段】本発明は、第1保護フィルムと、前記第1保護フィルムの一面上に形成される、第1配向膜と、前記第1保護フィルムに対向する、第2保護フィルムと、前記第2保護フィルムの一面上に形成され、前記第1配向膜に対向する、第2配向膜と、前記第1配向膜および第2配向膜の間に備えられる、液晶層とを含み、外周面がシール(sealing)された密封構造を有する、液晶パッケージおよびその製造方法、これを含む光学積層体、およびこれを含むスマートウィンドウに関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1保護フィルムと、
前記第1保護フィルムの一面上に形成される、第1配向膜と、
前記第1保護フィルムに対向する、第2保護フィルムと、
前記第2保護フィルムの一面上に形成され、前記第1配向膜に対向する、第2配向膜と、
前記第1配向膜および第2配向膜の間に備えられる、液晶層とを含み、
外周面がシール(sealing)された密封構造を有する、液晶パッケージ。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記シール(sealing)された密封構造は、熱融着シール(sealing)によって密封された構造である、請求項1に記載の液晶パッケージ。
【請求項3】
前記シール(sealing)された外周面の少なくとも一部の領域は、液晶パッケージの外側に突出した形状を有する、請求項1に記載の液晶パッケージ。
【請求項4】
前記シール(sealing)された外周面の少なくとも一部の領域は、液晶パッケージの外周面に曲面が形成されるように屈曲した形状を有する、請求項1に記載の液晶パッケージ。
【請求項5】
前記第1保護フィルムおよび第2保護フィルムのうちの少なくとも1つの保護フィルムは、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate;PET)、ポリエチレンイソフタレート(polyethylene isophthalate;PEI)、ポリエチレンナフタレート(polyethylene naphthalate;PEN)、ポリブチレンテレフタレート(polybutylene terephthalate;PBT)、ジアセチルセルロース(diacetyl cellulose)、トリアセチルセルロース(triacetyl cellulose;TAC)、ポリカーボネート(polycarbonate;PC)、ポリエチレン(polyethylene;PE)、ポリプロピレン(polypropylene;PP)、ポリメチルアクリレート(polymethyl acrylate;PMA)、ポリメチルメタクリレート(polymethyl methacrylate;PMMA)、ポリエチルアクリレート(polyethyl acrylate;PEA)、ポリエチルメタクリレート(polyethyl methacrylate;PEMA)および環状オレフィン系ポリマー(cyclic olefin polymer;COP)からなる群より選択される1種以上を含む、請求項1に記載の液晶パッケージ。
【請求項6】
前記第1保護フィルムおよび第2保護フィルムのうちの少なくとも1つの保護フィルムは、50μm以下の厚さを有する、請求項1に記載の液晶パッケージ。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の液晶パッケージの製造方法。
【請求項8】
請求項1に記載の液晶パッケージを含む透過率可変光学積層体であって、
前記第1保護フィルムの上面上に積層された第1透明導電層および第1偏光板と、
前記第2保護フィルムの上面上に積層された第2透明導電層および第2偏光板と、を含む、透過率可変光学積層体。
【請求項9】
前記第1透明導電層および第2透明導電層のうちの少なくとも1つの透明導電層は、前記第1偏光板および第2偏光板のいずれか1つの偏光板と直接接触して形成される、請求項8に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項10】
前記第1透明導電層および第2透明導電層のうちの少なくとも1つの透明導電層は、透明導電性酸化物、金属、炭素系物質、伝導性高分子、導電性インク、およびナノワイヤからなる群より選択される1種以上を含む、請求項8に記載の透過率可変光学積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶パッケージおよびその製造方法、これを含む光学積層体、およびこれを含むスマートウィンドウに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に、車両などの移動手段の窓ガラスに外光遮断コーティングをする場合が多い。しかし、従来の移動手段の窓ガラスは透過率が固定されており、外光遮断コーティングも透過率が固定されている。したがって、このような従来の移動手段のウィンドウは全体透過率が固定されていて、事故を誘発することがある。例えば、全体的な透過率が低く設定されていれば、周辺に光量の十分な昼間には問題がないが、周辺に光量の十分でない夜間などの場合は、運転者などが移動手段の周辺をきちんと確認する上で困難を経験しうるという問題点があった。あるいは、全体的な透過率が高く設定されていれば、周辺に光量の十分な昼間には運転者などの眩しさを引き起こしうるという問題点があった。そこで、電圧が印加されれば光の透過性を変化させることができる透過率可変光学積層体が開発された。
【0003】
前記透過率可変光学積層体は、電圧の印加によって液晶を駆動させて透過率を可変させることにより駆動されるが、現在まで開発された透過率可変光学積層体は、上側積層体、下側積層体、およびシーラントによって定義される領域に液晶層を形成し、前記液晶の駆動のための導電層を別の基材上に形成した後、これを偏光板などの他の素子と結合して作製された。
【0004】
例えば、日本国特開第2018-010035号公報も、上側積層体、下側積層体、およびシール材によって定義される領域に液晶層を形成し、所定の厚さを有するポリカーボネート(PC)基板などに形成された透明電極層を含む透過率可変光学積層体を開示している。
【0005】
しかし、このように液晶層が備えられる空間を提供するためにシーラントを含む場合、上側積層体および下側積層体の接合時、シーラントの高さが十分に圧着されず、ギャップ(gap)不均一現象あるいはシーラント破裂などの製品不良が発生する問題があった。また、導電層を形成するために別の基材を含む場合、作製工程の複雑化とともに製造費用が上昇し、積層体の厚さが厚くなり、位相差が発生することにより透過率が変化する問題があった。
【0006】
したがって、シーラントを備えることにより発生する製品不良を防止できながらも、導電層形成のための別の基材を含まず、作製工程が簡素化され、厚さを減少させることができる透過率可変光学積層体に対する開発が必要なのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
日本国特開第2018-010035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、液晶層形成のためのシーラントを含むことにより発生するギャップ(gap)不均一現象あるいはシーラント破裂による製品不良を最小化することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、導電層形成のための別の基材を含むことにより製造費用が上昇する問題を解決し、薄型化あるいは透過率向上などの製品品質をさらに向上させることを目的とする。
【0010】
しかし、本発明が解決しようとする課題は以上に言及した課題に制限されず、言及されていない他の課題は以下の記載から通常の技術者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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