TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024155787
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2024065167
出願日2024-04-15
発明の名称ハニカムフィルタ
出願人日本碍子株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所,個人,個人
主分類B01D 39/20 20060101AFI20241024BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】圧力損失の増加を抑制しつつ、浄化性能を向上させることが可能なハニカムフィルタを提供する。
【解決手段】流入端面11から流出端面12まで延びる流体の流路となる複数のセル2を取り囲むように配置された多孔質の隔壁1を有する柱状のハニカム構造体4と、セル2の流入端面11側の端部又は流出端面12側の端部のいずれか一方に配設された多孔質の目封止部5と、を備え、隔壁1の厚さが152~254μmであり、ハニカム構造体4のセル密度が38.8~62.0個/cm2であり、水銀圧入法によって測定された隔壁1の細孔径分布において、累積細孔容積が全細孔容積の50%となる細孔径D50が11~15μmであり、水銀圧入法によって測定された隔壁1の気孔率が60~75%であり、多孔質の隔壁1内に形成された気孔の濡れ面積Aを、当該気孔の断面積Sで除した値である隔壁濡れ面積比(A/S)が0.21~0.35m2/m2である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
流入端面から流出端面まで延びる流体の流路となる複数のセルを取り囲むように配置された多孔質の隔壁を有する柱状のハニカム構造体と、
前記セルの前記流入端面側の端部又は前記流出端面側の端部のいずれか一方に配設された目封止部と、を備え、
前記隔壁の厚さが、152~254μmであり、
前記ハニカム構造体のセル密度が、38.8~62.0個/cm

であり、
水銀圧入法によって測定された前記隔壁の細孔径分布において、累積細孔容積が全細孔容積の50%となる細孔径D50が、11~15μmであり、
水銀圧入法によって測定された前記隔壁の気孔率が、60~75%であり、
多孔質の前記隔壁内に形成された気孔の濡れ面積Aを、当該気孔の断面積Sで除した値である隔壁濡れ面積比(A/S)が、0.21~0.35m

/m

である、ハニカムフィルタ。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
水銀圧入法によって測定された前記隔壁の前記細孔径分布において、累積細孔容積が全細孔容積の10%となる細孔径D10が、5.5~7.5μmである、請求項1に記載のハニカムフィルタ。
【請求項3】
水銀圧入法によって測定された前記隔壁の前記細孔径分布において、累積細孔容積が全細孔容積の90%となる細孔径D90が、35.0μm以下である、請求項1又は2に記載のハニカムフィルタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハニカムフィルタに関する。更に詳しくは、圧力損失の増加を抑制しつつ、浄化性能を向上させることが可能なハニカムフィルタに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
内燃機関から排出される排ガスに含まれる粒子状物質の排出量を低減するための手段としては、内燃機関の排ガス通路に粒子状物質を堆積させ捕集することを目的としたパティキュレートフィルタを設ける方法が知られている(例えば、特許文献1)。特に、近年では、搭載スペースの省スペース化等の観点から、粒子状物質の排出抑制と、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)及び窒素酸化物(NOx)等の有害成分の除去を同時に行うために、パティキュレートフィルタに触媒スラリーを塗工し、これを焼成することで触媒層を設けることが検討されている。
【0003】
排ガス浄化用のパティキュレートフィルタとして、例えば、ハニカム構造体を用いたハニカムフィルタが知られている。ハニカム構造体は、コージェライトなどの多孔質セラミックスによって構成された隔壁を有し、この隔壁によって複数のセルが区画形成されたものである。ハニカムフィルタは、上述したハニカム構造体に対して、複数のセルの流入端面側の開口部と流出端面側の開口部とを交互に目封止するように目封止部を配設したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-219319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
触媒層を設けたハニカムフィルタにおいては、触媒による排ガスの浄化性能を高めるためには、触媒が担持される多孔質の隔壁(別言すれば、多孔質担体)の表面積を増大させ、触媒と排ガスの接触頻度を増加させることが有用である。例えば、隔壁を構成する多孔質担体の表面積を増大させ方法として、ハニカム構造体のセル密度を大きくすること等が考えられるが、セル密度の増大は、大幅な圧力損失の増加を招いてしまうという問題があった。特に、ガソリンパティキュレートフィルタ(GPF)に代表されるハニカムフィルタにおいて、圧力損失の増加を抑制しつつ、浄化性能を向上させることが可能なハニカムフィルタの開発が要望されている。
【0006】
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものである。本発明によれば、圧力損失の増加を抑制しつつ、浄化性能を向上させることが可能なハニカムフィルタが提供される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、以下に示す、ハニカムフィルタが提供される。
【0008】
[1] 流入端面から流出端面まで延びる流体の流路となる複数のセルを取り囲むように配置された多孔質の隔壁を有する柱状のハニカム構造体と、
前記セルの前記流入端面側の端部又は前記流出端面側の端部のいずれか一方に配設された目封止部と、を備え、
前記隔壁の厚さが、152~254μmであり、
前記ハニカム構造体のセル密度が、38.8~62.0個/cm

であり、
水銀圧入法によって測定された前記隔壁の細孔径分布において、累積細孔容積が全細孔容積の50%となる細孔径D50が、11~15μmであり、
水銀圧入法によって測定された前記隔壁の気孔率が、60~75%であり、
多孔質の前記隔壁内に形成された気孔の濡れ面積Aを、当該気孔の断面積Sで除した値である隔壁濡れ面積比(A/S)が、0.21~0.35m

/m

である、ハニカムフィルタ。
【0009】
[2] 水銀圧入法によって測定された前記隔壁の前記細孔径分布において、累積細孔容積が全細孔容積の10%となる細孔径D10が、5.5~7.5μmである、前記[1]に記載のハニカムフィルタ。
【0010】
[3] 水銀圧入法によって測定された前記隔壁の前記細孔径分布において、累積細孔容積が全細孔容積の90%となる細孔径D90が、35.0μm以下である、前記[1]又は[2]に記載のハニカムフィルタ。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本碍子株式会社
熱交換器
1か月前
日本碍子株式会社
冷却システム
1か月前
日本碍子株式会社
熱ダイオード
11日前
日本碍子株式会社
焼成システム
21日前
日本碍子株式会社
熱処理システム
1か月前
日本碍子株式会社
吸引回収システム
1か月前
日本碍子株式会社
ヒータ及び加熱部材
1か月前
日本碍子株式会社
熱交換部材および熱交換器
1か月前
日本碍子株式会社
センサ素子およびガスセンサ
1か月前
日本碍子株式会社
センサ素子およびガスセンサ
1か月前
日本碍子株式会社
センサ素子およびガスセンサ
1か月前
日本碍子株式会社
センサ素子およびガスセンサ
1か月前
日本碍子株式会社
複合基板、複合基板の製造方法
7日前
日本碍子株式会社
蓄熱粒子、蓄熱部材及び蓄熱装置
1か月前
日本碍子株式会社
流体処理装置用筒状部材及び流体処理装置
20日前
日本碍子株式会社
アルミナ質焼結体およびアルミナ質焼結体の製造方法
20日前
日本碍子株式会社
接合体
1か月前
日本碍子株式会社
複合基板
7日前
日本碍子株式会社
仮固定基板
26日前
日本碍子株式会社
ウエハ載置台
10日前
日本碍子株式会社
流体処理装置用筒状部材及び流体処理装置用筒状部材の製造方法
20日前
日本碍子株式会社
ハニカムフィルタ
1か月前
日本碍子株式会社
半導体製造装置用部材
1か月前
日本碍子株式会社
アレースイッチ、移動体への給電システム、および、移動体への給電方法
1か月前
NGKエレクトロデバイス株式会社
回路基板および半導体モジュールの製造方法
1か月前
東ソー株式会社
捕捉剤
27日前
プライミクス株式会社
攪拌装置
1か月前
株式会社近畿理研
吸引・収集装置
12日前
日本バイリーン株式会社
円筒型フィルター
12日前
株式会社Tornada
気泡発生装置
11日前
個人
循環槽用フィルタ及び浄化システム
13日前
株式会社トクヤマ
有機スズ化合物を低減する方法
21日前
株式会社クレハ
流体処理装置
6日前
ユニチカ株式会社
フィルター材の製造方法
20日前
トヨタ自動車株式会社
混合ガスの均一化方法
11日前
東レ株式会社
除害装置、除害方法及び半導体製造方法
13日前
続きを見る