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公開番号
2024155487
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023070247
出願日
2023-04-21
発明の名称
口腔ケア装置及びこれに用いる歯ブラシ用部材
出願人
ハクゾウメディカル株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A46B
15/00 20060101AFI20241024BHJP(ブラシ製品)
要約
【課題】 介助者等の使用者の更なる操作性が良く、介助を手際よく行うことが可能な口腔ケア装置及びこれに用いる歯ブラシ用部材を提供すること。
【解決手段】 ヘッド部21と、ハンドル部と、ヘッド部21とハンドル部とを接続するネック部とを有する歯ブラシと、ヘッド部21に向けて光を照射する照射部3と、ネック部の内部に形成され且つヘッド部21の吸引口から吸引した吸引物を外部へ排出する排出通路4とを備える。排出通路4は、ネック部の直線部24の内部に形成された第1通路41と、ネック部のハンドル側端部25の内部で第1通路41と交差して接続する第2通路42と、第2通路42と接続し且つハンドル部の外部で吸引チューブと接続する接続口29とを有する。光源30は、光の中心が直線部24内に位置し且つ第1通路41の中心軸と一致しないようにハンドル部内に配置されている。
【選択図】 図6
特許請求の範囲
【請求項1】
ヘッド部と、使用者が把持するハンドル部と、前記ヘッド部と前記ハンドル部とを接続するネック部とを有する歯ブラシと、
前記ハンドル部の光源から前記ヘッド部に向けて光を照射する照射部と、
前記ネック部の内部に形成され且つ前記ヘッド部の吸引口から吸引した吸引物を外部へ排出する排出通路とを備えた口腔ケア装置であって、
前記排出通路は、前記ネック部の直線部の内部に形成された第1通路と、前記ネック部のハンドル側端部の内部で前記第1通路と交差して接続する第2通路と、前記第2通路と接続し且つ前記ハンドル部の外部で吸引チューブと接続する接続口とを有し、
前記光源は、前記光の中心が前記直線部内に位置し且つ前記第1通路の中心軸と一致しないように前記ハンドル部内に配置されている口腔ケア装置。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
前記ネック部の上面には、前記第2通路と連通する開口部が設けられてあり、前記第2通路は前記第1通路に直交させてあり、前記第2通路を挟んで対向する前記ネック部の両側面には、前記開口部の下側に窪み部が設けられてあり、前記第2通路の一方の端部には、前記第2通路に直交し且つ前記ハンドル部の長手方向に沿う第3通路が設けられてあり、前記第3通路の端部には前記接続口が設けられている請求項1記載の口腔ケア装置。
【請求項3】
前記ヘッド部は、前記直線部に対し前記開口部を有する前記ネック部の上面側へ向けて傾斜させてある請求項2記載の口腔ケア装置。
【請求項4】
前記光の中心を前記直線部の中心軸と一致させると共に前記第1通路の中心軸を前記直線部の中心軸よりも前記上面側に位置させてある請求項3記載の口腔ケア装置。
【請求項5】
前記ヘッド部と前記直線部は一体成形されてあり、前記ネック部は前記ハンドル部に対し着脱可能であり、前記光源は、前記ハンドル部の端部に設けられてあり、前記ネック部の前記ハンドル側端部の内部には、前記第1通路と前記第2通路との交差部近傍に前記端部を収容する収容部が設けられている請求項1~4のいずれかに記載の口腔ケア装置。
【請求項6】
前記ヘッド部と前記ネック部は、透光性を有する材料よりなる請求項5記載の口腔ケア装置。
【請求項7】
前記ヘッド部にスポンジ部材又は刷毛を設けてある請求項6記載の口腔ケア装置。
【請求項8】
請求項1~4のいずれかに記載の口腔ケア装置に用いる歯ブラシ用部材であって、
前記排出通路は、前記直線部の内部に形成された第1通路と、前記ハンドル側端部の内部で前記第1通路と交差して接続する第2通路と、前記第2通路と接続し且つ前記ハンドル部の外部で吸引チューブと接続する接続口とを有し、
前記ネック部の前記ハンドル側端部内に、前記光の中心が前記直線部内に位置し且つ前記第1通路の中心軸と一致しないように前記光源を配置する収容部が形成されている歯ブラシ用部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔ケア装置及びこれに用いる歯ブラシ用部材に関する。さらに詳しくは、ヘッド部と、使用者が把持するハンドル部と、前記ヘッド部と前記ハンドル部とを接続するネック部とを有する歯ブラシと、前記ハンドル部の光源から前記ヘッド部に向けて光を照射する照射部と、前記ネック部の内部に形成され且つ前記ヘッド部の吸引口から吸引した吸引物を外部へ排出する排出通路とを備えた口腔ケア装置及びこれに用いる歯ブラシ用部材に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、上述の如き口腔ケア装置として、例えば特許文献1に記載の如きものがしられている。この口腔保清用具は、吸引機構と照明機構とを備えているものの、吸引物を排出する中空管路がグリップ部を貫通して設けられ、LEDがグリップ部の下部に設けられている。しかしながら、介助者等の使用者の更なる操作性の向上が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-185091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
かかる従来の実情に鑑みて、本発明は、介助者等の使用者の更なる操作性が良く、介助を手際よく行うことが可能な口腔ケア装置及びこれに用いる歯ブラシ用部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係る口腔ケア装置の特徴は、ヘッド部と、使用者が把持するハンドル部と、前記ヘッド部と前記ハンドル部とを接続するネック部とを有する歯ブラシと、前記ハンドル部の光源から前記ヘッド部に向けて光を照射する照射部と、前記ネック部の内部に形成され且つ前記ヘッド部の吸引口から吸引した吸引物を外部へ排出する排出通路とを備えた構成において、前記排出通路は、前記ネック部の直線部の内部に形成された第1通路と、前記ネック部のハンドル側端部の内部で前記第1通路と交差して接続する第2通路と、前記第2通路と接続し且つ前記ハンドル部の外部で吸引チューブと接続する接続口とを有し、前記光源は、前記光の中心が前記直線部内に位置し且つ前記第1通路の中心軸と一致しないように前記ハンドル部内に配置されていることにある。
【0006】
上記構成によれば、排出通路は、ネック部の直線部の内部に形成された第1通路と、ネック部のハンドル側端部の内部で第1通路と交差して接続する第2通路と、第2通路と接続し且つハンドル部の外部で吸引チューブと接続する接続口とを有する。これにより、排出通路がハンドル部を貫通することなく、ハンドル部の外部で吸引器に接続された吸引チューブと接続される。そして、光源は、光の中心がネック部の直線部内に位置し且つ第1通路の中心軸と一致しないようにハンドル部内に配置される。光の中心と第1通路の中心軸とをずらす(一致しない)ことで、ヘッド部へ照射される光が吸引物によって遮られることを抑制し、被介助者の口腔内をより見えやすくし、介助(歯磨き等)を行いやすくなる。しかも、上述の如く、排出通路がハンドル部を貫通することなく、ハンドル部の外部で吸引チューブと接続するので、介助者が吸引チューブを保持(把持)することもでき、操作性も良い。
【0007】
係る構成において、前記ネック部の上面には、前記第2通路と連通する開口部が設けられてあり、前記第2通路は前記第1通路に直交させてあり、前記第2通路を挟んで対向する前記ネック部の両側面には、前記開口部の下側に窪み部が設けられてあり、前記第2通路の一方の端部には、前記第2通路に直交し且つ前記ハンドル部の長手方向に沿う第3通路が設けられてあり、前記第3通路の端部に前記接続口が設けられているとよい。第1通路に直交する第2通路の一方の端部に開口部を設け且つ第2通路を挟んで対向するネック部の両側面の開口部の下側に窪み部を設けたので、図7に示すように、介助者が第2通路と連通する開口部を人差し指で開口状態を調整して吸引量を調整することができる。その際、親指を窪み部に添えることで持ちやすくなり、作業し易くなる。しかも、第3通路が第2通路に直交し且つハンドル部の長手方向に沿って設けられているので、同図に示すように、介助者は人差し指と親指の間に吸引チューブとハンドルとを挟んで(纏めて)保持できるので、吸引チューブが歯磨きの邪魔になることもなく、歯ブラシの操作性もさらに向上する。
【0008】
加えて、前記ヘッド部は、前記直線部に対し前記開口部を有する前記ネック部の上面側へ向けて傾斜させてあるとよい。開口部を有するネック部の上面側へ向けて傾斜させることで、刷毛等の清掃部材を歯にフィットさせ易くなり、歯磨きがし易く磨き残しも抑制できる。
【0009】
しかも、前記光の中心を前記直線部の中心軸と一致させると共に前記第1通路の中心軸を前記直線部の中心軸よりも前記上面側に位置させてあるとよい。これにより、ネック部の上面側に第1通路が形成されるので、例えば刷毛等を設けたヘッド下面側に光を照射でき、ヘッド部(刷毛)をより明るく照らすことができる。
【0010】
上記いずれかの構成において、前記ヘッド部と前記直線部は一体成形されてあり、前記ネック部は前記ハンドル部に対し着脱可能であり、前記光源は、前記ハンドル部の端部に設けられてあり、前記ハンドル側端部の内部には、前記端部を前記交差部近傍に収容する収容部が設けられているとよい。これにより、ハンドル部の着脱によって光源を交差部近傍に配置でき、被介助者の口腔内をより明るく照らすことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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