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公開番号2024154699
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023068671
出願日2023-04-19
発明の名称シート積載装置及び画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B65H 29/24 20060101AFI20241024BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】シートサイズにかかわらず搬送中でのシート落下を防止可能なシート積載装置を提供する。
【解決手段】シートSが積載される積載部材5と、積載部材5に向かうシート搬送方向AにシートSを搬送する搬送部材6と、待機位置において搬送部材6によって搬送されたシートSの先端部を保持した後、シート搬送方向Aに移動してシートSの搬送をガイドするガイド部材21と、を備え、積載部材6へと搬送されるシートSに対して、シートSが積載部材5の上面に向かう向きの空気流Hを付与する送風手段22をシート搬送方向Aに複数備え、複数の送風手段22のうちの一つ22Aは離脱位置Eに対応して配置され、搬送されるシートSの長さ情報に基づいて複数の送風手段22の作動及び風量を制御する制御手段23を備えるシート積載装置20。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
シートが積載される積載部材と、
前記積載部材に向かうシート搬送方向にシートを搬送する搬送部材と、
待機位置において前記搬送部材によって搬送されたシートの先端部を保持した後、前記シート搬送方向に移動してシートの搬送をガイドするガイド部材と、を備え、
前記搬送部材のシート搬送速度と前記ガイド部材の移動速度との速度差を用いて、前記ガイド部材に保持されたシートの先端部を離脱位置において該ガイド部材から離脱させ、離脱したシートを前記積載部材に落下させて積載させるシート積載装置であって、
前記積載部材へと搬送されるシートに対して、該シートが前記積載部材の上面に向かう向きの空気流を付与する送風手段を前記シート搬送方向に複数備え、前記複数の送風手段のうちの一つは前記離脱位置に対応して配置され、
搬送されるシートの長さ情報に基づいて前記複数の送風手段の作動及び風量を制御する制御手段を備えるシート積載装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1記載のシート積載装置において、
前記制御手段は、遅くともシートの先端部が前記ガイド部材から離脱したときに、前記離脱位置に対応して配置された前記送風手段を作動させることを特徴とするシート積載装置。
【請求項3】
請求項2記載のシート積載装置において、
前記制御手段は、遅くともシートの先端部が前記ガイド部材から離脱したときに、前記離脱位置に対応して配置された前記送風手段よりも前記シート搬送方向の上流側に設けられた前記送風手段を作動させ、前記複数の送風手段のそれぞれの風量は、前記シート搬送方向の下流側から上流側に向かうに従い段階的に小さくなるようにそれぞれ制御されることを特徴とするシート積載装置。
【請求項4】
請求項1記載のシート積載装置において、
前記制御手段は、前記複数の送風手段のうち、前記積載部材にシートが積載される積載範囲の外部に配置された前記送風手段を作動させないことを特徴とするシート積載装置。
【請求項5】
請求項1記載のシート積載装置において、
前記積載部材に積載されるシート間の空気を吸引する吸引部材を備え、前記制御手段は、前記搬送されるシートの長さ情報に基づいて前記吸引部材の作動を制御することを特徴とするシート積載装置。
【請求項6】
請求項1記載のシート積載装置において、
前記ガイド部材は進入するシートの先端部を保持する保持部材を有し、前記制御手段は前記保持部材にシートの先端部が所定量進入した後に前記ガイド部材の搬送移動を開始させ、前記所定量は前記搬送されるシートの長さ情報に基づいて設定されることを特徴とするシート積載装置。
【請求項7】
請求項1記載のシート積載装置において、
前記離脱位置において前記ガイド部材から離脱したシートに続いて搬送される後続シートの先端部を検知する保持タイミング検知手段を備え、前記保持タイミング検知手段からの情報に基づいて、前記ガイド部材が前記待機位置に到着するタイミングを前記後続シートが前記ガイド部材に保持される直前となるように制御することを特徴とするシート積載装置。
【請求項8】
請求項1記載のシート積載装置において、
前記積載部材にシートが積載される積載範囲に落下するシートの高さを検知するシート高さ検知手段を設け、落下中のシートの高さが当該シートの標準値よりも低い場合には、落下中のシートの高さが前記標準値の場合に比して前記離脱位置に対応して配置された前記送風手段よりも前記シート搬送方向の上流側に設けられた前記送風手段の風量を小さくすることを特徴とするシート積載装置。
【請求項9】
請求項6記載のシート積載装置において、
前記積載部材にシートが積載される積載範囲に落下するシートの高さを検知するシート高さ検知手段を設け、落下中のシートの高さが当該シートの標準値よりも低い場合には、落下中のシートの高さが前記標準値の場合に比して前記所定量を大きくすることを特徴とするシート積載装置。
【請求項10】
請求項1記載のシート積載装置において、
前記積載部材にシートが積載される積載範囲に落下するシートの高さを検知するシート高さ検知手段を設け、落下中のシートの高さが当該シートの標準値よりも高い場合には、落下中のシートの高さが前記標準値の場合に比して前記離脱位置に対応して配置された前記送風手段よりも前記シート搬送方向の上流側に設けられた前記送風手段の風量を大きくすることを特徴とするシート積載装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シート積載装置及び画像形成装置に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式を採用した画像形成装置において、搬送されるシートの先端を保持しながらシートを搬送するシート搬送手段をシート搬送速度と同速度で移動させつつ、シートの後端を搬送部材で送り出してシートを積載位置に搬送及び積載するシート積載装置が知られている。
このようなシート積載装置において、搬送部材からシート搬送手段へと続くシート搬送経路に沿って送風を行う送風機を配置し、搬送されるシートに対して送風を行いシート搬送手段に対するシート先端の保持を補助すると共に、送風でシートを冷却してシートが熱によってカールすることを防止する技術が知られている(例えば「特許文献1」参照)。シート搬送手段によって搬送されたシートは、その先端がシート先端規制手段に接触することによってシート搬送手段から離脱し、トレイ手段上に自由落下して積載される。このとき、落下するシートの後端部をトレイ側に向けて殴打するシート後端押下手段が設けられている。
【0003】
また、搬送部材のシート搬送速度とシート搬送手段のシート搬送速度との速度差を用いて、シート搬送手段に把持されたシートのシート搬送手段からの離脱を行い、離脱したシートをトレイ上に落下させて積載する技術が知られている(例えば「特許文献2」参照)。この技術では、シート積載位置に到達する直前でシート搬送手段を加速させることにより、搬送部材によって搬送されるシートとの間での搬送速度差をさらに大きくさせ、シート搬送手段からのシート先端の離脱が確実に行われるように構成している。先端がシート搬送手段から離脱したシートは、トレイ上に自由落下して積載される。
【0004】
また、シートの先端を保持したシート搬送手段のシート搬送速度を所定の位置で増速させ、「特許文献2」と同様に、搬送部材のシート搬送速度とシート搬送手段のシート搬送速度との速度差を用いてシート搬送手段からのシート先端の離脱を行い、離脱したシートに対して上方に設けられた吹き出し手段から送風を行う技術が知られている(例えば「特許文献3」参照)。この技術によれば、先端がシート搬送手段から離脱したシートは、吹き出し手段からの気流によってトレイ上への落下を促進されて積載される。トレイへの積載時において、吹き出し手段から吹き出された気流が落下するシートの表面に吹き付けられることにより、トレイ上に積載されたシート間に溜まった空気が押し出され、シート間の空気を抜くことができる。
【0005】
また、シートを搬送する搬送機構と、搬送機構から排出されたシートをシート排出経路よりも下方側で積載する処理トレイと、搬送機構から排出されたシートの表面に向けて送風することによりシートを下方側へ誘導する送風部と、処理トレイに積載された複数のシートからなるシート束に処理を行う処理機構と、処理トレイから処理後のシート束を排出する排出機構と、排出機構によって排出されたシート束を積載する積載トレイとを備えたシート積載装置が知られている(例えば「特許文献4」参照)。この技術において、搬送機構からほぼ水平方向に排出されるシートのほぼ中央部に向けて送風部から送風が行われる。この送風により、シートの排出方向が処理トレイの積載面に沿う方向に変更され、シートが処理トレイに受け入れられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した構成のシート積載装置において、各特許文献1,2,3に記載されたシートの先端を保持するシート搬送手段と各特許文献1,3,4に記載された送風部材とを併用する技術が考えられる。この技術によれば、シート搬送手段によってシートを所定の積載位置に落下させることができると共に、送風部材によってシートの落下速度を早めて後続のシートが追突することを防止することができる。
【0007】
しかし上述の構成では、シートの搬送方向長さに応じてシート搬送手段からのシート先端の離脱位置を変化させる必要があるが、送風部材は位置及び風量が固定されているため、シートのサイズによっては送風が強すぎることにより、搬送中にシート搬送手段からシートが落下してしまうという問題点がある。また、離脱位置よりもシート搬送方向下流側で送風が弱くなることによって離脱後のシート落下速度が遅くなり、シート着地前に後続のシートが搬送されて追突が生じてしまうという問題点がある。
本発明は上述した問題点を解決し、シートサイズにかかわらず搬送中でのシート落下を防止可能なシート積載装置、シート搬送速度を早めることが可能なシート積載装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、シートが積載される積載部材と、前記積載部材に向かうシート搬送方向にシートを搬送する搬送部材と、待機位置において前記搬送部材によって搬送されたシートの先端部を保持した後、前記シート搬送方向に移動してシートの搬送をガイドするガイド部材と、を備え、前記搬送部材のシート搬送速度と前記ガイド部材の移動速度との速度差を用いて、前記ガイド部材に保持されたシートの先端部を離脱位置において該ガイド部材から離脱させ、離脱したシートを前記積載部材に落下させて積載させるシート積載装置であって、前記積載部材へと搬送されるシートに対して、該シートが前記積載部材の上面に向かう向きの空気流を付与する送風手段を前記シート搬送方向に複数備え、搬送されるシートの長さ情報に基づいて前記複数の送風手段の作動及び風量を制御する制御手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、シートサイズにかかわらず搬送中でのシートの落下を防止可能なシート積載装置、シートの積載位置乱れの発生を抑制できシート搬送速度を早めることが可能なシート積載装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態を適用可能な従来の画像形成装置の概略正面図である。
保持部材が待機位置を占めた従来のシート積載装置を示す概略正面図である。
保持部材が待機位置を占めた従来のシート積載装置を示す概略図平面である。
従来のシート積載装置に用いられる制御手段のブロック図である。
保持部材に転写シートの先端部が所定量進入した状態を示す従来のシート積載装置の概略正面図である。
保持部材から転写シートが離脱した状態を示す従来のシート積載装置の概略正面図である。
保持部材から小サイズ転写シートが離脱した状態を示す従来のシート積載装置の概略正面図である。
従来のシート積載装置の問題点を説明する概略図である。
従来のシート積載装置の問題点を説明する概略図である。
本発明の第1の実施形態に係るシート積載装置の保持部材から転写シートが離脱した状態を示す概略図である。
本発明の第1の実施形態に係るシート積載装置に用いられる制御手段のブロック図である。
本発明の第1の実施形態に係るシート積載装置の保持部材から小サイズ転写シートが離脱した状態を示す概略図である。
本発明の第2の実施形態に係るシート積載装置の保持部材から転写シートが離脱した状態を示す概略図である。
本発明の第2の実施形態に係るシート積載装置の保持部材から離脱して落下する転写シートの挙動を説明する概略図である。
本発明の第2の実施形態に係るシート積載装置の保持部材から小サイズ転写シートが離脱した状態を示す概略図である。
本発明の第3の実施形態に係るシート積載装置の保持部材から離脱して落下する転写シートの挙動を説明する概略図である。
本発明の第4の実施形態に係るシート積載装置の保持部材から離脱して落下する転写シートの挙動を説明する概略図である。
本発明の第6の実施形態に係るシート積載装置の概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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