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公開番号2024153890
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2024128647,2020043442
出願日2024-08-05,2020-03-12
発明の名称遊技機
出願人株式会社三洋物産
代理人個人
主分類A63F 7/02 20060101AFI20241022BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】遊技への注目度を好適に向上させることができる遊技機を提供する。
【解決手段】主制御装置のMPUでは、第1作動口91A及び第2作動口92Aへの入賞に基づいて当否抽選を実行し、その抽選結果に基づいて遊技回用の制御処理が実行される。この当否抽選にて大当たり結果となった場合には大当たり遊技状態へ移行する。第2作動口92Aには電動役物93Aが併設されており、この電動役物93Aが閉状態から開状態に切り替わることで第2作動口92Aへの入賞が許容される。電動役物93Aによるサポートモードには、低頻度サポートモード、高頻度サポートモードA、高頻度サポートモードBが設けられている。低頻度サポートモード対応の通常遊技状態中に大当たり遊技状態終了後の遊技回数が上限に到達した場合には、大当たり遊技状態を経由することなくサポートモードが高頻度サポートモードAに切り替わる。
【選択図】 図67
特許請求の範囲【請求項1】
遊技領域が形成されている遊技盤と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段と、
前記遊技領域に設けられた入球部への入球に基づいて遊技球を払い出す払出手段と
を備えている遊技機であって、
前記入球部としての始動入球部への入球が発生した場合に特別情報を取得する特別情報取得手段と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定情報と対応しているか否かの判定を行う判定手段と、
前記判定手段による前記判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段を制御する遊技回制御手段と、
前記判定手段による判定結果が前記所定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態に移行させる特別遊技状態移行手段と、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態に切替可能な、前記入球部としての可変入球部と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段と
を備え、
前記所定情報として、第1情報と第2情報とが設けられており、
前記可変入球部用制御手段は、
前記判定手段による判定結果が前記第1情報に対応しているとする第1判定結果となって前記特別遊技状態へ移行した場合に、前記可変入球部を第1の制御態様で前記受入状態に切り替える手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応しているとする第2判定結果となって前記特別遊技状態へ移行した場合、又は前記第1判定結果となって前記可変入球部の所定領域を遊技球が通過した場合に、前記可変入球部を第2の制御態様で前記受入状態に切り替える手段と
を有してなり、
前記始動入球部として、第1始動入球部と第2始動入球部とが設けられており、
前記取得情報記憶手段として、前記第1始動入球部への入球に基づいて取得された特別情報を記憶する第1記憶手段と、前記第2始動入球部への入球に基づいて取得された特別情報を記憶する第2記憶手段とが設けられており、
前記第2記憶手段は、前記特別情報を複数記憶可能となっており、
前記第2判定結果は、前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定及び前記第2始動入球部への入球に基づく判定の何れにおいても発生し得る一方、前記第1判定結果は、前記第2始動入球部への入球に基づく判定においてのみ発生し得る構成となっており、
前記第2始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態に切替可能な可変機構と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段と
を備え、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モードとして、前記第2始動入球部への入球が困難又は不可となるように設定された低頻度切替モードと、前記低頻度切替モードよりも前記可変機構が受入状態である期間が長くなることで前記低頻度切替モードよりも前記第2始動入球部への入球が容易となるように設定された高頻度切替モードとが設けられており、
前記特別遊技状態終了後の遊技回の実行回数が前記所定情報に対応する判定結果となることなく上限回数となった場合に前記高頻度切替モード対応の前記所定遊技状態へ移行させる第1特殊移行手段と、
前記第1特殊移行手段により前記高頻度切替モード対応の前記所定遊技状態に移行した後に前記所定情報に対応する判定結果となることなく当該高頻度切替モード対応の前記所定遊技状態中の遊技回の実行回数が終了基準回数となった場合に、前記低頻度切替モード対応の前記所定遊技状態へ移行させる第2特殊移行手段と、
前記第2特殊移行手段により、前記低頻度切替モード対応の前記所定遊技状態へ移行させる場合に、前記上限回数を再設定する再設定手段と
を備えていることを特徴とする遊技機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関するものである。
続きを表示(約 6,300 文字)【背景技術】
【0002】
パチンコ機等の遊技機には、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技者による発射操作に基づいて当該遊技領域へ遊技球を発射する遊技球発射手段とを備えているものがある。遊技球発射手段から発射された遊技球が遊技領域に設けられた入球部へ入球することにより、所定数の遊技球の払い出し等の特典が遊技者に付与される。入球部を可変式とし、遊技状況に応じて入球部へ受入状態及び非受入状態に切り替えることにより、遊技の多様化が図られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-78904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したタイプの遊技機においては、遊技への注目度の向上を図る上でその構成に未だ改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、遊技への注目度を好適に向上させることができる遊技機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
遊技領域が形成されている遊技盤と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段と、
前記遊技領域に設けられた入球部への入球に基づいて遊技球を払い出す払出手段と
を備えている遊技機であって、
前記入球部としての始動入球部への入球が発生した場合に特別情報を取得する特別情報取得手段と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定情報と対応しているか否かの判定を行う判定手段と、
前記判定手段による前記判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段を制御する遊技回制御手段と、
前記判定手段による判定結果が前記所定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態に移行させる特別遊技状態移行手段と、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態に切替可能な、前記入球部としての可変入球部と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段と
を備え、
前記所定情報として、第1情報と第2情報とが設けられており、
前記可変入球部用制御手段は、
前記判定手段による判定結果が前記第1情報に対応しているとする第1判定結果となって前記特別遊技状態へ移行した場合に、前記可変入球部を第1の制御態様で前記受入状態に切り替える手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応しているとする第2判定結果となって前記特別遊技状態へ移行した場合、又は前記第1判定結果となって前記可変入球部の所定領域を遊技球が通過した場合に、前記可変入球部を第2の制御態様で前記受入状態に切り替える手段と
を有してなり、
前記始動入球部として、第1始動入球部と第2始動入球部とが設けられており、
前記取得情報記憶手段として、前記第1始動入球部への入球に基づいて取得された特別情報を記憶する第1記憶手段と、前記第2始動入球部への入球に基づいて取得された特別情報を記憶する第2記憶手段とが設けられており、
前記第2記憶手段は、前記特別情報を複数記憶可能となっており、
前記第2判定結果は、前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定及び前記第2始動入球部への入球に基づく判定の何れにおいても発生し得る一方、前記第1判定結果は、前記第2始動入球部への入球に基づく判定においてのみ発生し得る構成となっており、
前記第2始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態に切替可能な可変機構と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段と
を備え、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モードとして、前記第2始動入球部への入球が困難又は不可となるように設定された低頻度切替モードと、前記低頻度切替モードよりも前記可変機構が受入状態である期間が長くなることで前記低頻度切替モードよりも前記第2始動入球部への入球が容易となるように設定された高頻度切替モードとが設けられており、
前記特別遊技状態終了後の遊技回の実行回数が前記所定情報に対応する判定結果となることなく上限回数となった場合に前記高頻度切替モード対応の前記所定遊技状態へ移行させる第1特殊移行手段と、
前記第1特殊移行手段により前記高頻度切替モード対応の前記所定遊技状態に移行した後に前記所定情報に対応する判定結果となることなく当該高頻度切替モード対応の前記所定遊技状態中の遊技回の実行回数が終了基準回数となった場合に、前記低頻度切替モード対応の前記所定遊技状態へ移行させる第2特殊移行手段と、
前記第2特殊移行手段により、前記低頻度切替モード対応の前記所定遊技状態へ移行させる場合に、前記上限回数を再設定する再設定手段と
を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、遊技への注目度を好適に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1の実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図である。
パチンコ機を前方から見た斜視図である。
パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。
パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。
内枠の構成を示す正面図である。
遊技盤ユニットの構成を示す正面図である。
遊技盤ユニットを背面側から見た斜視図である。
内枠の構成を示す背面図である。
パチンコ機の背面図である。
裏パックユニットを示す正面図である。
パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
図柄表示装置の表示画面における表示内容を説明するための概略図である。
図柄表示装置の表示画面における表示内容を説明するための概略図である。
当否抽選などに用いられる各種カウンタ等の構成を示す概略図である。
(a)低確率モード用の当否テーブルを示す概略図、(b)高確率モード用の当否テーブルを示す概略図である。
(a)大当たり用の振分テーブルを示す概略図、(b)特殊外れ用の振分テーブルを示す概略図である。
(a)大当たりの種別と抽選モード及びサポートモードとの関係を示す概略図、(b)特殊外れの種別と抽選モード及びサポートモードとの関係を示す概略図である。
(a)低頻度サポートモード用のサポート抽選テーブルを示す概略図、(b)高頻度サポートモードA用のサポート抽選テーブルを示す概略図、(c)高頻度サポートモードB用のサポート抽選テーブルを示す概略図である。
サポートモードの概要を示す概略図である。
主制御装置のMPUにより実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
作動口用の入賞処理を示すフローチャートである。
情報取得処理を示すフローチャートである。
主制御装置のMPUにより実行される通常処理を示すフローチャートである。
遊技回制御処理を示すフローチャートである。
データ設定処理を示すフローチャートである。
変動開始処理を示すフローチャートである。
通常外れ対応の変動表示時間テーブルを示す概略図である。
大当たり対応の変動表示時間テーブルを示す概略図である。
特殊外れ対応の変動表示時間テーブルを示す概略図である。
遊技状態移行処理を示すフローチャートである。
大入賞口開閉処理を示すフローチャートである。
開閉実行モード終了時の移行処理を示すフローチャートである。
スルーゲート用制御処理を示すフローチャートである。
スルーゲート用の変動開始処理を示すフローチャートである。
スルーゲート用表示部における絵柄の表示時間を対比した概略図である。
電役サポート用処理を示すフローチャートである。
電役開閉処理を示すフローチャートである。
確定表示用処理を示すフローチャートである。
サポートモードの切替用処理を示すフローチャートである。
報知・演出制御装置及び表示制御装置に係る電気的構成を示すブロック図である。
報知・演出制御装置のMPUにより実行される変動表示制御処理を示すフローチャートである。
第1変動表示制御処理を示すフローチャートである。
第1変動開始用処理を示すフローチャートである。
遊技回演出の概要を例示した概略図である。
(a)大当たり対応の図柄組合せを示す概略図、(b)特殊外れ対応の図柄組合せを示す概略図である。
特殊外れを契機として第4通常遊技状態へ移行する場合の遊技の流れを示すタイミングチャートである。
各遊技状態の関係を示すブロック図である。
持ち球の変化を例示したタイミングチャートである。
(a)第2の実施の形態におけるサポートモードを対比した概略図、(b)高頻度サポートモードA1へ移行する場合の表示内容を示す概略図、(c)高頻度サポートモードA2へ移行する場合の表示内容を示す概略図である。
主制御装置のMPUにより実行されるサポートモードの切替用処理を示すフローチャートである。
変動表示時間の設定処理を示すフローチャートである。
第1,第4通常遊技状態用の設定処理を示すフローチャートである。
通常外れ対応の変動表示時間テーブルを示す概略図である。
通常外れ対応の変動表示時間テーブルを示す概略図である。
遊技の流れを示すタイミングチャートである。
第3の実施の形態における遊技盤ユニットの正面図である。
当否抽選などに用いられる各種カウンタ等の構成を示す概略図である。
第1作動口用の当否テーブルを示す概略図である。
第2作動口用の当否テーブルを示す概略図である。
各遊技状態の関係を示すブロック図である。
第2作動口用の変動表示時間テーブルを示す概略図である。
遊技の流れを示すタイミングチャートである。
第4の実施の形態における作動口用の振分テーブルを示す概略図である。
報知・演出制御装置のMPUにより実行される第1変動開始用処理を示すフローチャートである。
(a)第1特殊演出の流れを示す概略図、(b)第2特殊演出の流れを示す概略図である。
遊技の流れを示すタイミングチャートである。
第5の実施の形態における遊技盤ユニットの正面図である。
可変入賞装置の内部構造を示す概略図である。
当否抽選などに用いられる各種カウンタ等の構成を示す概略図である。
(a)第1作動口用の当否テーブルを示す概略図、(b)第2作動口用の当否テーブルを示す概略図である。
(a)第1作動口用の振分テーブルを示す概略図、(b)第2作動口用の振分テーブルを示す概略図である。
(a)特別当たり結果となった場合の挙動を示す概略図、(b)遊技状態の移行パターンを示す概略図である。
主制御装置のMPUにより実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
主制御装置のMPUにより実行される通常処理を示すフローチャートである。
サポートモードの切替用処理を示すフローチャートである。
特別当たり遊技状態への移行処理を示すフローチャートである。
特別当たり用開始処理を示すフローチャートである。
特別当たり遊技の終了処理を示すフローチャートである。
V振分設定処理を示すフローチャートである。
V入賞処理を示すフローチャートである。
大当たり遊技状態への移行処理を示すフローチャートである。
大当たり終了時の移行処理を示すフローチャートである。
各遊技状態の関係を示すブロック図である。
主制御装置のMPUにより実行される事前確認処理を示すフローチャートである。
第2作動口用の特殊変動表示時間テーブルを示すフローチャートである。
遊技の流れを示すタイミングチャートである。
第6の実施の形態における作動口用の当否テーブルを示す概略図である。
遊技状態の移行パターンを示す概略図である。
各遊技状態の関係を示すブロック図である。
第7の実施の形態における遊技盤ユニットの正面図である。
当否抽選などに用いられる各種カウンタ等の構成を示す概略図である。
第1作動口用の当否テーブルを示す概略図である。
第2作動口用の当否テーブルを示す概略図である。
(a)第1作動口用の振分テーブルを示す概略図、(b)第2作動口用の振分テーブルを示す概略図である。
当たり種別と抽選モード及びサポートモードとの関係を示す概略図である。
サポートモードの切替用処理を示すフローチャートである。
各遊技状態の関係を示すブロック図である。
第8の実施の形態における遊技盤ユニットの正面図である。
当否抽選などに用いられる各種カウンタ等の構成を示す概略図である。
(a)低確率モード用の当否テーブルを示す概略図、(b)高確率モード用の当否テーブルを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1の実施の形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の第1の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図、図2はパチンコ機10を正面側から見た斜視図、図3及び図4はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。なお、図3では便宜上パチンコ機10における遊技領域内の構成を省略している。
【0010】
図1に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に取り付けられた遊技機主部12とにより構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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