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公開番号2024153425
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2023067314
出願日2023-04-17
発明の名称冷蔵庫
出願人アクア株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F25D 23/02 20060101AFI20241022BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】従来の冷蔵庫では、制御部が、断熱扉の半ドア状態時に全閉状態であると誤判定する恐れがあるという課題がある。
【解決手段】本発明の冷蔵庫10は、第1の断熱扉14及び第2の断熱扉15を自閉させる自閉機構41を有する。そして、自閉機構41は、断熱箱体11に配設されるキャッチャー部42と、第1の断熱扉14及び第2の断熱扉15に配設され、キャッチャー部42と着脱自在に連結するストライカ部44と、キャッチャー部42の回転速度を減速させるソフトクローズ部45と、を備える。この構造により、第1の断熱扉14及び第2の断熱扉15は、キャッチャー部42とストライカ部44との連結状態時に自閉し、ストライカ部44が検知装置46のボタン46Bを押下することで、冷蔵庫10の制御部が、第1の断熱扉14の半ドア状態時に、全閉状態であると誤判定することが防止される。
【選択図】図5A
特許請求の範囲【請求項1】
貯蔵室が形成される断熱箱体と、
前記断熱箱体にヒンジ機構を介して取り付けられ、前記貯蔵室の前面開口部を開閉自在に塞ぐ断熱扉と、
前記断熱扉を前記断熱箱体に対して自閉させる自閉機構と、
前記断熱扉の全閉状態を検知する検知装置と、を備え、
前記自閉機構は、
前記断熱箱体に対して回転可能に配設されるキャッチャー部と、
前記断熱扉に配設され、前記断熱扉の開閉動作に連動して前記キャッチャー部に連結し、あるいは前記キャッチャー部から離脱するストライカ部と、を有し、
前記キャッチャー部には、前記ストライカ部の係止ピンが侵入する係合溝が形成され、
前記係合溝の延在方向の一端側には、前記係止ピンが前記係合溝内に侵入し、あるいは前記係合溝から離脱するための開口部が形成され、
前記検知装置が、前記係合溝の前記延在方向の他端側に前記係止ピンを検知可能な状態に配設されることを特徴とする冷蔵庫。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記検知装置は、機械式スイッチであり、
前記機械式スイッチのボタンが、前記係合溝の前記延在方向の他端側の前記係合溝内へ突出し、
前記断熱扉の前記全閉状態時に、前記係止ピンが前記ボタンを押下することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記自閉機構は、前記キャッチャー部の回転速度を減速させる減速機構を有し、
前記減速機構は、前記キャッチャー部の回転を規制するダンパ部と、前記キャッチャー部の回転を補助する弾性部と、を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
前記キャッチャー部は、前記係合溝を形成する第1の基部と第2の基部とを有し、
前記第2の基部は、前記第1の基部よりも庫内側に位置すると共に、前記第2の基部は、前記第1の基部よりも長いことを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
前記キャッチャー部には、前記係合溝へと前記係止ピンを誘導する復旧部が形成されることを特徴とする請求項4に記載の冷蔵庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷蔵庫に関し、特に、制御部が自閉式の断熱扉の半ドア状態時に全閉状態であると誤判定することを防止する冷蔵庫に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、従来の冷蔵庫が開示されている。冷蔵庫は、貯蔵室として用いられる冷蔵庫本体と、冷蔵庫本体の前面開口部を塞ぐ断熱扉と、を備える。そして、断熱扉の右側端部が、上部ヒンジ部を介して冷蔵庫本体に対して回転自在に軸支される。また、冷蔵庫本体の天井面には、上部ヒンジ部の近傍に断熱扉の自閉機構部が配設される。
【0003】
自閉機構部は、主に、上部ヒンジ部と同軸上に回転可能な第1機構と、第1機構に対して回転可能に取り付けられたL字形状の第2機構と、第1機構に配設される永久磁石と、第1機構の回転動作を規制するダンパ部と、第1機構の回転動作をアシストする第1バネ部と、断熱扉の全閉状態を検出する位置検出スイッチと、を備える。
【0004】
一方、断熱扉の庫内側には、断熱扉の閉動作の際に第2機構を押す接続部が形成される。接続部が、断熱扉の閉動作に連動して、自閉機構部のカバーの切欠き部を介してその内部に侵入する。そして、接続部が、第2機構を押すことで第1機構が回転し、第1機構が位置検出スイッチを押下する。冷蔵庫の制御部は、位置検出スイッチからの入力信号により、断熱扉の全閉状態を判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第3953082号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、従来の冷蔵庫では、第1機構が、位置検出スイッチを押下することで、冷蔵庫の制御部は、位置検出スイッチからの入力信号により、断熱扉の全閉状態を判定する。しかしながら、冷蔵庫の経年劣化やドアポケットへの収納物の荷重等により、断熱扉の上部ヒンジ部の反対側の先端部が垂れ下がるように傾く場合がある。そして、断熱扉が傾いた状態で回転することで、接続部が、カバーの切り欠き部に対して完全に侵入しきらず、半ドア状態となる。この場合には、接続部のカバー内への侵入量に応じて、第1機構が回転し、位置検出スイッチを押した状態を維持する。その結果、実際には断熱扉は半ドア状態であるが、制御部が、断熱扉の全閉状態と判断し、各種の冷却運転等を行ってしまうという課題がある。
【0007】
また、断熱扉のドアポケットへの収納物が多くなり、上述したように、断熱扉が冷蔵庫本体に対して若干傾くことで、接続部とカバーの切欠き部とが位置ずれを起こす場合もある。この場合には、断熱扉の閉動作の際に、接続部が、切欠き部を介してカバーの内部に侵入出来ず、カバーと衝突することで、断熱扉が全閉状態とならないという問題が発生する。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、制御部が断熱扉の半ドア状態時に全閉状態であると誤判定することを防止する冷蔵庫を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の冷蔵庫の第1の態様では、貯蔵室が形成される断熱箱体と、前記断熱箱体にヒンジ機構を介して取り付けられ、前記貯蔵室の前面開口部を開閉自在に塞ぐ断熱扉と、前記断熱扉を前記断熱箱体に対して自閉させる自閉機構と、前記断熱扉の全閉状態を検知する検知装置と、を備え、前記自閉機構は、前記断熱箱体に対して回転可能に配設されるキャッチャー部と、前記断熱扉に配設され、前記断熱扉の開閉動作に連動して前記キャッチャー部に連結し、あるいは前記キャッチャー部から離脱するストライカ部と、を有し、前記キャッチャー部には、前記ストライカ部の係止ピンが侵入する係合溝が形成され、前記係合溝の延在方向の一端側には、前記係止ピンが前記係合溝内に侵入し、あるいは前記係合溝から離脱するための開口部が形成され、前記検知装置が、前記係合溝の前記延在方向の他端側に前記係止ピンを検知可能な状態に配設されることを特徴とする。この構造により、キャッチャー部とストライカ部が連結した状態にて断熱扉が自閉し、キャッチャー部の係合溝内にて、断熱扉の全閉状態が検知される。その結果、冷蔵庫の制御部が、断熱扉の半ドア状態時に、全閉状態であると誤判定することが防止される。
【0010】
また、本発明の冷蔵庫の第2の態様では、前記検知装置は、機械式スイッチであり、前記機械式スイッチのボタンが、前記係合溝の前記延在方向の他端側の前記係合溝内へ突出し、前記断熱扉の前記全閉状態時に、前記係止ピンが前記ボタンを押下することを特徴とする。この構造により、キャッチャー部は、断熱扉の全閉状態時に機械式スイッチのボタンを押下する。その結果、冷蔵庫の制御部が、断熱扉の半ドア状態時に、全閉状態であると誤判定することが防止される。
(【0011】以降は省略されています)

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