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公開番号2024153248
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2023067022
出願日2023-04-17
発明の名称熱加工システム
出願人株式会社ダイヘン
代理人個人,個人
主分類B23K 9/067 20060101AFI20241022BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】回生電力を有効に活用することで、エネルギー効率の向上を図った熱加工システムを提供する。
【解決手段】溶接システムS1は、モータM1を有し、モータM1で動作するロボットA1と、ロボットA1の制御を行うロボット制御装置E1と、溶接電力(熱加工用の加工電力)を発生させる電源装置B1と、コンデンサC1と、を備える。コンデンサC1は、モータM1の減速時に発生する回生電力によって充電される。コンデンサC1に蓄積された電力は、溶接(熱加工)の開始時に利用される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
モータを有し、当該モータで動作するロボットと、
前記ロボットの制御を行うロボット制御装置と、
熱加工用の加工電力を発生させる電源装置と、
コンデンサと、
を備え、
前記コンデンサは、前記モータの減速時に発生する回生電力によって充電され、
前記コンデンサに蓄積された電力は、熱加工の開始時に利用される、熱加工システム。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記コンデンサは、空走区間での前記モータの減速時に発生する回生電力により充電され、
前記空走区間は、前記ロボットが熱加工を行わずに第1作業位置から第2作業位置まで移動する区間であり、
前記コンデンサに蓄積された電力は、前記第2作業位置での作業開始時に利用される、請求項1に記載の熱加工システム。
【請求項3】
前記熱加工は、アーク熱を用いた加工であり、
前記電源装置は、絶縁トランスと、当該絶縁トランスの二次側に接続され且つ熱加工の開始時のアークスタートを補助するスタート回路を含み、
前記スタート回路は、前記コンデンサを含み、
前記コンデンサに蓄積された電力は、前記アークスタートの補助電力として利用される、請求項1または請求項2に記載の熱加工システム。
【請求項4】
前記電源装置は、インバータ回路を含み、
前記コンデンサは、前記インバータ回路の一次側に接続されており、
前記コンデンサに蓄積された電力は、熱加工の開始時の前記加工電力に重畳する電力に利用される、請求項1または請求項2に記載の熱加工システム。
【請求項5】
前記コンデンサを第1コンデンサとして、前記回生電力によって充電可能な第2コンデンサをさらに備え、
前記電源装置は、前記絶縁トランスの一次側に接続されたインバータ回路を含み、
前記第2コンデンサは、前記インバータ回路の一次側に接続されており、
前記第2コンデンサに蓄積された電力は、熱加工の開始時の前記加工電力に重畳する電力に利用され、
前記回生電力は、前記第2コンデンサよりも前記第1コンデンサに優先して供給される、請求項3に記載の熱加工システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、熱加工システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、溶接ロボットを用いた自動溶接が普及している。例えば、特許文献1には、溶接ロボットを用いた溶接システムの一例が開示されている。特許文献1に記載の溶接システム(ロボット制御システム)は、プログラム制御された多関節ロボットによってワークにアーク溶接を行う。ロボット制御システムは、ロボット(例えばマニピュレータ)と、ロボット制御装置と、溶接電源等を含む溶接機とを備える。ロボットは、ロボットモータを含み、このロボットモータの駆動により、多関節アームの移動等が制御される。ロボットモータは、ロボット制御装置によって制御される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-10941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
モータは、その減速時において、発電機となって回生電力を発生させることが知られている。このような回生電力は、特許文献1に記載されたロボットモータにおいても同様に発生する。
【0005】
本開示は、上記事情に鑑みて考え出されたものであり、その目的は、回生電力を有効に活用することで、エネルギー効率の向上を図った熱加工システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示によって提供される溶接システムは、モータを有し、当該モータで動作するロボットと、前記ロボットの制御を行うロボット制御装置と、熱加工用の加工電力を発生させる電源装置と、コンデンサと、を備え、前記コンデンサは、前記モータの減速時に発生する回生電力によって充電され、前記コンデンサに蓄積された電力は、熱加工の開始時に利用される。
【0007】
前記溶接システムの好ましい実施の形態において、前記コンデンサは、空走区間での前記モータの減速時に発生する回生電力により充電され、前記空走区間は、前記ロボットが熱加工を行わずに第1作業位置から第2作業位置まで移動する区間であり、前記コンデンサに蓄積された電力は、前記第2作業位置での作業開始時に利用される。
【0008】
前記溶接システムの好ましい実施の形態において、前記熱加工は、アーク熱を用いた加工であり、前記電源装置は、絶縁トランスと、当該絶縁トランスの二次側に接続され且つ熱加工の開始時のアークスタートを補助するスタート回路を含み、前記スタート回路は、前記コンデンサを含み、前記コンデンサに蓄積された電力は、前記アークスタートの補助電力として利用される。
【0009】
前記溶接システムの好ましい実施の形態において、前記電源装置は、インバータ回路を含み、前記コンデンサは、前記インバータ回路の一次側に接続されており、前記コンデンサに蓄積された電力は、熱加工の開始時の前記加工電力に重畳する電力に利用される。
【0010】
前記溶接システムの好ましい実施の形態において、前記コンデンサを第1コンデンサとして、前記回生電力によって充電可能な第2コンデンサをさらに備え、前記電源装置は、前記絶縁トランスの一次側に接続されたインバータ回路を含み、前記第2コンデンサは、前記インバータ回路の一次側に接続されており、前記第2コンデンサに蓄積された電力は、熱加工の開始時の前記加工電力に重畳する電力に利用され、前記回生電力は、前記第2コンデンサよりも前記第1コンデンサに優先して供給される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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