TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024152143
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066163
出願日2023-04-14
発明の名称脂肪細胞の数を制御する方法
出願人スミダコーポレーション株式会社,学校法人 東洋大学
代理人めぶき弁理士法人,個人,個人
主分類A61N 1/36 20060101AFI20241018BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】生体の組織における脂肪細胞の数を制御する。
【解決手段】ベクトルポテンシャル発生装置を用いて生体の組織に電気刺激を付与する工程を含む。この電気刺激は、ベクトルポテンシャル発生装置に印加する交流電流の周波数を制御することにより、脂肪細胞の数を増加又は減少させうる、脂肪細胞の数を制御する方法。
【選択図】図1




特許請求の範囲【請求項1】
生体の組織における脂肪細胞の数を制御する方法であって、
ベクトルポテンシャル発生装置を用いて前記組織に電気刺激を付与する工程を含み、前記電気刺激は、前記ベクトルポテンシャル発生装置に印加する交流電流の周波数を制御することにより、脂肪細胞の数を増加又は減少させうることを特徴とする、脂肪細胞の数を制御する方法。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記ベクトルポテンシャル発生装置が、絶縁皮膜を有する芯線と、芯線を巻軸として芯線に対して隙間無く巻回された外線とからなる基礎線材を備え、前記基礎線材をループ状に巻回することにより形成された筒部を更に有し、前記芯線の一端が前記外線の一端と電気的に接続し、前記芯線の他方が外部回路の一端に接続し、前記外線の他方が前記外部回路の他端に接続し、前記外部回路に交流電流を発生させることにより前記筒部の中に置かれた前記組織に電気刺激を付与する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ベクトルポテンシャル発生装置が、絶縁皮膜を有する芯線と、芯線を巻軸として芯線に対して隙間無く巻回された外線とからなる複数の基礎線材と、
前記複数の基礎線材に交流電流を導通させる外部回路と、を備え、
前記複数の基礎線材は、直線状又は曲線状の配列方向に沿って配列される請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記組織が、運動制限された組織であり、前記交流電流の周波数を50kHz未満に制御することにより、前記脂肪細胞の数を増加させる請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記交流電流の周波数が、1~30kHzである請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記組織が肥満を伴う脂肪組織であり、前記交流電流の周波数を50kHz以上に制御することにより、前記脂肪細胞の数を減少させる請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
前記交流電流の周波数が、100~300kHzである請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記筒部内の電場強度が0.17~0.27V/mとなるように、前記外部回路に交流電流を印加する請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記筒部内の電場強度が0.22V/mとなるように、前記外部回路に交流電流を印加する請求項2に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ベクトルポテンシャル発生装置を用いて生体組織の脂肪細胞の数を制御する方法等に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、脂肪を減少させるには、外部からの運動刺激などにより、細胞にエネルギーが必要となった場合に脂肪が使われ、エネルギーに変換されることで脂肪自体が減少することが知られている。また、痩身(ダイエット)のために、通電刺激を利用した療法が臨床現場又は日常生活で行われている。例えば、特許文献1には、身体の一部に装着される生体用電極装着具1が開示され、この装着具が、「筋50の体表面に電気刺激信号であるトレーニング刺激信号を加えて筋50を伸縮させる電気的筋肉刺激EMS(Electrical Muscle Stimulation)」に用いられること、及び、「筋50をトレーニングする目的は、筋50を伸縮させて付近の脂肪を燃焼させるダイエット、筋力アップ、損傷した筋50を再生させる再生医療などのいずれであってもよく、生体用電極装着具1は、これらのいずれの目的で用いられるものであってもよい」(特許文献1の段落0045参照)と記載されている。
【0003】
しかし、これらの療法に関しては、少なくとも身体の一部の体表面に電極を所定の接触圧で密着させることが必要である。より効果的な電気刺激を与えるためには、患者に対して手術を行うか、皮膚を通して患部まで鍼を挿入することなど、患者に対して非常に衝撃的な刺激を与えてしまう。また、これらの衝撃的刺激により、患者の皮膚や筋肉が収縮してしまい、治療効果が落ちる可能性がある。
【0004】
一方、磁場を発生させずにベクトルポテンシャルを発生させることで、直線状の電界を発生させ外部に仕事をしうる非接触空間電界発生装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。そして、この原理を用いて作製された、より治癒時間が短く、生体への負担が少なく、取り付け簡単な電気刺激装置により、骨折、骨粗しょう症及びその他の人体損傷や、腫瘍などを治療しうることが報告されている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-114093号公報
国際公開公報WO2015/099147パンフレット
特許第7151356号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、運動療法で脂肪を減少させるためには、かなりの運動量が必要であり、個人によりその方法も異なるため脂肪減少の効果も様々である。また、通電刺激療法に関しては、装着具により皮膚へのダメージもあり、長時間装着すること自体もかなり苦痛を与えると考えられる。
【0007】
そこで、本開示は、特許文献3に開示されたようなベクトルポテンシャル発生装置による電気刺激が、脂肪細胞にどのような影響を与えるかを明らかにし、この装置を用いて脂肪細胞の数を制御する方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、ベクトルポテンシャル発生装置を用いて適切な周波数(20kHz~200kHz)の電流で電気刺激することにより、脂肪細胞の数を制御することができるという知見に基づく。すなわち、本開示は以下の実施形態を含む。
【0009】
[1]生体の組織における脂肪細胞の数を制御する方法であって、ベクトルポテンシャル発生装置を用いて組織に電気刺激を付与する工程を含み、電気刺激は、ベクトルポテンシャル発生装置に印加する交流電流の周波数を制御することにより、脂肪細胞の数を増加又は減少させうることを特徴とする、方法。
[2]ベクトルポテンシャル発生装置が、絶縁皮膜を有する芯線と、芯線を巻軸として芯線に対して隙間無く巻回された外線とからなる基礎線材を備え、基礎線材をループ状に巻回することにより形成された筒部を更に有し、芯線の一端が外線の一端と電気的に接続し、芯線の他方が外部回路の一端に接続し、外線の他方が外部回路の他端に接続し、外部回路に交流電流を発生させることにより筒部の中に置かれた組織に電気刺激を付与する[1]に記載の方法。
[3]ベクトルポテンシャル発生装置が、絶縁皮膜を有する芯線と、芯線を巻軸として芯線に対して隙間無く巻回された外線とからなる複数の基礎線材と、複数の基礎線材に交流電流を導通させる外部回路とを備え、複数の基礎線材は、直線状又は曲線状の配列方向に沿って配列される[1]に記載の方法。
[4]組織が、運動制限された組織であり、交流電流の周波数を50kHz未満に制御することにより、脂肪細胞の数を増加させる[1]又は[2]に記載の方法。
[5]交流電流の周波数が、1~30kHzである[4]に記載の方法。
[6]組織が、肥満を伴う脂肪組織であり、交流電流の周波数を50kHz以上に制御することにより、脂肪細胞の数を減少させる[1]又は[2]に記載の方法。
[7]交流電流の周波数が、100~300kHzである[6]に記載の方法。
[8]筒部内の電場強度が0.17~0.27V/mとなるように、外部回路に交流電流を印加する[2]に記載の方法。
[9]筒部内の電場強度が0.22V/mとなるように、外部回路に交流電流を印加する[2]に記載の方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ベクトルポテンシャル発生装置に印加する交流電流の周波数を制御することにより、脂肪細胞の数を増加又は減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
歯の掃除具
1か月前
個人
男性用下着
5か月前
個人
錠剤撒き器
4か月前
個人
乗馬テラピー
2か月前
個人
塗り薬塗り具
27日前
個人
身体牽引装置
2か月前
個人
発熱器具
1か月前
個人
収納容器
20日前
個人
健康器具
26日前
個人
染毛方法
1か月前
個人
磁器治療器
2か月前
個人
排便漏れ予防装具
6か月前
個人
動体視力強化装置
2か月前
個人
鼻腔拡張具
4か月前
個人
挟圧手工爪矯正具
4か月前
株式会社コロナ
脱臭機
4か月前
東レ株式会社
下肢着用具
2か月前
株式会社ナカニシ
生検針
2か月前
東レ株式会社
吸収制御剤
1か月前
個人
口腔ケア用歯ブラシ
4か月前
個人
血管硬化度算出方法
2か月前
株式会社ニデック
眼科装置
2か月前
個人
圧排器具
6か月前
個人
Dr.なかまつよい耳
1か月前
個人
立位姿勢支持具
1か月前
個人
唾液分泌促進具
2か月前
株式会社ダリヤ
皮膚洗浄剤
4か月前
株式会社ニデック
眼科装置
3か月前
株式会社MIC
陰茎補助具
25日前
株式会社ニデック
眼科装置
2か月前
株式会社ニデック
眼科装置
3か月前
株式会社ファンケル
化粧料
1か月前
株式会社ニデック
眼科装置
3か月前
株式会社ファンケル
化粧料
3か月前
株式会社ファンケル
化粧料
2か月前
大正製薬株式会社
内服液剤
2か月前
続きを見る