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公開番号2024151635
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065141
出願日2023-04-12
発明の名称給紙装置および画像形成装置
出願人シャープ株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類B65H 3/52 20060101AFI20241018BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】ローラの摩耗が進行した際に給紙性能を維持することができる給紙装置を提供する。
【解決手段】給紙装置は、給紙ローラ41と分離ローラ42とで形成したニップ部で用紙を挟持し搬送しており、給紙ローラ41を用紙の搬送方向に駆動させ、分離ローラ42を給紙ローラ41とは反対方向に駆動させる駆動部51と、駆動部51と分離ローラ42との間に設けられ、駆動部51から分離ローラ42に伝達された駆動力よりも、給紙ローラ41と分離ローラ42との間に生じた摩擦力が大きい場合、分離ローラ42を給紙ローラ41に従動回転させるトルクリミッタ45と、駆動部51からの駆動力を分離ローラ42に伝達するか切断するかを切り替える連結機構60と、連結機構60の動作を制御する制御部とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1ローラと第2ローラとで形成したニップ部で用紙を挟持し搬送する給紙装置であって、
前記第1ローラを用紙の搬送方向に駆動させ、前記第2ローラを前記第1ローラとは反対方向に駆動させる駆動部と、
前記駆動部と前記第2ローラとの間に設けられ、前記駆動部から前記第2ローラに伝達された駆動力よりも、前記第1ローラと前記第2ローラとの間に生じた摩擦力が大きい場合、前記第2ローラを前記第1ローラに従動回転させるトルクリミッタと、
前記駆動部からの駆動力を前記第2ローラに伝達するか切断するかを切り替える連結機構と、
前記連結機構の動作を制御する制御部とを備えること
を特徴とする給紙装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の給紙装置であって、
前記制御部は、用紙を給紙した給紙回数をカウントし、前記給紙回数に基づいて、前記連結機構の動作を制御すること
を特徴とする給紙装置。
【請求項3】
請求項2に記載の給紙装置であって、
前記制御部は、前記給紙回数が閾値以下の場合、前記駆動部からの駆動力を前記第2ローラに伝達させ、前記給紙回数が閾値を超えている場合、前記駆動部から前記第2ローラへの駆動力を切断させること
を特徴とする給紙装置。
【請求項4】
請求項2に記載の給紙装置であって、
前記制御部は、前記給紙回数が予め設定された初期観察枚数以内の場合、前記駆動部から前記第2ローラへの駆動力を切断させること
を特徴とする給紙装置
【請求項5】
請求項1に記載の給紙装置であって、
前記第2ローラの回転状態を検出するローラセンサを備え、
前記制御部は、前記ローラセンサの検出結果に基づいて、前記第2ローラが回転遅れ状態であると判断した際、前記駆動部から前記第2ローラへの駆動力を切断させること
を特徴とする給紙装置。
【請求項6】
請求項1に記載の給紙装置であって、
前記制御部は、用紙を搬送する前に前記駆動部を駆動させる予備回転を実施させ、前記第2ローラが前記第1ローラとは反対方向に回転している際、前記駆動部から前記第2ローラへの駆動力を切断させること
を特徴とする給紙装置。
【請求項7】
請求項1に記載の給紙装置であって、
前記制御部は、用紙を給紙した給紙履歴を記録し、所定期間中に給紙した枚数が閾値より少ない場合、前記駆動部から前記第2ローラへの駆動力を切断させること
を特徴とする給紙装置。
【請求項8】
請求項1に記載の給紙装置であって、
前記制御部は、給紙する用紙の種類の指定を受け付けており、受け付けた用紙の種類に応じて、前記連結機構の動作を制御すること
を特徴とする給紙装置。
【請求項9】
請求項1に記載の給紙装置であって、
前記制御部は、用紙の搬送不良が発生した搬送不良回数をカウントし、前記搬送不良回数に応じて、前記駆動部から前記第2ローラへの駆動力を切断させること
を特徴とする給紙装置。
【請求項10】
請求項1に記載の給紙装置であって、
前記ニップ部を通過した用紙の先端を検知する用紙検知センサを備え、
前記制御部は、前記用紙検知センサが用紙の先端を検知するまで、前記駆動部から前記第2ローラへの駆動力を切断させ、前記用紙検知センサが用紙の先端を検知した後、前記駆動部から前記第2ローラに駆動力を伝達させること
を特徴とする給紙装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、用紙を挟持して搬送する給紙装置および画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置では、複数の用紙を収容可能な給紙部(給紙装置)を設けることで、用紙を補充する回数を削減し、ユーザの手間を減らすようにしている。従来の給紙装置では、例えば、用紙が加圧当接された給紙ローラを回転駆動させて、用紙のピックアップを行っている。そして、給紙ローラに当接させてニップ部を形成する分離ローラは、給紙ローラの駆動と同じタイミングで、用紙を押し戻す方向に回転駆動することで、用紙の重送を防いでいる。
【0003】
ところで、近年では、普通紙だけに限らず封筒や薄手の用紙など、様々な用紙に対して画像形成することが要望されている。これに対し、単に、給紙ローラに分離ローラを当接させた構造であると、異なる種類の用紙に対応できず、用紙が折れ曲がることがあった。そこで、多種の用紙に対しても安定した給送を行うことができる画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-179271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の画像形成装置は、積載されたシート(用紙)を給送するための給送手段と、給送手段のシート作用面に当接してシートの分離を行うための分離手段と、分離手段にシート給送方向とは逆向きの分離力を供給するための分離力付与手段と、分離手段への分離力を供給するための接続状態と、分離手段への分離力を供給しない切断状態とをとりえる分離力切換手段とを有する。そして、分離力付与手段は、所定の戻しトルクを発生するトルクリミッタとされている。
【0006】
ところで、用紙の搬送等を行うローラでは、経年劣化によって摩耗して表面摩擦抵抗が低下し、初期の給紙性能を維持できないことが懸念される。従来の画像形成装置では、ローラ等の摩耗が考慮されておらず、ローラの表面状態が変化した際に対応できないという課題がある。
【0007】
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであり、ローラの摩耗が進行した際に給紙性能を維持することができる給紙装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る給紙装置は、第1ローラと第2ローラとで形成したニップ部で用紙を挟持し搬送する給紙装置であって、前記第1ローラを用紙の搬送方向に駆動させ、前記第2ローラを前記第1ローラとは反対方向に駆動させる駆動部と、前記駆動部と前記第2ローラとの間に設けられ、前記駆動部から前記第2ローラに伝達された駆動力よりも、前記第1ローラと前記第2ローラとの間に生じた摩擦力が大きい場合、前記第2ローラを前記第1ローラに従動回転させるトルクリミッタと、前記駆動部からの駆動力を前記第2ローラに伝達するか切断するかを切り替える連結機構と、前記連結機構の動作を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
【0009】
本開示に係る給紙装置では、前記制御部は、用紙を給紙した給紙回数をカウントし、前記給紙回数に基づいて、前記連結機構の動作を制御する構成としてもよい。
【0010】
本開示に係る給紙装置では、前記制御部は、前記給紙回数が閾値以下の場合、前記駆動部からの駆動力を前記第2ローラに伝達させ、前記給紙回数が閾値を超えている場合、前記駆動部から前記第2ローラへの駆動力を切断させる構成としてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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