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公開番号2024150969
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-24
出願番号2023064046
出願日2023-04-11
発明の名称フィルムの製造方法及び再生樹脂原料
出願人グンゼ株式会社
代理人個人,個人
主分類C08J 11/08 20060101AFI20241017BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】再生樹脂原料から劣化の少ないフィルムを製造する製造方法を提供する。
【解決手段】ここでのフィルムの製造方法は、樹脂製の容器及び包装材料の少なくとも一方を出発原料として、粉体又は造粒物の形状の再生樹脂原料を製造することと、前記再生樹脂原料を原料の少なくとも一部とするフィルムを製造することとを含む。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
樹脂製の容器及び包装材料の少なくとも一方を出発原料として、粉体又は造粒物の形状の再生樹脂原料を製造することと、
前記再生樹脂原料を原料の少なくとも一部とするフィルムを製造することと
を含む、フィルムの製造方法。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記再生樹脂原料を製造することは、
2種類以上の樹脂を含有する前記容器及び前記包装材料の少なくとも一方を前記出発原料として、1又は複数種類の樹脂を含有する前記再生樹脂材料を製造すること
を含む、
請求項1に記載のフィルムの製造方法。
【請求項3】
前記再生樹脂原料を製造することは、
前記出発原料を粉砕し、粉砕物を得ることと、
前記粉砕物を溶媒に浸漬し、前記粉砕物に含まれる樹脂成分の少なくとも一部が溶解した溶液を生成することと、
前記溶液から前記樹脂成分の少なくとも一部を析出させ、析出物を生成することと、
前記析出物を前記粉体又は前記造粒物に加工することと
を含む、
請求項1又は2に記載フィルムの製造方法。
【請求項4】
前記フィルムのヘイズ値は、10パーセント以下である、
請求項1又は2に記載のフィルムの製造方法。
【請求項5】
樹脂製の容器及び包装材料の少なくとも一方を出発原料として製造され、粉体又は造粒物の形状を有する、再生樹脂原料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルムの製造方法及び再生樹脂原料に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
食品、飲料、医薬品、医療品、化学品、化粧品、トイレタリー、工業用品等の様々な分野で、樹脂製の容器及び包装材料が広く利用されている。近年、このような樹脂成形物から樹脂材料を再生原料として回収するリサイクル技術の開発が盛んである。回収された樹脂材料は、再利用しやすいように、加熱溶融されてペレット形状に再形成されることが多い。特許文献1は、樹脂製の包装資材からペレットを製造し、これを熱収縮性フィルムへと加工する方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021―187550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のように、回収された樹脂材料をペレット形状に再形成するためには、回収された樹脂材料を加熱溶融する必要がある。しかし、そうすると、加熱溶融の過程で与えられる熱履歴により樹脂材料が熱劣化を引き起こし、樹脂材料の機能性が損なわれ得る。
【0005】
本発明の目的は、劣化の少ない再生樹脂原料を提供すること、及び、そのような再生樹脂原料から劣化の少ないフィルムを製造する製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある局面に従うフィルムの製造方法は、樹脂製の容器及び包装材料の少なくとも一方を出発原料として、粉体又は造粒物の形状の再生樹脂原料を製造することと、再生樹脂原料を原料の少なくとも一部とするフィルムを製造することとを含む。
【0007】
このフィルムの製造方法において、再生樹脂原料を製造することは、2種類以上の樹脂を含有する容器及び包装材料の少なくとも一方を出発原料として、1又は複数種類の樹脂を含有する再生樹脂材料を製造することを含んでもよい。
【0008】
このフィルムの製造方法において、再生樹脂原料を製造することは、出発原料を粉砕し、粉砕物を得ることと、粉砕物を溶媒に浸漬し、粉砕物に含まれる樹脂成分の少なくとも一部が溶解した溶液を生成することと、溶液から樹脂成分の少なくとも一部を析出させ、析出物を生成することと、析出物を粉体又は造粒物に加工することとを含んでもよい。
【0009】
このフィルムの製造方法において、フィルムのヘイズ値は、10パーセント以下であってもよい。
【0010】
本発明の他の局面に従う再生樹脂原料は、樹脂製の容器及び包装材料の少なくとも一方を出発原料として製造され、粉体又は造粒物の形状を有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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