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公開番号2024149658
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2024128221,2023168701
出願日2024-08-02,2019-12-11
発明の名称判別方法および生成方法
出願人株式会社湯山製作所
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類A61J 3/00 20060101AFI20241010BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】マークの一致判定の精度を高め、適切に種類の判別を行う。
【解決手段】判別方法は、撮像画像を取得するステップと、撮像画像から検出された、対象薬剤に形成されたマークである検出マークと、薬剤の照合用のマスタデータに登録されている登録マークとの類似性を、複数の識別器により判定した結果に基づく、検出マークと登録マークとが一致するか否かの判定結果を出力するステップと、を含む。
【選択図】図16
特許請求の範囲【請求項1】
種類不明の対象薬剤を撮像した撮像画像から、前記対象薬剤の種類を判別する種類判別装置が実行する判別方法であって、
前記撮像画像を取得するステップと、
前記撮像画像から検出された、前記対象薬剤に形成されたマークである検出マークと、薬剤の照合用のマスタデータに登録されている登録マークとの類似性を、複数の識別器により判定した結果に基づく、前記検出マークと前記登録マークとが一致するか否かの判定結果を出力するステップと、を含むことを特徴とする判別方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記複数の識別器は、類似性の判定方法が異なる複数種類の識別器である、ことを特徴とする請求項1に記載の判別方法。
【請求項3】
複数種類の前記識別器には、色の類似性を判定する識別器と、形状の類似性を判定する識別器とが含まれている、ことを特徴とする請求項2に記載の判別方法。
【請求項4】
前記類似性の判定においては、前記撮像画像の前記検出マークが写っている領域を区分した複数の判定領域のそれぞれについて、当該判定領域に応じた複数の前記識別器により類似性の判定が行われる、ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の判別方法。
【請求項5】
複数の前記識別器は、前記登録マークの画像と他のマークの画像とを含むテスト画像群についての類似性の判定精度に基づいて選抜された識別器である、ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の判別方法。
【請求項6】
前記検出マークと前記登録マークとが一致するかは、各識別器による前記判定の結果に、各識別器の信頼度に応じた重み付けを行った上で判定される、ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の判別方法。
【請求項7】
種類不明の対象薬剤を撮像した撮像画像から、前記対象薬剤の種類を判別する種類判別装置が実行する判別方法であって、
前記撮像画像から検出された、前記対象薬剤に形成されたマークである検出マークと、薬剤の照合用のマスタデータに登録されている登録マークとの類似性を、複数の識別器により判定した結果に基づいて、前記検出マークと前記登録マークとが一致するか判定する一致判定ステップと、
前記判定の結果を出力するステップと、を含むことを特徴とする判別方法。
【請求項8】
情報処理装置が識別器を生成する生成方法であって、
薬剤の撮像画像から検出された検出マークと、薬剤の照合用のマスタデータに登録されている登録マークとの類似性を判定する識別器群の中から、類似性の判定精度に基づいて複数の識別器を選抜する選抜ステップと、
前記選抜ステップにて選抜した複数の前記識別器を用いて、前記検出マークと前記登録マークとが一致するか否かを判定するための識別器を構築する識別器構築ステップと、を含むことを特徴とする生成方法。
【請求項9】
前記選抜ステップでは、前記撮像画像の前記検出マークが写っている領域を区分した複数の判定領域のそれぞれにおける類似性の判定精度に基づいて複数の識別器を選抜する、ことを特徴とする請求項8に記載の生成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、薬剤の種類を自動で判別する判別方法等に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、返品された複数種類の薬剤は、薬剤師または医師の手により種類毎に仕分けられていた。返品される薬剤は、様々な患者に処方される、または処方された調剤後の薬剤である。そのため、1患者単位の処方箋情報に基づいて、調剤機器等に予め薬種単位でまとめられた薬種群(薬剤カセット)から、一服用時期単位毎に、(1種または複数種の)薬剤(錠剤)を取りまとめる(分包する)調剤業務に比べて、複数の患者に処方された薬剤がまとめて返品される薬剤の種類は非常に多い。そのため、返品された薬剤を自動的に仕分けて、再利用することの有用性は高い。なお、一服用時期用に調剤される薬剤は、一般に2~3種類程度であり、多くても10種類程度である。
【0003】
なお、仕分け業務にかかる時間、手間、または仕分け間違い(薬剤カセットへの戻し間違い)による誤投与のリスクを避けるため、返品された薬剤を、そのまま廃棄する薬局または病院(正確には院内薬剤部)も存在している。
【0004】
特許文献1には、返品されたアンプルまたはバイアルを自動的に認識して格納する薬剤仕分装置が開示されている。この薬剤仕分装置は、アンプルまたはバイアルの向き及び姿勢と、アンプルまたはバイアルの性状(例:形状、大きさ、種類及び使用期限)とを認識する。そして、認識されたアンプルまたはバイアルの大きさに応じて格納時に個々のアンプルまたはバイアルに設定される格納領域と、個々のアンプルまたはバイアルの識別情報とを関連付けて、アンプルまたはバイアルを個別に配置し、それによって個別のアンプルまたはバイアルを取り出し可能に格納する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2015/170761号(2015年11月12日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1での返品対象は、アンプルまたはバイアルであり、錠剤またはカプセル等の、容器等に収容されていない薬剤、または包装等が施されていない薬剤自体ではない。そのため、特許文献1では、このような薬剤(例:錠剤またはカプセル)そのものを識別し、自動的に仕分けることについてまでは想定されていない。薬剤の自動仕分けを行う薬剤仕分装置を実現しようとした場合、予め種類が既知の薬剤について、その外観の特徴を示すマスタデータを作成して記憶しておき、そのマスタデータを用いて仕分け対象の薬剤の種類の判別を行うことが考えられる。なお、マスタデータとの照合に用いる、仕分け対象の薬剤の外観の特徴は、該薬剤を撮像した画像を解析することで特定すればよい。
【0007】
しかしながら、同じ薬剤を撮像した場合であっても、撮像装置や撮像環境が変われば、得られる画像に差異が生じ得る。また、撮像装置や撮像環境を同じにしたとしても、装置(撮像装置のみならず照明装置等の周辺装置も含む)の経時劣化により、得られる画像に差異が生じ得る。つまり、撮像によって得られる画像は、マスタデータの作成時に想定していたものから変化する可能性があり、このような変化が生じた場合、種類の判別に要する時間が増加する等の支障が生じる可能性がある。
【0008】
本発明の一態様は、薬剤を撮像した画像とマスタデータとを用いた薬剤の種類の判別において、マークの一致判定の精度を高め、適切に種類の判別を行うことができる判別方法等を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る判別方法は、種類不明の対象薬剤を撮像した撮像画像から、前記対象薬剤の種類を判別する種類判別装置が実行する判別方法であって、前記撮像画像を取得するステップと、前記撮像画像から検出された、前記対象薬剤に形成されたマークである検出マークと、薬剤の照合用のマスタデータに登録されている登録マークとの類似性を、複数の識別器により判定した結果に基づく、前記検出マークと前記登録マークとが一致するか否かの判定結果を出力するステップと、を含む。
【0010】
また、本発明の一態様に係る判別方法は、種類不明の対象薬剤を撮像した撮像画像から、前記対象薬剤の種類を判別する種類判別装置が実行する判別方法であって、前記撮像画像から検出された、前記対象薬剤に形成されたマークである検出マークと、薬剤の照合用のマスタデータに登録されている登録マークとの類似性を、複数の識別器により判定した結果に基づいて、前記検出マークと前記登録マークとが一致するか判定する一致判定ステップと、前記判定の結果を出力するステップと、を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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