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公開番号2024148914
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023062497
出願日2023-04-07
発明の名称ペットボトル処理装置
出願人個人
代理人弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
主分類B29B 17/02 20060101AFI20241010BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】ペットボトルのボトル本体からキャップ、ラベル、その他付属品を分離する工程と、洗浄工程とを一つの装置の中で同時に行うペットボトル処理装置を提供する。
【解決手段】ペットボトル処理装置1は、略直方体形状のケース2と、ケース2内に回転可能に配置されている二本の回転軸31,32を備えている。回転軸31,32の外周面から半径方向外側に向かって複数のブレード部材4が突出している。ブレード部材4は、回転軸31,32の外周面上に、回転軸の軸方向に沿って等間隔で配置された環状配列を形成している。二本の回転軸31,32は、ケース2内に、互いの距離がブレード部材4の長さの二倍よりも短い距離を隔てて平行に配置されており、回転軸31に固定されているブレード部材4の半径方向に突出する角度が、回転軸32に固定されているブレード部材4の半径方向に突出する角度と異なるように、位相をずらして回転する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ペットボトルのボトル本体から付属品を分離して洗浄する処理を行うペットボトル処理装置であって、
上面部に、一以上の給水口とペットボトル投入口とを備え、下面部に、ボトル本体を排出する第一の排出口と、前記付属品及び液体を排出する第二の排出口とを備える、略直方体形状のケースと、
前記ケース内に回転可能に配置されている二本の回転軸であって、前記回転軸の外周面から半径方向外側に向かって突出する複数のブレード部材を備えていることを特徴とする回転軸と、
を備えており、
前記回転軸の端部から所定の距離にある前記外周面上に、前記ブレード部材が複数均等な間隔で配置されることによって、前記ブレード部材の環状配列が形成されており、
前記ブレード部材の前記環状配列は、前記回転軸の軸方向に沿って等間隔で配置されており、且つ前記ブレード部材は、前記回転軸の半径方向の断面に対して、所定の角度で傾斜しており、
前記二本の回転軸は、前記ケース内に、互いの距離が前記ブレード部材の長さの二倍よりも短い距離を隔てて互いに対して平行になるように配置されており、一方の回転軸に固定されているブレード部材の半径方向に突出する角度が、他方の回転軸に固定されているブレード部材の半径方向に突出する角度と異なるように、位相をずらして回転するように制御されることを特徴とするペットボトル処理装置。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記ケースを、前記第一の排出口側が前記第二の排出口側よりも高い位置となるように、設置面に対して傾斜した状態で固定する角度調整手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のペットボトル処理装置。
【請求項3】
前記ブレード部材の環状配列に二本のブレード部材が含まれており、二本の前記ブレード部材のなす角が180°であり、
且つ前記ブレード部材が、前記回転軸の半径方向の断面に対して、10°~45°の角度で、傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のペットボトル処理装置。
【請求項4】
前記ケースの下面部及び側面部の少なくとも一部の内側に、薄板状の保護部材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のペットボトル処理装置。
【請求項5】
請求項1記載のペットボトル処理装置を用いたペットボトルの処理方法であって、
ケース内の二本の回転軸を高速回転させることにより、前記回転軸のブレード部材とペットボトルとの接触によって、ペットボトルからラベルを剥離し、キャップを外し、中身を放出する部材分離工程と、
給水口からシャワー状で供給する洗浄水によって、ペットボトル本体を洗浄する洗浄工程と、
ペットボトル本体が前記ブレード部材によって上方の第一の排出口まで運搬され、ペットボトル本体以外の付属品が、洗浄水と共に前記ケースの下面部に沿って下方の第二の排出口まで運搬される運搬工程と、
を備えており、
部材分離工程と洗浄工程と運搬工程とが同時に実施されることを特徴とするペットボトル処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ペットボトルの処理装置に関する。特に、使用済みのペットボトルの内部と外部を同時に洗浄しつつ、本体からキャップ部分とラベルを外すことのできるペットボトル処理装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ペットボトルは、容器包装リサイクル法の対象物品となっており、多くの自治体や民間企業で分別回収が行われている。回収されたペットボトルは、各種樹脂製品の原料として再利用される。大部分のペットボトルは、ボトル本体がポリエチレンテレフタレートで形成されている。その一方で、ラベル、キャップ、封緘リングは、異なる材料で形成されている。また、飲み口や取っ手などがポリエチレンテレフタレート以外の材料で形成されていることがある。そのため、再利用の前には、ポリエチレンテレフタレート製のボトル本体と、ポリエチレンテレフタレート以外の材料で形成されている部材を分離しておくことが好ましい。
【0003】
また、一旦使用されたペットボトルの場合、内部にジュースやお茶の液体が残った状態のまま回収されることがある。また、放置されて外側が汚れた状態であったり、中にゴミ等が入れられた状態で、回収されることがある。そこで、再利用の前に、ペットボトルの内部と外部を洗浄する必要がある。
【0004】
ペットボトルのボトル本体から付属する部材を分離する装置や、ペットボトルを洗浄する装置が種々提案されている。特許文献1には、ボトルを保持機構によって位置決めした状態で、横切断刃と縦切断刃とからなる断面略T字形状の切断刃部でボトル胴体の分断とキャップ部の切り離しを行うプラスチックボトル切断分別装置が開示されている。特許文献2には、切断したペットボトルの細片を高速回転洗浄機に投入して攪拌洗浄するペットボトル細片の多段洗浄脱水装置が開示されている。また、特許文献3には、ペットボトルを分割切断する縦切断丸鋸装置と横切断丸鋸装置を備え、さらに切断後のペットボトルを洗浄する水槽を備えたペットボトル破片洗浄分別装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-35668号公報
特開2000-15636号公報
特開2007-276258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来知られているペットボトルの処理装置は、ボトル本体から付属している他の部材を分離する工程と洗浄工程を、別々の工程で行っている。処理工程が複数の作業工程に分かれているため、処理全体に時間を要し、また装置全体が大型化する傾向がある。
【0007】
本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであって、ポリエチレンテレフタレート製のペットボトル本体から、付属している他の部材を分離する工程と洗浄工程とを一つの装置の中で同時に行い、作業時間の短縮と装置全体の小型化とを同時に達成できるペットボトル処理装置の提供を解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ペットボトル処理装置に関する。本発明のペットボトル処理装置は、ペットボトルのボトル本体から付属品を分離して洗浄する処理を行うペットボトル処理装置であって、上面に、一以上の給水口とペットボトル投入口とを備え、下面に、ボトル本体を排出する第一の排出口と、付属品及び液体を排出する第二の排出口とを備える、略直方体形状のケースと、ケース内に回転可能に配置されている二本の回転軸を備えている。回転軸は、回転軸の外周面から半径方向外側に向かって突出する複数のブレード部材を備えている。回転軸の端部から所定の距離を隔てた外周面上にブレード部材が複数均等な間隔で配置されることによって、ブレード部材の環状配列が形成されており、このブレード部材の環状配列は、回転軸の軸方向に沿って等間隔に配置されている。ブレード部材は、回転軸の半径方向の断面に対して、所定の角度で傾斜している。二本の回転軸は、ケース内に、互いの距離がブレード部材の長さの二倍よりも短い距離を隔てて互いに対して平行になるように配置されており、一方の回転軸に固定されているブレード部材の半径方向に突出する角度が、他方の回転軸に固定されているブレード部材の半径方向に突出する角度と異なるように、位相をずらして回転するように制御されることを特徴とする。
【0009】
本発明のペットボトル処理装置は、ケースを、第一の排出口側が第二の排出口側よりも高い位置となるように、設置面に対して傾斜した状態で固定する角度調整手段を備えていることが好ましい。
【0010】
本発明のペットボトル処理装置は、ブレード部材の環状配列には、二本のブレード部材が含まれており、二本の前記ブレード部材のなす角が180°であることが好ましい。また、ブレード部材は、回転軸の半径方向の断面に対して10°~45°の角度で傾斜していることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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