TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024148640
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023061959
出願日2023-04-06
発明の名称車室内送風構造
出願人豊田合成株式会社
代理人個人,個人
主分類B60H 1/34 20060101AFI20241010BHJP(車両一般)
要約【課題】見栄えの統一感の向上を図る。
【解決手段】車室内送風構造における第1パネル部P1は、車室11の前側に隣接し、かつ左右方向へ延びる。一対の第2パネル部P2は、車室11の左右両側に隣接し、かつそれぞれ前後方向へ延びる。第1パネル部P1には、車室11に面する後面において開口した状態で左右方向に延びる第1溝部35が形成される。一対の第2パネル部P2の少なくとも一方には、車室11に面する内側面において開口した状態で前後方向へ延びる第2溝部41が形成される。第1溝部35の左右の端部35aの少なくとも一部と、第2溝部41の前端部41aの少なくとも一部とは、第1パネル部P1及び第2パネル部P2の境界部分において、互いに重なった状態で繋がる。第1溝部35は、空調用空気A1の第1流路36を有する。第1パネル部P1の後面において第1溝部35が開口している部分は、空調用空気A1の第1吹出口37を構成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両の車室に対し、前記車両の前後方向における前側に隣接し、かつ車幅方向へ延びる第1パネル部と、
前記車室に対し、前記車幅方向における両側に隣接し、かつそれぞれ前記前後方向へ延びる一対の第2パネル部と、を備え、
前記第1パネル部には、前記車室に面する後面において開口した状態で前記車幅方向に延びる第1溝部が形成され、
前記一対の第2パネル部の少なくとも一方には、前記車室に面する内側面において開口した状態で前記前後方向へ延びる第2溝部が形成され、
前記車幅方向における前記第1溝部の端部の少なくとも一部と、前記前後方向における前記第2溝部の前端部の少なくとも一部とは、前記第1パネル部及び前記第2パネル部の境界部分において、互いに重なった状態で繋がっており、
前記第1溝部は、空調用空気の流路を有し、
前記第1パネル部の前記後面において前記第1溝部が開口している部分は、前記空調用空気の吹出口を構成している車室内送風構造。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1溝部における前記流路を第1流路とし、前記吹出口を第1吹出口とした場合、
前記第2溝部は、前記空調用空気の第2流路を有し、
前記第2パネル部の前記内側面において前記第2溝部が開口している部分は、前記空調用空気の第2吹出口を構成している請求項1に記載の車室内送風構造。
【請求項3】
各第2パネル部の一部は、サイドドアにより構成され、
前記第1溝部における前記流路を第1流路とし、前記吹出口を第1吹出口とした場合、
前記第2溝部のうち前記サイドドアよりも前記前後方向における前側部分は、前記空調用空気の第2流路を有し、
前記第2流路は前記第1流路に連通されており、
前記第2パネル部の前記内側面において、前記第2溝部のうち前記第2流路を有する箇所が開口している部分は、前記空調用空気の第2吹出口を構成している請求項1に記載の車室内送風構造。
【請求項4】
前記第1パネル部は、複数の第1パネル構成部を備えており、
前記第1溝部は、隣り合う前記第1パネル構成部の間に形成された隙間により構成されている請求項1に記載の車室内送風構造。
【請求項5】
前記第2パネル部は、複数の第2パネル構成部を備えており、
前記第2溝部は、隣り合う前記第2パネル構成部の間に形成された隙間により構成されている請求項1に記載の車室内送風構造。
【請求項6】
前記第1パネル部及び前記一対の第2パネル部のうち、少なくとも前記第1パネル部には副溝部が形成され、
前記第1パネル部における前記副溝部は、前記第1パネル部の前記後面において開口した状態で前記車幅方向へ延び、
前記副溝部のうち、少なくとも前記第1パネル部における部分は、光源から放射された光の光路を有し、
前記第1パネル部の前記後面において前記副溝部が開口している部分は、前記光の透過口を構成している請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の車室内送風構造。
【請求項7】
前記第1パネル部における前記副溝部を第1副溝部とし、前記光路を第1光路とし、前記透過口を第1透過口とした場合、
前記第2パネル部には、前記内側面において開口し、かつ前記車幅方向における前記第1副溝部の端部に繋がった状態で、前記端部から前記前後方向における後方へ延びる第2副溝部が形成され、
前記第2副溝部は、光源から放射された光の第2光路を有し、
前記第2パネル部の前記内側面において前記第2副溝部が開口している部分は、前記光の第2透過口を構成している請求項6に記載の車室内送風構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車室内に空調用空気を送風するための車室内送風構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車室内送風構造の一形態が記載されている。車室に対し、車両前側に隣接する箇所には、車幅方向へ延びるインストルメントパネルが配置されている。車室に対し、車幅方向における両側に隣接する箇所には、一対のサイドドアが配置されている。車幅方向におけるインストルメントパネルの端部には、空調用空気の吹出口が設けられている。吹出口は、車幅方向に細長い矩形状をなしている。空調用空気は、上記吹出口から車室へ吹き出される。
【0003】
各サイドドア内には、仕切部材が巻取機構により巻き取られた状態で格納されている。サイドドアのドアトリムには、仕切部材を引き出すための開口部が形成されている。開口部は、前後方向に細長い矩形状をなしている。そして、仕切部材は、開口部から引き出されて車室内で展開させられる。この展開された仕切部材により、車両用シートに着座している乗員よりも前方の空間が、上下に仕切られる。従って、乗員の上半身に対し、又は下半身に対し、空調用空気を集中的に送風及び滞留させることができる。車室内における空調効率の向上を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-13063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、インストルメントパネルの吹出口とドアトリムの開口部とは、隣り合っている。吹出口及び開口部は、互いに接近した箇所に位置するため、乗員から見て同時に視界に入りやすくなる。しかし、これらの吹出口と開口部とは互いに独立して設けられているため、見た目の統一感に欠ける印象を乗員に与えるおそれがある。従って、従来の車室内送風構造には、車室内に空調用空気を送風する機能を損なうことなく、見栄えの統一感の向上を図る点で改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための車室内送風構造の各態様を記載する。
[態様1]車両の車室に対し、前記車両の前後方向における前側に隣接し、かつ車幅方向へ延びる第1パネル部と、前記車室に対し、前記車幅方向における両側に隣接し、かつそれぞれ前記前後方向へ延びる一対の第2パネル部と、を備え、前記第1パネル部には、前記車室に面する後面において開口した状態で前記車幅方向に延びる第1溝部が形成され、前記一対の第2パネル部の少なくとも一方には、前記車室に面する内側面において開口した状態で前記前後方向へ延びる第2溝部が形成され、前記車幅方向における前記第1溝部の端部の少なくとも一部と、前記前後方向における前記第2溝部の前端部の少なくとも一部とは、前記第1パネル部及び前記第2パネル部の境界部分において、互いに重なった状態で繋がっており、前記第1溝部は、空調用空気の流路を有し、前記第1パネル部の前記後面において前記第1溝部が開口している部分は、前記空調用空気の吹出口を構成している車室内送風構造。
【0007】
上記の構成によれば、空調装置から送られてくる空調用空気の少なくとも一部は、第1パネル部の第1溝部内の空間を流路として流れる。この空調用空気は、第1パネル部の後面において第1溝部が開口している部分を吹出口として、ここから車室に吹き出す。吹き出された空調用空気により、車室内の全体の温度や湿度が快適な状態にされる。
【0008】
ところで、乗員が車室内を見た場合、同車室の前方には、第1溝部を有する第1パネル部が見え、車幅方向における車室の両側方の少なくとも一方には、第2溝部を有する第2パネル部が見える。
【0009】
ここで、車幅方向における第1溝部の端部の少なくとも一部と、第2溝部の前端部の少なくとも一部とは、第1パネル部と第2パネル部との境界部分で、互いに重なった状態で繋がる。そのため、第1溝部及び第2溝部は、1本の線をなすように連続して繋がっているように見える。インストルメントパネルの吹出口と、ドアトリムの開口部とが互いに独立して設けられている従来の車室内送風構造に比べ、見栄えの統一感が向上する。
【0010】
[態様2]前記第1溝部における前記流路を第1流路とし、前記吹出口を第1吹出口とした場合、前記第2溝部は、前記空調用空気の第2流路を有し、前記第2パネル部の前記内側面において前記第2溝部が開口している部分は、前記空調用空気の第2吹出口を構成している[態様1]に記載の車室内送風構造。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
車両
10日前
個人
電池交換式自動車
3か月前
個人
自動車運転補助装置
3日前
個人
空気圧調節式ホイール。
1か月前
エムケー精工株式会社
洗車装置
1か月前
東レ株式会社
車両用エアバッグ
2か月前
日本精機株式会社
運転支援装置
2か月前
日本精機株式会社
車載表示装置
2日前
個人
連結式、キャンピングカー
3か月前
日本精機株式会社
表示システム
2か月前
個人
自動車外部装着用しめ飾り
3日前
日本精機株式会社
車外表示装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
24日前
ダイハツ工業株式会社
車両
1か月前
ダイハツ工業株式会社
車両
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
24日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
24日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2日前
株式会社SUBARU
車両
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
26日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
16日前
ダイハツ工業株式会社
レバー
3か月前
ダイハツ工業株式会社
バッグ
18日前
スズキ株式会社
車両制御装置
3か月前
株式会社コーワ
フィルター清掃装置
1か月前
エムケー精工株式会社
車両処理装置
1か月前
豊田合成株式会社
車両
2か月前
日本化薬株式会社
ガス発生器
1か月前
豊田合成株式会社
車両
2か月前
日本精機株式会社
車両用撮影システム
16日前
個人
ブレーキ踏み間違い救済システム
2か月前
ダイハツ工業株式会社
分解構造
3か月前
株式会社FUTU-RE
車両制御装置
3日前
ダイハツ工業株式会社
搭載構造
1か月前
ダイハツ工業株式会社
搭載構造
1か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
1か月前
続きを見る