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公開番号2024148290
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023061301
出願日2023-04-05
発明の名称デマンドレスポンス制御システムおよび方法
出願人アズビル株式会社
代理人個人
主分類H02J 3/14 20060101AFI20241010BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電力供給者からの節電要請に応じて、需要家における電力消費を適切に削減する。
【解決手段】デマンドレスポンス制御システム100は、取得装置101、予測装置102、選定装置103、制御装置104、通信装置105、および記憶装置106を備える。取得装置101は、節電要請による消費電力調整の対象となる予め設定されている複数の需要家の各々の複数の機器の各々について電力使用量を時系列に取得する。予測装置102は、節電要請の発生に応じて、取得装置101が取得した複数の機器の電力使用量の時系列のデータを基に、発生した節電要請の節電実施日における電力使用量のピーク時刻を複数の機器の各々について予測する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
節電要請による消費電力調整の対象となる予め設定されている複数の需要家の各々の複数の機器の各々について電力使用量を時系列に取得するように構成された取得装置と、
前記節電要請の発生に応じて、前記取得装置が取得した前記複数の機器の電力使用量の時系列のデータを基に、発生した前記節電要請の節電実施日における電力使用量のピーク時刻を前記複数の機器の各々について予測するように構成された予測装置と、
前記予測装置が予測したピーク時刻と発生した前記節電要請の節電時間帯の中央時刻との時間差の大小により、前記複数の機器の中より消費電力調整の対象機器を選定するように構成された選定装置と
を備えるデマンドレスポンス制御システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1記載のデマンドレスポンス制御システムにおいて、
前記予測装置は、前記取得装置が取得した前記複数の機器の電力使用量の時系列のデータを基に、前記節電時間帯における使用電力の削減可能量を前記複数の機器の各々について予測し、
前記選定装置は、前記削減可能量を前記時間差の小さい方から加算し、この加算を発生した前記節電要請の要求節電量に加算値が達するまで継続し、加算の対象となった機器を前記対象機器として選定する
デマンドレスポンス制御システム。
【請求項3】
請求項1または2記載のデマンドレスポンス制御システムにおいて、
前記対象機器の消費電力を調整するように構成された制御装置をさらに備えるデマンドレスポンス制御システム。
【請求項4】
節電要請による消費電力調整の対象となる予め設定されている複数の需要家の各々の複数の機器の各々について電力使用量を時系列に取得する取得ステップと、
前記節電要請の発生に応じて、前記取得ステップで取得した前記複数の機器の電力使用量の時系列のデータを基に、発生した前記節電要請の節電実施日における電力使用量のピーク時刻を前記複数の機器の各々について予測する予測ステップと、
前記予測ステップで予測したピーク時刻と発生した前記節電要請の節電時間帯の中央時刻との時間差の大小により、前記複数の機器の中より消費電力調整の対象機器を選定する選定ステップと
を備えるデマンドレスポンス制御方法。
【請求項5】
請求項4記載のデマンドレスポンス制御方法において、
前記予測ステップは、前記取得ステップで取得した前記複数の機器の電力使用量の時系列のデータを基に、前記節電時間帯における使用電力の削減可能量を前記複数の機器の各々について予測し、
前記選定ステップは、前記削減可能量を前記時間差の小さい方から加算し、この加算を発生した前記節電要請の要求節電量に加算値が達するまで継続し、加算の対象となった機器を前記対象機器として選定する
デマンドレスポンス制御方法。
【請求項6】
請求項4または5記載のデマンドレスポンス制御方法において、
前記対象機器の消費電力を調整する制御ステップをさらに備えるデマンドレスポンス制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、デマンドレスポンス制御システムおよび方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
現在、電力の需給バランスをとるために、需要家側の電力を制御するデマンドレスポンスが提唱されている。また、デマンドレスポンスを用いたネガワット取引が行われている。ネガワット取引は、アグリゲータと需要家の事前の契約に基づき、電力のピーク需要のタイミングで節電を行う、インセンティブ型の下げデマンドレスポンスのことである。
【0003】
上述したように、下げデマンドレスポンス(DR:Demand Response)においては、一般的に、電力使用量のピーク需要のタイミングで、需要抑制を目的として実施される。電力供給側からのDR発動を受けたアグリゲータは、契約している需要家の中から、DR実施対象の需要家を決定する。アグリゲータは、DRの対象となった遠隔制御対象の需要家のシステムに対して、DR対象時間帯に合わせて節電のための制御を実施する。この節電制御では、制御対象の機器を選定している(特許文献1参照)。
【0004】
上述した技術では、まず、DRの対象となった需要家の機器の発停状態を確認し、発停状態を基に削減可能な電力量を求める。この後、求めた削減可能な電力量を基に、節電のための制御対象の機器を選定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-012163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した技術では、稼働のピーク時間帯がDR対象時間帯ではない機器がDRの対象となった場合などでは、期待された削減量を創出しづらい場合がある。例えば、DR対象時間帯に動作している機器であっても、稼働のピーク時間帯ではない場合は電力使用量が少ないため、期待された削減量を適用して制御すると、機器停止状態となってしまう。機器停止状態とすることができない場合、期待された削減量が適用できず、期待された削減量が得られない。
【0007】
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、電力供給者からの節電要請に応じて、需要家における電力消費を適切に削減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るデマンドレスポンス制御システムは、節電要請による消費電力調整の対象となる予め設定されている複数の需要家の各々の複数の機器の各々について電力使用量を時系列に取得するように構成された取得装置と、節電要請の発生に応じて、取得装置が取得した複数の機器の電力使用量の時系列のデータを基に、発生した節電要請の節電実施日における電力使用量のピーク時刻を複数の機器の各々について予測するように構成された予測装置と、予測装置が予測したピーク時刻と発生した節電要請の節電時間帯の中央時刻との時間差の大小により、複数の機器の中より消費電力調整の対象機器を選定するように構成された選定装置とを備える。
【0009】
上記デマンドレスポンス制御システムの一構成例において、予測装置は、取得装置が取得した複数の機器の電力使用量の時系列のデータを基に、節電時間帯における使用電力の削減可能量を複数の機器の各々について予測し、選定装置は、削減可能量を時間差の小さい方から加算し、この加算を発生した節電要請の要求節電量に加算値が達するまで継続し、加算の対象となった機器を対象機器として選定する。
【0010】
上記デマンドレスポンス制御システムの一構成例において、対象機器の消費電力を調整するように構成された制御装置をさらに備える。
(【0011】以降は省略されています)

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