TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024147506
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-16
出願番号2024039466
出願日2024-03-13
発明の名称高圧ガスおよび低圧ガスを消費する装置のためのガス供給システム
出願人ギャズトランスポルト エ テクニギャズ
代理人個人,個人,個人
主分類F17C 13/00 20060101AFI20241008BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】船舶が備える消費機器用のガス供給システムに関する。
【解決手段】ガスを収容するタンク(8)を備える浮体構造物の高圧ガス消費装置(4)および低圧ガス消費装置(5)のガス供給システム(1)であって、第1のポンプ(9)を含む第1のガス供給回路(2)と、第2のガス供給回路(3)と、ガス戻し管路(14)と、第1のガス供給回路(2)のガスと、戻し管路(14)を通流するガスとの間で熱交換を実施するように構成された第1の熱交換器(6)および第2の熱交換器(7)とを含む、ガス供給システム(1)において、戻し管路(14)は、第1のガス供給回路(2)に接続されており、戻し管路(14)は、第2のポンプ(42)を備えていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガスを収容するように構成された少なくとも1つのタンク(8)を備える浮体構造物(20)用の少なくとも1つの高圧ガス消費装置(4)および少なくとも1つの低圧ガス消費装置(5)のガス供給システム(1)であって、
- 前記タンク(8)から液状で取り出されるガスを圧送するように構成された少なくとも1つの第1のポンプ(9)を備えた、前記高圧ガス消費装置(4)用の少なくとも1つの第1のガス供給回路(2)と、
- 前記第1のガス供給回路(2)を通流するガスを気化させるように構成された少なくとも1つの高圧蒸発器(11)と、
- 前記タンク(8)から蒸気状で取り出されるガスを、前記低圧ガス消費装置(5)のニーズに適合する圧力に圧縮するように構成された少なくとも1つの圧縮機(13)を備えた、前記低圧ガス消費装置(5)用の少なくとも1つの第2のガス供給回路(3)と、
- 前記圧縮機(13)の下流側で前記第2の供給回路(3)の入口に接続された少なくとも1つのガス戻し管路(14)と、
- 少なくとも1つの第1の熱交換器(6)および少なくとも1つの第2の熱交換器(7)であって、それぞれ前記戻し管路(14)を通流する蒸気状ガスと、前記第1のガス供給回路(2)を通流する液状ガスとの間で熱交換を実施するように構成された、少なくとも1つの第1の熱交換器(6)および少なくとも1つの第2の熱交換器(7)と
を含む、ガス供給システム(1)において、
前記戻し管路(14)は出口において、前記第1のポンプ(9)と前記第1の熱交換器(6)との間の合流点(41)で前記第1のガス供給回路(2)に接続されており、前記戻し管路(14)は、前記第1の熱交換器(6)と前記合流点(41)との間に第2のポンプ(42)を備えていることを特徴とする、ガス供給システム(1)。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記戻し管路(14)は、前記第1の熱交換器(6)と前記第2のポンプ(42)との間に分岐点(43)を有しており、前記供給システム(1)は、前記分岐点(43)と前記タンク(8)との間に延在するように構成された戻し分岐部(44)を含む、請求項1記載のガス供給システム(1)。
【請求項3】
前記戻し分岐部(44)は、減圧器(15)を備えている、請求項2記載のガス供給システム(1)。
【請求項4】
前記第1のガス供給回路(2)は、前記第1の熱交換器(6)と前記第2の熱交換器(7)との間に、追加的なポンプ(10)を備えている、請求項1から3までのいずれか1項記載のガス供給システム(1)。
【請求項5】
前記追加的なポンプ(10)は、前記液状ガスの圧力を30~400barの値に高めるように構成されている、請求項4記載のガス供給システム(1)。
【請求項6】
前記第1の熱交換器(6)は、前記戻し管路(14)を通流するガスを凝縮させるように構成されている、請求項1から5までのいずれか1項記載のガス供給システム(1)。
【請求項7】
前記第2の熱交換器(7)は、前記戻し管路(14)を通流するガスを予冷するように構成されている、請求項1から6までのいずれか1項記載のガス供給システム(1)。
【請求項8】
前記圧縮機(13)は、ガスの圧力を8+/-1bar absの値まで高めるように構成されている、請求項1から7までのいずれか1項記載のガス供給システム(1)。
【請求項9】
前記第2のポンプ(42)は、前記戻し管路(14)を通る前記液状ガスの圧力を、前記第1のポンプ(9)により生ぜしめられる前記液状ガスの圧力に等しい値まで高めるように構成されている、請求項1から8までのいずれか1項記載のガス供給システム(1)。
【請求項10】
前記第1のポンプ(9)は、前記液状ガスの圧力を9~17bar absの値まで高めるように構成されている、請求項1から9までのいずれか1項記載のガス供給システム(1)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液状ガスを貯蔵しかつ/または輸送する船舶の分野に関し、より具体的には、このような船舶が備える消費機器用のガス供給システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
消費用および/または目的地への配送用の液状ガスのタンクを備える船舶の航行中、この船舶は、前記液状ガスの少なくとも一部を使用して、ガス供給システムを介して少なくとも1つの原動機に供給することができることが望ましい。これは、ME-GI推進エンジンを備えた船舶の場合である。このような原動機に供給するためには、ガスを、特別な圧縮機により極めて高い圧力に圧縮する必要があり、この圧縮機は、ガスを400barにまで圧縮することができるが、このような圧縮機は高価であり、かなりの保守費用を発生させると共に、船舶における振動を誘発する。
【0003】
このような高圧圧縮機の設置に対する1つの代替案は、液状ガスが推進エンジンへ送られる前に、液状ガスを400barで気化させることである。このような解決手段は、少なくとも部分的に貨物を含むタンク内に自然に形成される気相のガス(ボイルオフガス、BOG)を取り出すことができないため、低圧圧縮機を搭載して、低圧蒸気としてのガスを消費することができる補助原動機に供給することが可能である。さらに、気相のガスが過多の場合には、気相のガスを熱交換により再液化させ、次いで膨張させてからタンクに戻すことができる。
【0004】
しかしながら、タンクに戻す前に、再液化されたガスの約15%が膨張時に再び気化する。よって、ガスは部分的に気相の状態でタンクに戻り、このことは、ガス供給システムの生産性を低下させる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、この問題を解決すると共に、ガスを収容するように構成された少なくとも1つのタンクを備える浮体構造物用の少なくとも1つの高圧ガス消費装置および少なくとも1つの低圧ガス消費装置のガス供給システムであって、
- タンクから液状で取り出されるガスを圧送するように構成された少なくとも1つの第1のポンプを備えた、高圧ガス消費装置用の少なくとも1つの第1のガス供給回路と、
- 第1のガス供給回路を通流するガスを気化させるように構成された少なくとも1つの高圧蒸発器と、
- タンクから蒸気状で取り出されるガスを、低圧ガス消費装置のニーズに適合する圧力に圧縮するように構成された少なくとも1つの圧縮機を備えた、低圧ガス消費装置用の少なくとも1つの第2のガス供給回路と、
- 圧縮機の下流側で第2の供給回路の入口に接続された少なくとも1つのガス戻し管路と、
- 少なくとも1つの第1の熱交換器および少なくとも1つの第2の熱交換器であって、それぞれ戻し管路を通流する気相のガスと、第1の供給回路を通流する液相のガスとの間で熱交換を実施するように構成された、少なくとも1つの第1の熱交換器および少なくとも1つの第2の熱交換器と
を含む、ガス供給システムにおいて、
戻し管路は出口において、第1のポンプと第1の熱交換器との間の合流点で第1のガス供給回路に接続されており、戻し管路は、第1の熱交換器と合流点との間に第2のポンプを備えていることを特徴とする、ガス供給システムを提供する。
【0006】
よって、本発明によるガス供給システムは、先に膨張させられた結果として気相のガスがタンクに戻ることを防止する。ただし、戻し管路を通流する再液化されたガスは、第1の供給回路に流入することにより、高圧ガス消費装置への供給に使用される。こうして、再液化されたガスが、タンクに戻されない場合でも、有用な目的に使用される。
【0007】
第1のガス供給回路は、高圧ガス消費装置の燃料要件を満たすことを可能にする。高圧ガス消費装置は、例えば浮体構造物の推進手段、例えばME-GIエンジンであってよい。第1の供給回路は、タンクから高圧ガス消費装置まで延在している。第1のポンプは、タンクの底部に配置されていて、液状ガスを圧送し、これにより、液状ガスが第1のガス供給回路を通流することになる。
【0008】
高圧ガス消費装置に供給するためには、ガスは気相状態になければならないため、高圧蒸発器が、高圧ガス消費装置への供給前に、ガスの気化をもたらす。高圧蒸発器は、第1のガス供給回路内の液状ガスと、熱伝達流体、例えば水グリコール、海水または水蒸気との間で熱交換する箇所である。水蒸気の温度は、ガスの相変化を生ぜしめるために十分に高くなければならず、これにより、ガスは蒸気または超臨界状態に変化して、高圧ガス消費装置に供給される。
【0009】
第1のガス供給回路を通流する液状ガスが高圧蒸発器により気化させられる前に、液状ガスは、第1の熱交換器を通流し、次いで第2の熱交換器を通流する。このようにするために、第1の熱交換器と第2の熱交換器とは、第1のガス供給回路の一部を介して互いにつながれており、これにより、液状ガスが2つの熱交換器を連続して通流することができるようになっている。よって、前記液状ガスの温度は、高圧蒸発器を通流する前に高まる傾向にある。こうして、第1のガス供給回路を通流するガスは、第2の熱交換器の出口において二相になり得る。
【0010】
通常、タンク内のガスは、自然にまたは浮体構造物により強制されて蒸気に変化し得る。蒸気に変化するタンク内のガスは、タンク内の過剰な圧力を防ぐために放出されねばならない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

サムテック株式会社
蓄圧器ラック
2か月前
個人
高齢者用スプレー缶残留ガス抜き具
3か月前
大阪瓦斯株式会社
ガス監視システム
3か月前
有限会社 両国設備
液体容器の加熱器
14日前
川崎重工業株式会社
平底円筒タンク
3か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
3か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
3か月前
株式会社ハイドロネクスト
水素活用システム
3か月前
株式会社タツノ
校正装置
4か月前
川崎重工業株式会社
液化水素貯蔵タンク
3か月前
株式会社三井E&S
燃料供給装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
高圧タンク
14日前
本田技研工業株式会社
タンクユニット
2か月前
株式会社タツノ
充填ノズル
14日前
トヨタ自動車株式会社
水素供給装置
3か月前
イビデンケミカル 株式会社
水素貯蔵容器
1か月前
豊田合成株式会社
圧力容器
2か月前
豊田合成株式会社
圧力容器
2か月前
トヨタ自動車株式会社
タンクモジュール
4か月前
トヨタ自動車株式会社
ガス供給システム
1か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク支持構造体
2か月前
株式会社FTS
圧力容器
3か月前
トヨタ自動車株式会社
タンクの保持構造
2か月前
豊田合成株式会社
ガス貯留装置
2か月前
鹿島建設株式会社
水素吸蔵システム
2か月前
エア・ウォーター株式会社
供給設備
2か月前
トヨタ自動車株式会社
燃料ガス貯蔵システム
4か月前
大陽日酸株式会社
ボンベ保管管理庫
1か月前
川崎重工業株式会社
液化水素貯蔵タンク及びその施工方法
3か月前
大陽日酸株式会社
液体窒素充填方法及び液体窒素充填装置
3か月前
トヨタ自動車株式会社
水素供給装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
水素供給装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
水素供給装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
タンクライナー
14日前
株式会社コエスコ
六フッ化硫黄ガスの貯留構造及び貯留方法
2か月前
三菱造船株式会社
タンク設備の検査方法
2か月前
続きを見る