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公開番号2024147336
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-16
出願番号2023060284
出願日2023-04-03
発明の名称算出プログラムおよび算出方法
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人
主分類G01R 31/26 20200101AFI20241008BHJP(測定;試験)
要約【課題】パラメータの算出を容易に行うことが可能な算出プログラムを提供する。
【解決手段】算出プログラムは、コンピュータを、電子素子の複数の端子間に加わる電圧と前記複数の端子間を流れる電流とが対応付けられた電流電圧特性を取得する取得部と、前記電流がパラメータと前記電圧に対応する内部電圧とにより表される第1関係を用い、前記パラメータと前記内部電圧とから算出電流を算出する第1算出と、前記内部電圧が前記電圧と前記算出電流により表される第2関係を用い、前記算出電流から前記内部電圧を算出する第2算出と、を交互に実行する処理を実行し、前記処理として、前記第2算出を実行した後に前記パラメータを固定して前記第1算出を実行する第1処理を実行した後に、前記処理として、前記第2算出を実行した後に前記パラメータを更新して前記第1算出を実行する第2処理を実行する算出部と、として機能させる。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
コンピュータを、
電子素子の複数の端子間に加わる電圧と前記複数の端子間を流れる電流とが対応付けられた電流電圧特性を取得する取得部と、
前記電流がパラメータと前記電圧に対応する内部電圧とにより表される第1関係を用い、前記パラメータと前記内部電圧とから算出電流を算出する第1算出と、前記内部電圧が前記電圧と前記算出電流により表される第2関係を用い、前記算出電流から前記内部電圧を算出する第2算出と、を交互に実行する処理を実行し、
前記処理として、前記第2算出を実行した後に前記パラメータを固定して前記第1算出を実行する第1処理を実行した後に、
前記処理として、前記第2算出を実行した後に前記パラメータを更新して前記第1算出を実行する第2処理を実行する算出部と、
として機能させる算出プログラム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記第2関係は、前記内部電圧が前記電圧から前記算出電流を含む項を減算する関係である請求項1に記載の算出プログラム。
【請求項3】
前記第2関係は、前記内部電圧が前記電圧から前記算出電流と寄生抵抗との積を含む項を減算する関係である請求項1に記載の算出プログラム。
【請求項4】
前記算出部は、前記第1算出後に前記算出電流または前記内部電圧の収束している度合いが第1目標および前記第1目標より緩い第2目標に達しているか否かを判定し、前記度合いが前記第2目標に達しないとき、前記第1処理を実行し、前記度合いが前記第2目標に達しかつ前記第1目標に達しないとき、前記第2処理を実行する請求項1または2に記載の算出プログラム。
【請求項5】
前記第2関係は、前記内部電圧が前記電圧から前記算出電流と係数との積を含む項を減算する関係であり、
前記算出部は、前記係数を0と1との間の第1係数に設定し、その後前記第1処理を実行し、その後前記第2処理を実行した後に、前記係数を前記第1係数より大きく1以下の第2係数に設定し、その後前記第1処理を実行し、その後前記第2処理を実行する請求項1または2に記載の算出プログラム。
【請求項6】
コンピュータを、
電子素子の複数の端子間に加わる電圧と前記複数の端子間を流れる電流とが対応付けられた電流電圧特性を取得する取得部と、
前記電流がパラメータと前記電圧に対応する内部電圧とにより表される第1関係を用い、前記パラメータと前記内部電圧とから算出電流を算出する第1算出と、前記内部電圧が前記電圧から前記算出電流と係数との積を含む項を減算する第2関係を用い、前記算出電流から前記内部電圧を算出する第2算出と、を交互に実行する処理を実行し、
前記係数を0と1との間の第1係数に設定して、前記処理を実行した後に、前記係数を前記第1係数より大きく1以下の第2係数に設定して、前記処理を実行する算出部と、
として機能させる算出プログラム。
【請求項7】
前記第2関係は、前記内部電圧が前記電圧から前記算出電流と前記係数と寄生抵抗との積を含む項を減算する関係である請求項6に記載の算出プログラム。
【請求項8】
前記電子素子は、第1端子、第2端子および第3端子を有するトランジスタであり、前記電圧は、前記第1端子に対する前記第2端子の第1電圧と、前記第1端子に対する前記第3端子の第2電圧と、を含み、前記電流は、前記第2端子から前記第1端子に流れる電流を含む請求項1または請求項6に記載の算出プログラム。
【請求項9】
前記トランジスタはFETであり、前記第1端子はソースであり、前記第2端子はドレインであり、前記第3端子はゲートである請求項8に記載の算出プログラム。
【請求項10】
電子素子の複数の端子間に加わる電圧と前記複数の端子間を流れる電流とが対応付けられた電流電圧特性を取得し、
前記電流がパラメータと前記電圧に対応する内部電圧とにより表される第1関係を用い、前記パラメータと前記内部電圧とから算出電流を算出する第1算出と、前記内部電圧が前記電圧と前記算出電流により表される第2関係を用い、前記算出電流から前記内部電圧を算出する第2算出と、を交互に実行する処理を実行し、
前記処理として、前記第2算出を実行した後に前記パラメータを固定して前記第1算出を実行する第1処理を実行した後に、
前記処理として、前記第2算出を実行した後に前記パラメータを更新して前記第1算出を実行する第2処理を実行する算出方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、算出プログラムおよび算出方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
トランジスタ等の電子素子における電流-電圧特性をモデル化することがある(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/146460号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電流電圧特性のモデル化は、以下のように行われる。まず、対象となる電子素子の電流電圧特性を測定する。モデルを表す数式より算出された電流電圧特性が、測定された電流電圧特性と合うように、数式のパラメータを最適化することでパラメータを算出する。パラメータを算出することで、モデル化が実行される。しかしながら、パラメータを算出するときに、計算が収束せずに、モデル化できないことがある。
【0005】
本開示は、上記課題に鑑みなされたものであり、パラメータの算出を容易に行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態は、コンピュータを、電子素子の複数の端子間に加わる電圧と前記複数の端子間を流れる電流とが対応付けられた電流電圧特性を取得する取得部と、前記電流がパラメータと前記電圧に対応する内部電圧とにより表される第1関係を用い、前記パラメータと前記内部電圧とから算出電流を算出する第1算出と、前記内部電圧が前記電圧と前記算出電流により表される第2関係を用い、前記算出電流から前記内部電圧を算出する第2算出と、を交互に実行する処理を実行し、前記処理として、前記第2算出を実行した後に前記パラメータを固定して前記第1算出を実行する第1処理を実行した後に、前記処理として、前記第2算出を実行した後に前記パラメータを更新して前記第1算出を実行する第2処理を実行する算出部と、として機能させる算出プログラムである。
【0007】
本開示の一実施形態は、コンピュータを、電子素子の複数の端子間に加わる電圧と前記複数の端子間を流れる電流とが対応付けられた電流電圧特性を取得する取得部と、前記電流がパラメータと前記電圧に対応する内部電圧とにより表される第1関係を用い、前記パラメータと前記内部電圧とから算出電流を算出する第1算出と、前記内部電圧が前記電圧から前記算出電流と係数との積を含む項を減算する第2関係を用い、前記算出電流から前記内部電圧を算出する第2算出と、を交互に実行する処理を実行し、前記係数を0と1との間の第1係数に設定して、前記処理を実行した後に、前記係数を前記第1係数より大きく1以下の第2係数に設定して、前記処理を実行する算出部と、として機能させる算出プログラムである。
【0008】
本開示は、このような特徴的な算出プログラムおよび算出方法として実現することができるだけでなく、かかる特徴的なステップを処理する算出装置として実現することができる。また、算出装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、算出装置を含む算出システムとして実現したりすることができる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、パラメータの算出を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、FETの電流および電圧を示す図である。
図2は、FETの等価回路を示す回路図である。
図3は、Ids-Vds特性を示す図である。
図4は、コンピュータのブロック図である。
図5は、算出装置の機能ブロック図である。
図6は、比較例1における算出方法を示すフローチャートである。
図7は、比較例1および実施例1から3におけるIds、VdsおよびVgsのデータを示す図である。
図8は、比較例1および実施例1から3におけるVdsiおよびVgsiのデータを示す図である。
図9は、比較例1および実施例1から3におけるIdsc、VdsiおよびVgsiのデータを示す図である。
図10は、比較例1のステップS14において算出されたIdscの例を示す図である。
図11は、比較例1のステップS14において算出されたIdscの例を示す図である。
図12は、比較例1のステップS14において算出されたIdscの例を示す図である。
図13は、実施例1における算出方法を示すフローチャートである。
図14は、実施例2における算出方法を示すフローチャートである。
図15は、実施例2におけるIdsc-Vdsi特性を示す図である。
図16は、実施例3における算出方法を示すフローチャートである。
図17は、実施例3におけるIdscの例を示す図である。
図18は、実施例3におけるIdscの例を示す図である。
図19は、実施例3におけるIdscの例を示す図である。
図20は、実施例3におけるIdscの例を示す図である。
図21は、実施例3におけるIdscの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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