TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024146961
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-16
出願番号
2023059690
出願日
2023-04-03
発明の名称
エアバッグ装置
出願人
豊田合成株式会社
代理人
弁理士法人明成国際特許事務所
主分類
B60R
21/20 20110101AFI20241008BHJP(車両一般)
要約
【課題】コンソールボックスに収容されるエアバッグによって、車両の衝突時における乗員の前方への移動を抑制できるエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】車両に搭載されるエアバッグ装置は、第1乗員席と、第1乗員席と隣り合う第2乗員席と、の間に配置されるコンソールボックス内に配置され、ガスを噴射するインフレータと、コンソールボックス内に収納され、インフレータから噴射される前記ガスにより膨張展開するバッグ本体と、を備え、バッグ本体は、第1乗員席の前方に膨張展開する第1バッグ部であって、膨張展開時に、車両内において第1乗員席よりも前方に位置する構造物から反力を受けて車両の幅方向に広がる第1バッグ部を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車両に搭載されるエアバッグ装置であって、
第1乗員席と、前記第1乗員席と隣り合う第2乗員席と、の間に配置されるコンソールボックス内に配置され、ガスを噴射するインフレータと、
前記コンソールボックス内に収納され、前記インフレータから噴射される前記ガスにより膨張展開するバッグ本体と、
を備え、
前記バッグ本体は、前記第1乗員席の前方に前記膨張展開する第1バッグ部であって、前記膨張展開時に、前記車両内において前記第1乗員席よりも前方に位置する構造物から反力を受けて前記車両の幅方向に広がる第1バッグ部を有する、
エアバッグ装置。
続きを表示(約 970 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のエアバッグ装置において、
前記バッグ本体は、前記第1バッグ部の端部に連なる第2バッグ部を有し、
前記膨張展開が完了した場合の前記バッグ本体の状態である完了時展開状態は、前記第1バッグ部の長手方向と前記第2バッグ部の長手方向とが前記幅方向で一致する直列状態と、前記第1バッグ部と前記第2バッグ部との境界において折れた折れ状態と、のうちのいずれかであり、
前記第2バッグ部は、
前記完了時展開状態が前記直列状態となる場合に、前記車両内において前記第2乗員席よりも前方に位置する前記構造物から反力を受けて前記幅方向に広がり、
前記完了時展開状態が前記折れ状態となる場合に、前記第1乗員席と前記第2乗員席との間に位置する、
エアバッグ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のエアバッグ装置において、
前記第2バッグ部に接続されるテザーと、
前記テザーのテンションを調整するアクチュエータと、
を更に備え、
前記アクチュエータは、前記車両に設けられた衝突検知装置による検知結果に応じて前記テンションを調整することにより、前記完了時展開状態を、前記直列状態と前記折れ状態とのうちから選択的に実現する、
エアバッグ装置。
【請求項4】
請求項3に記載のエアバッグ装置において、
前記アクチュエータは、
前記テンションを予め定められた大きさのテンションに維持することにより、前記完了時展開状態を前記折れ状態とし、
前記テンションを前記予め定められた大きさのテンションから低減させることにより、前記完了時展開状態を前記直列状態とする、
エアバッグ装置。
【請求項5】
請求項4に記載のエアバッグ装置において、
前記アクチュエータは、
前記衝突検知装置により前記車両の側方からの衝突が検知された場合に、前記テンションを前記予め定められた大きさのテンションに維持し、
前記衝突検知装置により前記車両の前方からの衝突が検知された場合に、前記テンションを前記予め定められた大きさのテンションから低減させる、
エアバッグ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、エアバッグ装置に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
車両に搭載されるエアバッグ装置が種々提案されている。例えば特許文献1は、車両の側面からの衝突(以下、「側突」と呼ぶ)時に乗員を保護するために、車両用シートの間に設けられたコンソールボックスに収容されるエアバッグを備えるエアバッグ装置を開示している。このエアバッグ装置は、側突時にエアバッグが膨張展開することで、乗員を受け止め、乗員の車幅方向の移動を抑制する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-076703号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に開示されているエアバッグでは、車両の衝突時における乗員の前方への移動を抑制することが難しい。このため、コンソールボックスに収容されるエアバッグによって、車両の衝突時における乗員の前方への移動を抑制できる技術が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、車両に搭載されるエアバッグ装置が提供される。このエアバッグ装置は、第1乗員席と、前記第1乗員席と隣り合う第2乗員席と、の間に配置されるコンソールボックス内に配置され、ガスを噴射するインフレータと、前記コンソールボックス内に収納され、前記インフレータから噴射される前記ガスにより膨張展開するバッグ本体と、を備え、前記バッグ本体は、前記第1乗員席の前方に前記膨張展開する第1バッグ部であって、前記膨張展開時に、前記車両内において前記第1乗員席よりも前方に位置する構造物から反力を受けて前記車両の幅方向に広がる第1バッグ部を有する。
このエアバッグ装置によれば、コンソールボックス内に収納されたバッグ本体を備え、バッグ本体は、第1乗員席の前方への膨張展開時に、車両内において第1乗員席よりも前方に位置する構造物から反力を受けて車両の幅方向に広がる第1バッグ部を有するので、衝突が発生または検知された場合に、コンソールボックス内に収納されたバッグ本体により、乗員の車両の前方への移動を抑制できる。また、バッグ本体は、コンソールボックス内に収納されているので、例えばインストルメントパネルやハンドル等の構造物にバッグ本体を収納する構成と比較して、かかる構造物におけるバッグ本体を収納するスペースを省略でき、構造物をより小さく構成できる。これにより、第1乗員席における乗員のためのスペースをより大きくできる。
(2)上記形態のエアバッグ装置において、前記バッグ本体は、前記第1バッグ部の端部に連なる第2バッグ部を有し、前記膨張展開が完了した場合の前記バッグ本体の状態である完了時展開状態は、前記第1バッグ部の長手方向と前記第2バッグ部の長手方向とが前記幅方向で一致する直列状態と、前記第1バッグ部と前記第2バッグ部との境界において折れた折れ状態と、のうちのいずれかであり、前記第2バッグ部は、前記完了時展開状態が前記直列状態となる場合に、前記車両内において前記第2乗員席よりも前方に位置する前記構造物から反力を受けて前記幅方向に広がり、前記完了時展開状態が前記折れ状態となる場合に、前記第1乗員席と前記第2乗員席との間に位置してもよい。
この形態のエアバッグ装置によれば、第2バッグ部は、完了時展開状態が直列状態となる場合に、車両内において第2乗員席よりも前方に位置する構造物から反力を受けて幅方向に広がり、完了時展開状態が折れ状態となる場合に、第1乗員席と第2乗員席との間に位置するので、直列状態においては、衝突発生時に第1乗員席の乗員と第2乗員席の乗員とが前方に移動することを抑制でき、折れ状態においては、衝突発生時に第1乗員席ST1の乗員と第2乗員席ST2の乗員とが車両幅方向に移動することを抑制できる。
(3)上記形態のエアバッグ装置において、第2バッグ部に接続されるテザーと、前記テザーのテンションを調整するアクチュエータと、を更に備え、前記アクチュエータは、前記車両に設けられた衝突検知装置による検知結果に応じて前記テンションを調整することにより、前記完了時展開状態を、前記直列状態と前記折れ状態とのうちから選択的に実現してもよい。
この形態のエアバッグ装置によれば、第2バッグ部に接続されるテザーと、テザーのテンションを調整するアクチュエータとを更に備え、アクチュエータが衝突検知装置による検知結果に応じて、バッグ本体の完了時展開状態を直列状態と折れ状態とのうちから選択的に実現するので、第1乗員席の乗員と第2乗員席の乗員とを、検知結果に応じて、直列状態または折れ状態のバッグ本体により、適切に保護できる。
(4)上記形態のエアバッグ装置において、前記アクチュエータは、前記テンションを予め定められた大きさのテンションに維持することにより、前記完了時展開状態を前記折れ状態とし、前記テンションを前記予め定められた大きさのテンションから低減させることにより、前記完了時展開状態を前記直列状態としてもよい。
この形態のエアバッグ装置によれば、アクチュエータは、テンションを予め定められた大きさのテンションに維持することにより、完了時展開状態を折れ状態とし、テンションを予め定められた大きさのテンションから低減させることにより、完了時展開状態を直列状態とするので、折れ状態と直列状態とをテンションの維持または低減という簡易な制御により実現できる。
(5)上記形態のエアバッグ装置において、前記アクチュエータは、前記衝突検知装置により前記車両の側方からの衝突が検知された場合に、前記テンションを前記予め定められた大きさのテンションに維持し、前記衝突検知装置により前記車両の前方からの衝突が検知された場合に、前記テンションを前記予め定められた大きさのテンションから低減させてもよい。
この形態のエアバッグ装置によれば、アクチュエータは、衝突検知装置により車両の側方からの衝突が検知された場合に、テンションを予め定められた大きさのテンションに維持し、衝突検知装置により車両の前方からの衝突が検知された場合に、テンションを予め定められた大きさのテンションから低減させるので、衝突の方向に応じてバッグ本体の完了時展開状態を折れ状態と直列状態とのうちのいずれかに適切に実現でき、第1乗員席の乗員と第2乗員席の乗員とを衝突の方向に応じてより適切に保護できる。すなわち、1つのバッグ本体により、前突と側突とのいずれにおいても乗員を保護できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の一形態におけるエアバッグ装置の概略構成を示す図である。
第2実施形態のエアバッグ装置の概略構成を示す図である。
第2実施形態のエアバッグ装置の概略構成を示す図である。
第2実施形態のエアバッグ装置の概略構成を示す図である。
他の実施形態におけるコンソールボックスを説明するための図である。
他の実施形態におけるコンソールボックスを説明するための図である。
他の実施形態におけるエアバッグ装置の概略構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.第1実施形態:
図1は、本開示の一形態におけるエアバッグ装置100の概略構成を示す図である。なお、図面および以下の記載における「前後方向」は、車両の進行方向を「前方」としたときの前後方向を示し、「左右方向」は、車両の左右方向(幅方向)を示し、「上下方向」は、車両の高さ方向を示す。なお、図1では、バッグ本体10の膨張展開が完了し、バッグ本体10が乗員P1を受け止めている状態を示す。
【0009】
本実施形態におけるエアバッグ装置100は、車両に搭載され、車両に衝突が発生した場合、または衝突が予測された場合に、第1乗員席ST1の乗員P1を衝撃から保護する。エアバッグ装置100は、図示しないインフレータと、バッグ本体10と、を備える。インフレータおよびバッグ本体10は、バッグ本体10が膨張展開する前の状態においてコンソールボックスCB内に収容されている。
【0010】
コンソールボックスCBは、第1乗員席ST1と、第1乗員席ST1と隣り合う第2乗員席(図1において図示せず)と、の間に配置されている。コンソールボックスCBは、通常時において、乗員の肘置きとして用いられてもよいし、内部にインフレータおよびバッグ本体10とは別の任意の小物を収納可能に構成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
豊田合成株式会社
発光素子
17日前
豊田合成株式会社
空調用レジスタ
3日前
豊田合成株式会社
発光素子および発光装置
24日前
豊田合成株式会社
III族窒化物半導体の製造方法
24日前
個人
車両
10日前
個人
電池交換式自動車
3か月前
個人
自動車運転補助装置
3日前
個人
空気圧調節式ホイール。
1か月前
エムケー精工株式会社
洗車装置
1か月前
東レ株式会社
車両用エアバッグ
2か月前
日本精機株式会社
表示システム
2か月前
日本精機株式会社
車外表示装置
1か月前
日本精機株式会社
運転支援装置
2か月前
日本精機株式会社
車載表示装置
2日前
個人
自動車外部装着用しめ飾り
3日前
個人
連結式、キャンピングカー
3か月前
ダイハツ工業株式会社
車両
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
24日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
24日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
16日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
24日前
ダイハツ工業株式会社
車両
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2日前
株式会社SUBARU
車両
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
26日前
豊田合成株式会社
車両
2か月前
株式会社コーワ
フィルター清掃装置
1か月前
豊田合成株式会社
車両
2か月前
エムケー精工株式会社
車両処理装置
1か月前
日本化薬株式会社
ガス発生器
1か月前
ダイハツ工業株式会社
バッグ
18日前
スズキ株式会社
車両制御装置
3か月前
株式会社FUTU-RE
車両制御装置
3日前
個人
ブレーキ踏み間違い救済システム
2か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用撮影システム
16日前
続きを見る
他の特許を見る