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公開番号
2024146310
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023059122
出願日
2023-03-31
発明の名称
α型サイアロン蛍光体および発光装置
出願人
デンカ株式会社
代理人
個人
主分類
C09K
11/64 20060101AFI20241004BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】改善された発光特性を有するα型サイアロン蛍光体を得ること。
【解決手段】一般式:(Ca
x
,Eu
y
)(Si
12-(m+n)
Al
m+n
)(O
n
N
16-n
)で表され、25~900℃での平均線膨張率α´が4.2ppm/℃以上4.6ppm/℃以下であるα型サイアロン蛍光体。一般式において、0<x<2.0、0<y≦0.5、0.3≦x+y≦2.0、0<m≦4.0、0<n≦3.0である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
以下一般式で表され、25~900℃での平均線膨張率α´が4.2ppm/℃以上4.6ppm/℃以下であるα型サイアロン蛍光体。
一般式:(Ca
x
,Eu
y
)(Si
12-(m+n)
Al
m+n
)(O
n
N
16-n
)
前記一般式において、x、y、mおよびnは以下を満たす。
0<x<2.0
0<y≦0.5
0.3≦x+y≦2.0
0<m≦4.0
0<n≦3.0
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のα型サイアロン蛍光体であって、
2.5≦m≦4.0であり、0<n≦0.5であるα型サイアロン蛍光体。
【請求項3】
請求項1または2に記載のα型サイアロン蛍光体であって、
25~300℃での平均線膨張率をα
1
´とし、700~900℃での平均線膨張率をα
2
´としたとき、α
2
´/α
1
´が1.3~1.8であるα型サイアロン蛍光体。
【請求項4】
請求項1または2に記載のα型サイアロン蛍光体であって、
25℃下で、単位格子の格子定数a
25
が7.900Å以上7.960Å以下であり、格子定数c
25
が5.720Å以上5.780Å以下であるα型サイアロン蛍光体。
【請求項5】
請求項1または2に記載のα型サイアロン蛍光体であって、
25℃下で、単位格子の格子体積V
25
が308Å
3
以上320Å
3
以下であるα型サイアロン蛍光体。
【請求項6】
発光素子と、
請求項1または2に記載のα型サイアロン蛍光体を含み、前記発光素子から発せられた光を長波長化する波長変換部と、
を備える発光装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、α型サイアロン蛍光体および発光装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
Euなどの希土類元素が賦活されたα型サイアロン蛍光体は、青色光を長波長光に効率よく変換できる。よって、例えば白色LEDの波長変換部材に適用されている。
【0003】
α型サイアロン蛍光体は、通常、α型窒化ケイ素結晶のSi-N結合が部分的にAl-N結合とAl-O結合で置換され、電気的中性を保つために、結晶格子間に特定の元素(Ca、並びにLi、Mg、Y、又はLaとCeを除くランタニド金属)が格子内に侵入固溶した構造を有している。侵入固溶する元素の一部を発光中心となる希土類元素とすることにより蛍光特性が発現する。中でも、Caを固溶させ、その一部をEuで置換したα型サイアロン蛍光体は、紫外から青色領域の幅広い波長域で比較的効率よく励起され、黄色または橙色発光を示す。
【0004】
α型サイアロン蛍光体の蛍光特性をさらに向上させるため。様々な試みが提案されている(例えば特許文献1~3等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-96882号公報
特許第6667025号公報
特許第6785333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
白色LEDの普及に伴い、α型サイアロン蛍光体に要求される性能はますます高まっている。
【0007】
本発明者は、今回、改善された発光特性を有するα型サイアロン蛍光体を得るため、様々な検討を行った。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、様々な検討を通じ、以下に提供される発明を完成させた。
【0009】
1.
以下一般式で表され、25~900℃での平均線膨張率α´が4.2ppm/℃以上4.6ppm/℃以下であるα型サイアロン蛍光体。
一般式:(Ca
x
,Eu
y
)(Si
12-(m+n)
Al
m+n
)(O
n
N
16-n
)
前記一般式において、x、y、mおよびnは以下を満たす。
0<x<2.0
0<y≦0.5
0.3≦x+y≦2.0
0<m≦4.0
0<n≦3.0
2.
1.に記載のα型サイアロン蛍光体であって、
2.5≦m≦4.0であり、0<n≦0.5であるα型サイアロン蛍光体。
3.
1.または2.に記載のα型サイアロン蛍光体であって、
25~300℃での平均線膨張率をα
1
´とし、700~900℃での平均線膨張率をα
2
´としたとき、α
2
´/α
1
´が1.3~1.8であるα型サイアロン蛍光体。
4.
1.~3.のいずれか1つに記載のα型サイアロン蛍光体であって、
25℃下で、単位格子の格子定数a
25
が7.900Å以上7.960Å以下であり、格子定数c
25
が5.720Å以上5.780Å以下であるα型サイアロン蛍光体。
5.
1.~4.のいずれか1つに記載のα型サイアロン蛍光体であって、
25℃下で、単位格子の格子体積V
25
が308Å
3
以上320Å
3
以下であるα型サイアロン蛍光体。
6.
発光素子と、
1.~5.のいずれか1つに記載のα型サイアロン蛍光体を含み、前記発光素子から発せられた光を長波長化する波長変換部と、
を備える発光装置。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、発光特性が改善されたα型サイアロン蛍光体が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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