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公開番号2024146305
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023059116
出願日2023-03-31
発明の名称美観に優れた陶器及びそれを与える陶器素地
出願人TOTO株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C04B 41/86 20060101AFI20241004BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】 美観に優れた陶器及びそれを与える陶器素地の提供。
【解決手段】 陶器素地と、釉薬層とを少なくとも備え、陶器素地の気孔率が12%以下であり、かつ、陶器素地に存在する気孔の体積を、小さい方から足していったとき、その体積の和が全気孔の総体積に対して90%となる気孔の体積が8.0×10-4mm3以下である陶器は、陶器素地に由来する気泡の影響を釉薬層が受け難く、美観に優れたものとなる。
【選択図】 なし

特許請求の範囲【請求項1】
陶器素地と、釉薬層とを少なくとも備える陶器であって、
前記陶器素地の気孔率が12%以下であり、かつ、前記陶器素地に存在する気孔の体積を、小さい方から足していったとき、その体積の和が全気孔の総体積に対して90%となる気孔の体積が8.0×10
-4
mm

以下である、衛生陶器。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記気孔率及び気孔の体積がマイクロCTで観察される、請求項1に記載の陶器。
【請求項3】
前記陶器素地における全気孔の総体積に対する体積1.0×10
-3
mm

以上の気孔の体積の割合が8%以下である、請求項1又は2に記載の陶器。
【請求項4】
前記釉薬層との界面付近から離れるに従い、前記陶器素地における気孔率が低下する、請求項1又は2に記載の陶器。
【請求項5】
衛生陶器である、請求項1又は2に記載の陶器。
【請求項6】
気孔率が12%以下であり、かつ、前記陶器素地に存在する気孔の体積を、小さい方から足していったとき、その体積の和が全気孔の総体積に対して90%となる気孔の体積が8.0×10
-4
mm

以下である、陶器素地。
【請求項7】
前記気孔率及び気孔の体積がマイクロCTで観察される、請求項6に記載の陶器素地。
【請求項8】
前記陶器素地における全気孔の総体積に対する体積1.0×10
-3
mm

以上の気孔の体積の割合が8%以下である、請求項6又は7に記載の陶器素地。
【請求項9】
前記釉薬層との界面付近から離れるに従い、前記陶器素地における気孔率が低下する、請求項6又は7に記載の陶器素地。
【請求項10】
陶器の表面美観の評価方法であって、
陶器素地と釉薬層とを備えた陶器又は陶器素地を用意し、
前記陶器素地の気孔率を測定・算出する工程を含んでなる、方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は釉薬層を有する陶器に関し、詳しくは外観に優れた陶器及びそれを与える陶器素地に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
衛生陶器、タイルなどの陶器には、近時、空間の美観要望の高まりにより、その外観には高い美観が求められてきている。
【0003】
陶器の外観は、その表面にある釉薬層の表面の性状が支配していると一般的には理解されていることから、釉薬層表面への配慮、とりわけ気泡の抑制への配慮がなされていた。例えば、特開2019-218242号公報(特許文献1)は釉薬層中の気泡を制御することを提案し、また特開2012-091998号公報(特許文献2)は、製造時焼成過程において素地層から釉薬層に侵入する気泡を抑制することを提案している。
【0004】
釉薬層中の気泡は、その表面の美観に直接影響を与えることから、その制御は有効であるが、他方で、釉薬の組成などに制限が加わるため、釉薬組成の選択を制限する可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-218242号公報
特開2012-091998号公報
【非特許文献】
【0006】
中山他テクニカルレポート「X線マイクロCTによる生体活性セラミックス多孔体の微小構造解析」歯科放射線2009:49(3):33-40
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明者らは、今般、陶器の素地自体の気孔を制御することで、有効に陶器の外観、すなわち釉薬層の外観の向上が図れるとの知見を得た。特に、気孔の大きさが釉薬層の外観に影響を与え、気孔を小さいものとすることで陶器の美観を向上させることができ、また、気泡を、釉薬層との界面から離れるに従い、少なくなるよう分布させることで、陶器の美観を向上させることができるとの知見を得た。さらに、気孔の特性の制御は、調製した釉薬の陶器素地への適用条件を適切に管理することで効率よく行うことができた。本発明はこれら知見に基づくものである。
【0008】
したがって、本発明は、その美観に優れた陶器及びそれを与える陶器素地の提供をその目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そして、本発明による陶器は、陶器素地と、釉薬層とを少なくとも備えてなる陶器であって、陶器素地の気孔率が12%以下であり、かつ、陶器素地に存在する気孔の体積を、小さい方から足していったとき、その体積の和が全気孔の総体積に対して90%となる気孔の体積が8.0×10
-4
mm

以下であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明による陶器によれば、美観に優れた陶器及びそれを与える陶器素地が提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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