TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024145667
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023058118
出願日
2023-03-31
発明の名称
焼菓子、複合菓子、焼菓子の製造方法、及び複合菓子の製造方法
出願人
森永製菓株式会社
代理人
デロイトトーマツ弁理士法人
主分類
A23G
1/36 20060101AFI20241004BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】小麦粉等の澱粉質原料を主体とする焼菓子の菓子組織の全体域にわたってチョコレートをリッチに配合したような場合にも、ブルームが生じにくく、良好なチョコレート風味を呈する製品が得られるようにした、焼菓子及び焼菓子の製造方法を提供する。
【解決手段】澱粉質原料及びカカオ脂を含む生地が焼成されることによって形成される菓子組織を有する焼菓子であって、前記菓子組織には該菓子組織の全体域にわたって、前記澱粉質原料の100質量部あたり、POS、SOS、及びPOPの3種のトリグリセリド成分が合計で8.2~33.1質量部含有され、BOBが0.03~0.2質量部含有され、乳脂が15~45質量部含有されていることを特徴とする焼菓子である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
澱粉質原料及びカカオ脂を含む生地が焼成されることによって形成される菓子組織を有する焼菓子であって、前記菓子組織には該菓子組織の全体域にわたって、前記澱粉質原料の100質量部あたり、POS、SOS、及びPOPの3種のトリグリセリド成分が合計で8.2~33.1質量部含有され、BOBが0.03~0.2質量部含有され、乳脂が15~45質量部含有されていることを特徴とする焼菓子。
(ここで、POSは、グリセリンの1,3位にパルミトイル基とステアロイル基を各1基有し、2位にオレオイル基を有するトリグリセリドであり、SOSは、グリセリンの1,3位にステアロイル基を有し、2位にオレオイル基を有するトリグリセリドであり、POPは、グリセリンの1,3位にパルミトイル基を有し、2位にオレオイル基を有するトリグリセリドであり、BOBは、グリセリンの1,3位にベヘノイル基を有し、2位にオレオイル基を有するトリグリセリドである。)
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記菓子組織には該菓子組織の全体域にわたって、前記澱粉質原料100質量部あたり、前記POSが4.0~15.5質量部含有され、前記SOSが2.5~10.7質量部含有され、前記POPが1.7~6.9質量部含有されている、請求項1記載の焼菓子。
【請求項3】
前記POS、前記SOS、及び前記POPの3種のトリグリセリド成分が、前記焼菓子に含有せしめた原材料であって、ココアバター、チョコレート生地、準チョコレート生地、及びカカオマスからなる群から選ばれた少なくとも1種の原材料に由来するものである、請求項1記載の焼菓子。
【請求項4】
前記乳脂としてバターを含有せしめたものである、請求項1記載の焼菓子。
【請求項5】
前記焼菓子の原材料としてショートニングを含有せしめたものである、請求項1記載の焼菓子。
【請求項6】
前記焼菓子の原材料として糖を含有せしめたものである、請求項1記載の焼菓子。
【請求項7】
前記焼菓子の原材料として卵原料を含有せしめたものである、請求項1記載の焼菓子。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の焼菓子と他の菓子材とを複合してなる、複合菓子。
【請求項9】
澱粉質原料及びカカオ脂を含む生地が焼成されることによって形成される菓子組織を有する焼菓子の生地であって、前記生地には該生地の全体域にわたって、前記澱粉質原料の100質量部あたり、POS、SOS、及びPOPの3種のトリグリセリド成分が合計で8.2~33.1質量部含有され、BOBが0.03~0.2質量部含有され、乳脂が15~45質量部含有されている該生地を調製し、成型して、焼成することを特徴とする焼菓子の製造方法。
(ここで、POSは、グリセリンの1,3位にパルミトイル基とステアロイル基を各1基有し、2位にオレオイル基を有するトリグリセリドであり、SOSは、グリセリンの1,3位にステアロイル基を有し、2位にオレオイル基を有するトリグリセリドであり、POPは、グリセリンの1,3位にパルミトイル基を有し、2位にオレオイル基を有するトリグリセリドであり、BOBは、グリセリンの1,3位にベヘノイル基を有し、2位にオレオイル基を有するトリグリセリドである。)
【請求項10】
前記生地の成型は、押出成型によるものである、請求項9記載の焼菓子の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、焼菓子及びその焼菓子を用いた複合菓子に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
チョコレートは、カカオ由来の風味や、軟らかく口どけする食感を呈することなどから、とても人気の高いお菓子である。一方、クッキー、サブレ、ビスケットなど、小麦粉を主体とする焼菓子はサクサクとした食感を呈することなどにより、こちらも人気の高いお菓子である。
【0003】
従来、チョコレートと小麦粉を主体とする焼菓子の両者の良さを融合した菓子の開発についても盛んに行われてきた。しかしながら、小麦粉等の澱粉質原料を主体とする焼菓子の菓子組織の全体域にわたってチョコレートをリッチに配合したような場合には、カカオ由来の油脂が焼菓子の表面に斑状に白変する、いわゆるブルームが生じて、商品価値が損なわれるといったことが課題となる場合があった。
【0004】
この問題に関連して、例えば、特許文献1には、カカオ脂とアセチル化蔗糖脂肪酸エステルを含むチョコレート類を小麦粉、糖類を含む生地と共に焼成することを特徴とする、ベーカリー製品の製造法の発明が開示されている(特許文献1の請求項5)。そして、アセチル化蔗糖脂肪酸エステルを配合したことにより、ブルームが生じにくく、良好なチョコレート風味を呈するベーカリー製品が得られるものとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-252364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1では、アセチル化蔗糖脂肪酸エステルとして特定製品が用いられており(特許文献1の実施例)、汎用性に乏しいという側面があった。
【0007】
本発明の目的は、小麦粉等の澱粉質原料を主体とする焼菓子の菓子組織の全体域にわたってチョコレートをリッチに配合したような場合にも、ブルームが生じにくく、良好なチョコレート風味を呈する製品が得られるようにした、焼菓子及び焼菓子の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意研究し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、その第1の観点においては、澱粉質原料及びカカオ脂を含む生地が焼成されることによって形成される菓子組織を有する焼菓子であって、前記菓子組織には該菓子組織の全体域にわたって、前記澱粉質原料の100質量部あたり、POS、SOS、及びPOPの3種のトリグリセリド成分が合計で8.2~33.1質量部含有され、BOBが0.03~0.2質量部含有され、乳脂が15~45質量部含有されていることを特徴とする焼菓子を提供するものである。
【0010】
ここで、POSは、グリセリンの1,3位にパルミトイル基とステアロイル基を各1基有し、2位にオレオイル基を有するトリグリセリドであり、SOSは、グリセリンの1,3位にステアロイル基を有し、2位にオレオイル基を有するトリグリセリドであり、POPは、グリセリンの1,3位にパルミトイル基を有し、2位にオレオイル基を有するトリグリセリドであり、BOBは、グリセリンの1,3位にベヘノイル基を有し、2位にオレオイル基を有するトリグリセリドである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
森永製菓株式会社
複合冷菓
1日前
森永製菓株式会社
焼菓子、複合菓子、焼菓子の製造方法、及び複合菓子の製造方法
4か月前
個人
燻製米。
3か月前
個人
機能性建骨米。
2か月前
株式会社バンダイ
菓子
6日前
株式会社バンダイ
菓子
6日前
池田食研株式会社
発酵物
1か月前
株式会社東洋新薬
組成物
3か月前
池田食研株式会社
発泡顆粒
20日前
株式会社東洋新薬
経口組成物
1か月前
個人
青果物のカービング方法
1か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
2か月前
不二製油株式会社
栄養組成物
3か月前
池田食研株式会社
免疫賦活剤
1か月前
個人
サメの加工品の識別方法
6日前
池田食研株式会社
免疫賦活剤
1か月前
キッコーマン株式会社
粉末醤油
22日前
株式会社発明工房
焙煎器
1か月前
竹下産業株式会社
乾燥機
2か月前
アサヒ飲料株式会社
飲料
10日前
池田食研株式会社
乳化用組成物
7日前
不二製油株式会社
卵凝固促進剤
2か月前
ダイニチ工業株式会社
焙煎装置
1か月前
長谷川香料株式会社
香味改善剤
1か月前
個人
野菜果実海藻ジュース飲料
3か月前
日澱化學株式会社
チーズ様食品
3か月前
明星食品株式会社
麺塊剥離方法
3か月前
サンノプコ株式会社
消泡剤
2か月前
個人
ブライン液の製造方法
22日前
池田食研株式会社
ポリアミン粉末
1か月前
個人
薬草茶用の薬草配合物
21日前
池田食研株式会社
風味付与増強剤
3か月前
不二製油株式会社
含水飲食品用油脂
14日前
明星食品株式会社
乾燥麺塊の製造方法
1か月前
不二製油株式会社
不快味マスキング剤
6日前
株式会社ティムコ
お好み焼の製造方法
22日前
続きを見る
他の特許を見る