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公開番号
2024145602
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023058034
出願日
2023-03-31
発明の名称
液化アンモニア貯溜タンク
出願人
株式会社荏原製作所
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F17C
9/02 20060101AFI20241004BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】 液化アンモニア貯溜タンク内から気化するアンモニアが大気中に拡散することを防ぐことのできる液化アンモニア貯溜タンクを提供する。
【解決手段】 液化アンモニア貯溜タンクは、隔壁で外部と隔離された貯溜タンク本体と、貯溜タンク本体に備えられ、貯溜タンクの内部と外部を連通する鉛直中空なコラムパイプを備えている。コラムパイプの上部開口部には、コラムパイプの上部開口とコラムパイプから分岐して設けられる液体アンモニア吐出管が備えられ、上部開口には、開閉可能な開閉蓋が備えられ、コラムパイプの上部開口部には、開閉蓋が開状態のときに液化アンモニアから気化したアンモニアガスを大気とともに回収するアンモニアガス回収装置が接続されている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
隔壁で外部と隔離された貯溜タンク本体と、
前記貯溜タンク本体に備えられ、前記貯溜タンクの内部と外部を連通する鉛直中空なコラムパイプと、
を備え、
前記コラムパイプの上部開口部には、前記コラムパイプの上部開口と前記コラムパイプから分岐して設けられる液体アンモニア吐出管が備えられ、
前記上部開口には、開閉可能な開閉蓋が備えられ、
前記コラムパイプの上部開口部には、前記開閉蓋が開状態のときに前記液化アンモニアから気化したアンモニアガスを大気とともに回収するアンモニアガス回収装置が接続されている、ことを特徴とする液化アンモニア貯溜タンク。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記開閉蓋には、前記アンモニアガスを大気とともに回収する第1の気化アンモニア回収ポートが備えられ、
前記アンモニアガス回収装置は、前記第1の気化アンモニア回収ポートと接続されている、請求項1に記載の液化アンモニア貯溜タンク。
【請求項3】
前記コラムパイプの上部開口と前記開閉蓋の間には、中間室が備えられ、
前記中間室は、前記コラムパイプに連通して接続されるとともに、前記中間室の内部には、前記開閉蓋が閉状態の時には外部と隔離した空間が備えられており、
前記中間室には、前記アンモニアガスを大気とともに回収する第2の気化アンモニア回収ポートが備えられ、
前記アンモニアガス回収装置は、前記第2の気化アンモニア回収ポートと接続されている、請求項1に記載の液化アンモニア貯溜タンク。
【請求項4】
前記液体アンモニア吐出管には、前記アンモニアガスを大気とともに回収する第3の気化アンモニア回収ポートが備えられ、
前記アンモニアガス回収装置は、前記第3の気化アンモニア回収ポートと接続されている、請求項1に記載の液化アンモニア貯溜タンク。
【請求項5】
前記液体アンモニア吐出管には、前記液体アンモニアを移送する配管と、前記第3の気化アンモニア回収ポートとに切換えて接続可能な切換弁が設けられる、請求項4に記載の液化アンモニア貯溜タンク。
【請求項6】
前記アンモニアガス回収装置は、前記気化アンモニア回収ポートに接続された吸引口配管を通じてアンモニアガスを吸引する吸引機械を備える、請求項2~請求項4のいずれかに記載の液化アンモニア貯溜タンク。
【請求項7】
前記アンモニアガス回収装置は、前記吸引機械の吐き出しから配管を通じて供給されるアンモニアガスを湿式または乾式のアンモニア除害装置、または、中和装置を備える、請求項1に記載の液化アンモニア貯溜タンク。
【請求項8】
液化アンモニア貯溜タンクで実行されるアンモニアガスの拡散防止方法であって、
前記液化アンモニア貯留タンクは、
隔壁で外部と隔離された貯溜タンク本体と、
前記貯溜タンク本体に備えられ、前記貯溜タンクの内部と外部を連通する鉛直中空なコラムパイプと、
を備え、
前記コラムパイプの上部開口部には、前記コラムパイプの上部開口と前記コラムパイプから分岐して設けられる液体アンモニア吐出管が備えられ、
前記上部開口には、開閉可能な開閉蓋が備えられ、
前記コラムパイプの上部開口部には、前記開閉蓋が開状態のときに前記液化アンモニアから気化したアンモニアガスを大気とともに回収するアンモニアガス回収装置が接続されており、
前記アンモニアガスの拡散防止方法は、
前記開閉蓋が開状態の間に、前記アンモニアガス回収装置を作動させて液化アンモニアから気化したアンモニアガスを前記上部開口部周辺の大気とともに回収する、ことを特徴とするアンモニアガスの拡散防止方法。
【請求項9】
前記開閉蓋を閉状態から開状態にしている間に、前記コラムパイプ中にポンプを潜没させる、または引き上げる、請求項8に記載のアンモニアガスの拡散防止方法。
【請求項10】
前記引き抜かれた前記ポンプを、ポンプ用カバーで覆うステップと、
前記ポンプ用カバーで覆われた前記ポンプを取り除くステップと、
を含む、請求項7又は8に記載のアンモニアガスの拡散防止方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯溜タンク内をメンテナンスするメンテナンス孔を備えた液化アンモニア貯溜タンクに係り、特にメンテナンス時に貯溜タンク内から大気中に気化して拡散しないようにアンモニアガス回収装置を備えた液化アンモニア貯溜タンクに係る。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
アンモニアは、燃焼しても二酸化炭素を排出しないので、二酸化炭素排出を主な原因とする温暖化対策の一つとして注目されている。すでに、アンモニアを燃料とした燃焼装置やタービンなどの発電施設の研究は実用段階まで進んでいるが、社会インフラとしては、そのような装置だけでなく、アンモニアのサプライチェーンに係る機器が必要である。特に、発電施設という性質上、継続的な電力供給を求められるので、それを保証する大規模なアンモニア貯蔵タンクが必要である。
【0003】
また、アンモニアを燃料とした発電では、燃料となるアンモニアを、エネルギー密度の高い状態で燃焼する方が、エネルギー効率が高いことや、貯蔵スペースを小さくできることから、液化アンモニアを利用する。
【0004】
一方で、アンモニアは大気中に拡散すると低濃度でも刺激臭や、目や気管支などの粘膜に刺激を与え、生物にとっては有害である。そのため、アンモニアのインフラ機器には、このようなアンモニアの拡散を抑制する機能や機構を備えることが必要になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平11-210992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上述べたことから、アンモニア発電施設に供給する液化アンモニアを大量に貯蔵する大規模な密閉されたアンモニア貯蔵タンクが求められている。このようなタンクは大規模な貯蔵タンクであるため、貯蔵タンク内から液化アンモニアを汲み出すポンプがタンク内に備えられている。
【0007】
液化アンモニア貯溜タンクは密閉構造ではあるが、ポンプを貯蔵タンク内に導き入れたり、ポンプのメンテナンスや、貯蔵タンク内の状態を観察したりするなどのメンテナンスのために、天蓋にはそのような作業時に開口される開口が備えられている。
【0008】
本願発明は、このような液化アンモニア貯溜タンクの天蓋に備えられた開口が、メンテナンス時に開口された時に、液化アンモニア貯留タンク内で液化アンモニアが気化した気化アンモニアが液化アンモニア貯留タンク内から大気中に拡散することを防ぐ装置を備えた液化アンモニア貯溜タンク、およびその装置を用いた液化アンモニア貯溜タンクのアンモニアガスの拡散防止方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の液化アンモニア貯溜タンクは、隔壁で外部と隔離された貯溜タンク本体と、前記貯溜タンク本体に備えられ、前記貯溜タンクの内部と外部を連通する鉛直中空なコラムパイプと、を備え、前記コラムパイプの上部開口部には、前記コラムパイプの上部開口と前記コラムパイプから分岐して設けられる液体アンモニア吐出管が備えられ、前記上部開口には、開閉可能な開閉蓋が備えられ、前記コラムパイプの上部開口部には、前記開閉蓋が開状態のときに前記液化アンモニアから気化したアンモニアガスを大気とともに回収するアンモニアガス回収装置が接続されている。
【0010】
また、本発明の液化アンモニア貯溜タンクでは、前記開閉蓋には、前記アンモニアガスを大気とともに回収する第1の気化アンモニア回収ポートが備えられ、前記アンモニアガス回収装置は、前記第1の気化アンモニア回収ポートと接続されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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